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ボレロとフラメンコはあわないか

このあいだ、この欄で、「ボレロ」と「水戸黄門」の主題歌の親和性について書いたけれど、来日中のスペイン国立バレエ団の「ボレロ」をみた。これが何というか、「ボレロ」の曲の官能と、フラメンコのもつ凛々しさの間で、奇妙な化学反応を起こしてしまっているようで、なおかつ統制の行き届いたバレエ風のフラメンコにも違和感を抱きながら見てしまったので、正直言ってしっくりこなかったのだ。群舞にしてもフラメンコはもっと自由なような気がしたのは、ガデス舞踏団とどこかで比較しているからなのだろうか。もっとも、このスペイン国立バレエ団の初代芸術監督はアントニオ・ガデスだったのだが。困ったなあ、と思っていたら、休憩後に日本初演の「ゴルベス・ダ・ラ・ヴィダ」になって、ようやくフラメンコの血を感じるようになった。この演目は、年老いた男性の踊り手が、若い踊り手に芸を継承していくという筋書きなのだが、そこにガデスの影を読み込むこともできる。アンコールになって、ようやく地のフラメンコの魅力が出てきたように思ってしまった。思うに、フラメンコの群舞はひとつひとつの動きがあまりにも揃いすぎていると、かえってしまらなくなるような所がある。各自が勝手に同じ型を踊り、かつ個性を発揮しながら、全体としてひとつになっているようなマグマのような群舞。そんなことを考えながら会場をあとにした。

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Profile

田原総一朗(たはら・そういちろう)

-----<経歴>-----

1934年、滋賀県彦根市生まれ。
早稲田大学文学部卒。
岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。
テレビ東京時代の連続番組「ドキュメンタリー青春」で、取材対象者に肉薄する独特のインタビュー手法で注目を浴びる。
現在は政治・経済・メディア・IT等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている。
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓いたとして、98年ギャラクシー35周年記念賞(城戸又一賞)を受賞した。
2002年より母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生や社会人の指導にあたっている。

-----<出演>-----

『朝まで生テレビ!』
(TV朝日、毎月最終金曜25時?)

『サンデープロジェクト』
(TV朝日、毎週日曜10時?)

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