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2007年6月27日

本日午後5時過ぎNHKラジオ

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突然ですが(いつも突然ですが)、本日午後5時過ぎからのNHKラジオ(第一)「いきいきホットライン」という番組に、ナマ出演します。今週のテーマは「もっと学びたいですか?」で、本日は「農業を学びたいですか?」。

例によって最初は「07年問題とからめて、団塊世代の帰農やふるさと回帰について話してほしい」と依頼されたのですが、またまた例によって「いま、注目すべきは若者世代の農的ライフスタイル創造の動き」といって、若者中心の編成になりました。6時少し前までの放送ですが、お時間とラジオのある方はぜひお聞きください。

下記は2005年8月の増刊現代農業「若者はなぜ、農山村に向かうのか」の編集後記ですが、おおむね、こんな話をしてこようと思っています。またCD持参で、昨年、宮崎県日南市で「第12回全国棚田(千枚田)サミットが開催されたときのテーマソング「棚田へ行こう!」ほかもかけていただきます。同曲は初の全国放送だそうです。子供たちの歌声が感動的です!

【編集後記】

 農山村、とくに山村に向かう若者が増えていることに気づきはじめたのは今年になってからのことだった。年齢を聞けば圧倒的に32歳前後。これをひそかに「32歳ライン」などと称し、若者たちの後を追いかけてみた。すると当初想像していた以上の数の若者が、想像以上の「仕事」を農山村につくり出していた。その仕事とは、戦後60年、「ふるさと」を守り抜いた祖父母世代の知恵や技を、その消滅のスピードと競い合うかのように受け継ぎ、都市生活者や次世代の子どもらにも引き継いでいくこと。まるで農山村の文化総体の継承を仕事としていたのである。

 その「32歳ライン」の若者たちの両親の多くがいわゆる「団塊の世代」であり、彼らが「団塊ジュニア」と呼ばれていることや、また彼らが大学を卒業するころ雇用についての経済界の方針転換があり、雇用状況が最悪だったことを知ったのはずっと後になってからのことだった。「しばらくようすを見よう」と大学院に進学したり、他学部に転じたり、あるいは海外に留学した若者たちも多かったのではないか。しかし好転はしなかった。

 だが、大津耕太さん・吉田愛梨さんが「いい大学を出ても、希望通りの職に就けず、たとえ就職しても『終身雇用』などという概念は、はじめから私たちにはなかった」と書いているように、若者たちは状況への批判にエネルギーを割くのではなく、問題は「自分が何をしてどんなふうに生きていきたいのか」だと農山村へ向かった。そこにはそれを教えてくれる祖父母世代がいた。

 彼らが多感な時期を過ごした90年からの10年、国や自治体は「夢よもう一度」と、いたずらに景気刺激をくり返し、公共事業の拡大につぐ拡大で1000兆円にものぼる借金をつくった。結果は市町村合併。すなわち農山村からの行政の撤退。だが若者たちは農山村に向かった。そして「かみえちご山里ファン倶楽部」のように「自給に根ざした自治」の時代を拓こうとしている。しばらくは農山村に向かう若者たちに「ついて行く父親」ならぬ「ついて行く編集者」でいたい。(甲斐良治)


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先週の日曜日(24日)NHK放送センターすぐわきの代々木公園けやき並木で開かれた若者たちのアースデイマーケット東京朝市。NHKさん、こんな動きに気づいているかなあ……。

2007年6月16日

夏のモンゴルツアー

 あるときは手仕事文化研究家として職人に弟子入り、あるときはLLPナリワイ代表として「下馬土間の家」改築を自ら手がける伊藤洋志君は私の友人・同志としては最若手の27歳。
 さまざまなナリワイを組み合わせて「自営」をめざす伊藤君が、このたび企画人・フローワークとして、「夏のモンゴルツアー」を企画いたしました。
 別名「武者修行ツーリズム」のこのツアー、下の画像をクリックするとユニークな内容がのぞけます。われと思われる方、お気軽にお問い合わせください。

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2007年6月12日

食料自給率1%の東京で

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3月27日に、「構想日本」というシンクタンクのフォーラムがあり、「『いい』消費者が農業を救う――自給率1%の東京ができること」をテーマに、下記のメンバーとともに意見発表しました。

<ゲスト>

伊藤志歩(野菜のセレクトショップ「やさい暮らし」代表
神澤則生(NPO法人トージバ理事
嵯峨生馬(アースデイマネー・アソシエイション代表理事


<コーディネーター>

朝田くに子(ローカル・ジャンクション21代表理事


ゲストの3人は、東京で「農」とつながりながら、それを「新しいライフスタイルビジネス」としてデザインしつつある若者たちです。

その模様が構想日本のサイトにアップされましたので、少しお時間のある方は「ゲスト発言はこちら」を、たっぷりお時間のある方は「議事録はこちら」をご一読いただけたら幸甚です。

ちなみに「東京都の食料自給率1%」はカロリーベースで、大阪府は2%、神奈川県3%です。都道府県別の食料自給率はこちらで見ることができます。

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2007年6月 5日

東北からの結城的革命放送

昨年の1月から、東北放送ラジオでわが師・結城登美雄さんが、毎週月曜から金曜まで毎日5分弱の番組をもっていることは知っていたのだが、「ローカル放送だから」と、聴くことはあきらめていた。

それが昨日、番組名を調べようと、「結城登美雄&東北放送」で検索してみたら、なんと!東北放送のホームページで昨年2月からの全放送を聴くことができることではないか!

番組名は「ラジオな気分 みやぎの食べもの暦」(クリック)

「みやぎの」となっているが、全国(いや全世界)で聴いてほしい内容である。また「食べもの暦」となっているが、たんなるホノボノ歳時記話題ではない! あの外山コーイチくんの「ユーケンシャショックン!」ではないが、「世界の食べもの事情」「農産物直売所事情」「食と農の未来」「食と農の2007年問題」「若者と農業」「韓国農村と食文化」など、反グローバリズム生活革命放送なのである。

ラジオでの放送は7月第二週まで。その後、このサイトがいつまで公開されているかは不明なので、いまのうちにできるだけダウンロードしておいたほうがよいかもしれません。

以下は甲斐撮影の3・4月の結城さんのアルバムです。

3月4日「鳴子の米発表会 春の鄙の祭り」にて

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(4月28・29日 鹿児島・大人のための食育セミナー)

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2007年6月 1日

若者たちからのお誘い

●6月5日まで開催中 katakata展

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ご無沙汰しています。
皆様、お元気ですか?
横浜から群馬県片品村で生活を始めて4年目を迎えました。

片品村で生き活かされる「生活」を学んでおります。
この度、現在お手伝いさせていただいている炭焼きが縁で小さな個展を開く運びになりました。

燃料・癒し・消臭・電磁波・間伐・循環……炭は地球を救う??
炭アクセサリーに加え炭雑貨や楽しいお話ができれば……と思います。

5月31日~6月5日
渋谷区富ヶ谷・天然酵母のパン屋さん 「ルヴァン」のカフェ「ルシャレ」にて

10時~19時半。
日曜のみ18時まで。

<甲斐より>
katakata桐山三智子さんは生まれも育ちも横浜、ハマっ子。渋谷のアクセサリー店で働いていた元コギャルですが、なぜか4年前から片品村で冬は炭焼き、夏は大豆畑で働いています。今回個展をひらく「炭アクセサリー」は、村のおじいさんがあるとき炭を内ポケットに入れているのを発見。なぜかと問うと「心臓に近いところに炭を入れておくと電磁波を防ぎ体にいい」――「だったらネックレスにしてみたら。アクセサリー販売の経験からデザインはどんどん湧いてきた」(増刊現代農業『農的共生社会』)

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●6月8~10日 東京朝市アースデイマーケット in 汐留
●6月24日 東京朝市アースデイマーケット

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東京朝市・アースデイマーケットは「食と農のつながり」を軸にしたライフスタイル発信の場です。

生産者にとっても、消費者にとっても、互いに直接対話できる滅多にない機会。それだけに、作り手みずからが消費者と直接コミュニケーションすることを大切にしています。マーケットをつうじて、出店者と東京の消費者とのつながりが、広がり深まることを願っています。

<甲斐より>
昨年からはじまった東京朝市アースデイマーケット。代々木公園ケヤキ並木横での開催が定番ですが、今年は請われて汐留の日本テレビで開催されるエコウィークにも出店。「東京油田開発」「バンブーファクトリー」など、自然と結びつくことで新たな「仕事」を想像している若者たちに出会えます。

●6月9日 地大豆カフェVol.03   地大豆・種まき大作戦

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今年も大豆の種まきの季節がやってきました!
味噌、醤油、豆腐、納豆、枝豆...日本人にとって1年中欠かすことができない大豆ですが、
その中でも日本各地で昔から育てられている「地大豆」に焦点をあてたイベント、
地大豆カフェのVol.03。今回は、地大豆にまつわる物語、個性豊かな地大豆の食べ比べ、
6月から各地で始まる大豆の種まきのお知らせなど、盛りだくさんでお伝えします!
ぜひ、カフェ・スローにお越し下さい。

<甲斐より>
WEBサイトに掲載された昨年2月の第一回地大豆カフェレポートにあった「山形県産の赤豆は、赤茶色でうまみが凝縮された味」――このたった1行の「発見」が、山形県川西町の紅大豆栽培を元気づけ、4名5ヘクタールの栽培が23名、20ヘクタールに広がりました。当日は、「鳴子の米プロジェクト」の1年を記録したDVDの上映や、katakata桐山三智子さんのトークもあります。

●6月29日~7月1日 つながる☆次世代農ツアー

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「地球と自分にやさしい食について考えたい」
「本気で農家になりたい」
「格差と閉塞の都会生活、農村での暮らしってどんなだろう」
そんな想いを持った青年達と有機農家さんが出会い、
一緒に次の世代の食・農・社会を考えるアグリ(農)ツアーです。

<甲斐より>
「もうひとつの価値観」を探る「農のワークショップ」を私が担当します。シンガーYaeさんのライブ&交流会もあります。

●7月20~22日 鴨川自然王国里山帰農塾 農的生活、夏――太陽の恵みを受けて

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昨年11月の帰農塾でタマネギ苗を植える

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今年5月、立派に育ったタマネギを収穫

「土と雨と太陽と一緒に育てた作物で自分の命をつなぐ。生きて、生かされている――生かされ感というのは、金と交換で得られるものじゃないな。体験してみねばわからんな」(受講生20代の感想)

<甲斐より>
帰農塾塾長はごぞんじインサイダー編集長の高野孟さん。歌手・加藤登紀子さんの講義もあって、お二方と身近にお話しすることもできます。実習の「祭り寿司(太巻き)」づくりは、最後に包丁を入れたときの感動が最高です。

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●8月10~15日(6日間) 10月6~10日(5日間) 08年1月12~16日(5日間) 越後桑取谷 四季のまかない学校

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くわどり谷の一年を一ヶ月で。
里山暮らしの生存技能を学ぶ、春夏秋冬ショートスクーリング。 
ここにしかない、二本立てのカリキュラム方式。
「生きる(体験学習)」+「うらづける(専門講義)」

生きるために必要な衣・食・住の基礎を「自分でできる」ようになることを目指す実践重視の実習と、さらにそれを自然科学・社会学に基づいて裏付ける、知識の学習との二本立てのカリキュラム。どちらも里山の「未来の価値」を自らの手で作り出すための大切な要素です。

カリキュラム「生きる」と「うらづける」は複雑に絡み合いながら進められます。
生活技術や文化行事での実践を学びながら、なぜその作業がその時期に行われるのか、なぜその手順で行われてきたのか、社会や環境に与える影響はどのようなものか、などひとつひとつについて理解する能力を付けていきます。

<甲斐より>
「かみえちご山里ファン倶楽部」は全国から集まった9人の若者たちのNPO。村に入った彼ら・彼女らが最初にやったことは「絶滅危惧生活技術レッドデータ」をつくることでした。そして彼ら・彼女らはそれを文字や映像に記録するだけでなく、自らの身体に記録――自ら受け継ぎ、次世代へ、都市生活者へと伝える「仕事」を開発しはじめたのです。

Profile

甲斐良治(かい・りょうじ)

-----<経歴>-----

1955年宮崎県生まれ。
九州大学経済学部卒。
社団法人・農山漁村文化協会(農文協)「増刊現代農業」編集主幹。
『定年帰農 6万人の人生二毛作』『田園住宅 建てる借りる通う住まう』『田園就職 これからは田舎の仕事が面白い』『帰農時代 むらの元気で「不況」を超える』の「帰農4部作」で、1999年農業ジャーナリスト賞受賞。
その後も『青年帰農』『団塊の帰農』『若者はなぜ、農山村に向かうのか』などの「帰農シリーズ」で新しい農的生き方を追究するとともに、「地元学」(ないものねだりではなく、あるもの探し)による各地の地域づくりにかかわる。
都市と農山漁村の共生・対流推進会議運営委員、100万人のふるさと回帰支援センター・里山帰農塾講師。
建築家・石山修武氏、民俗研究家・結城登美雄氏と「21世紀型農村研究会」05年に結成。

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