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高円寺一揆・素人の乱

先週、今週と、とんでもなくアッパレな若者たちに会った。

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元日の朝日新聞1面「ロストジェネレーション」第1回、そして今発売中の「論座」4月号の巻頭をにぎわせている高円寺「素人の乱」の若者たちである。
本当は以前に紹介した「『丸山真男』をひっぱたきたい」へのオジサン世代の反論・忠告を読んでみたくて「論座」を買ったのだが、その反論・忠告はまあだいたい「想定の範囲内」(ただし鶴見俊輔氏インタビューは逆の意味で想定外。ITのわかる世代ではないのだから、前半部分は編集部でカットしてあげたらよかったのに……)。

ところが巻頭の雨宮処凛、小丸朋恵(編集部)、毛利嘉孝の各氏らがそろって論じている「素人の乱」ときたら……

貧乏人大反乱集団の行動は、あまりにばかばかしく、そして楽しい。今、非常に多くの若者は貧乏だが、それで楽しく生きている人は少ない。しかし、開き直ってしまえばこんなにも面白い地平が広がっているのだ」(雨宮氏)

「大学時代は『(法政の)貧乏くささを守る会』、卒業後は『貧乏人大反乱集団』、そしていまは『高円寺ニート組合』を結成し、警察までが笑ってしまうおかしな(3人)デモをくりひろげる。その基本スタイルは、仲間とこたつを囲んで酒を飲み鍋をつつく松本流『こたつ闘争』。駅前や商業施設、ときには省庁の前にでも、どてらを着込んだ仲間たちと畳を敷いてこたつを置く」(小丸氏、カッコ内は甲斐注)

「政治デモといってもそのテーマは『俺の自転車を返せ』とか『クリスマス粉砕』とか荒唐無稽でふざけたものばかりなのだが、その度ごとに高円寺を中心に多くの若者を集め、音楽やパフォーマンスを巻き込んだその一種独特のバカ騒ぎによってストリートを政治的な空間に変えている」(毛利氏)

これはこれはと思って彼らのHPを見ると「3/7水、20時ごろから、高円寺の飲み屋セピアでトークイベント『高円寺一揆』」 とある。「おっ今日だ」と19時すぎに気づいてあわてて電車に飛び乗った。

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高円寺北口を出て、中通りを過ぎると、彼らの店「素人の乱」5号店(リサイクルショップ)、10号店(古着屋)が目に飛び込んでくる。めざすは昼は革命コーヒー、革命ジュースを供する「素人カフェ」、夜は居酒屋「素人の乱セピア」となる9号店。すでにそこには40名ほどの若者が開会を待っていた。

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たしかにHPに「20時ころから」とあるように、20時をすぎてもまだ始まる気配がない。待っているあいだ、初心者のような(私だって「初心者」なのだが)女の子がスタッフの女性に質問した。
「あのー、これってサヨクのあつまりなんですか?」
「うーん、サヨクっていえばサヨクだけど、地元のサヨク、高円寺のサヨクって言ったらいいかな」
じつのところ、昭和30年生まれのオジサン(甲斐)は、どちらかというとパンクかヒップホップ系の若者の集まりのように感じて情けなくも「もう帰ろうか」と思っていたのだが、この「地元のサヨク」「高円寺のサヨク」という答えに勇気をもらって踏みとどまった! この間ここで何度か述べているように「パトリなきウヨク」も問題だが、「パトリなきサヨク」だって問題だと思っていたからだ。この「素人の乱」の若者たちは、ちゃんと「地元」「高円寺」という「パトリ」を持っている!

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そして開会。文字通り立錐の余地もない「セピア」店内だが、まずは資料映像「3人デモ」の上映! 「警察までも笑ってしまう」どころか、「おまえらデモならデモらしくしろよ」とか「ナントカ反対とか言うんじゃないのか」と言われるくらいナサケナイお散歩デモ。オジサンはかつて、いしいひさいちのマンガに登場していた「安下宿共闘会議」を思い出してしまった。

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そして次は、ドイツ無政府主義ポゴ党なる政党が2005年のドイツ連邦議会選挙にパンクバンド "Die Kassierer" のヴォーカル、ヴォルフガング・ヴェントラント を党首として出馬したときの政見放送の映像。公約は「すべての投票者に無料のビールを提供する」こと。そのスローガンは「全ての労働はクソである」「飲んで、飲んで、ただ飲んだくれる毎日」だとか。ちゃんと日本語に吹きかえられているのだが、制作者によると、「ドイツ語がわかるわけじゃないんです。YouTubeでとった映像に、Wikipediaのコピーフリーの記事を参考にして、たぶんこんなことをしゃべっているんだろうというのを吹き込んだんです。でも、そうちがってはいないとおもいますよ」とか。

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ほかには99年、シアトルでのWTO会議凍結のニュースが飛び込んできたまさにその瞬間の、シカゴセブンのトム・ヘイデンのスピーチ映像があったり、91年の東京都知事選に立候補した内田裕也がいきなり「ぱわーとぅーざぴーぽう」と歌いだす全編英語の政見放送の映像も流されて大ウケ(こんなお宝映像がYouTubeで簡単に見ることのできることを知らなかったオジサンは驚きの連続でした)。

どうもこの「高円寺一揆・素人の乱」の若者たち、来る統一地方選挙でなにか企んでいるようで、そのための「金のないヒマ人が騒ぎはじめるための作戦会議」のようだった。とにかく選挙までもパフォーマンス、バカ騒ぎで楽しんでしまえということか。

しばらく「高円寺一揆・素人の乱」の若者たちにご注目を!(4月中旬発売予定のわが「増刊現代農業」でも詳しくレポートします)。

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「素人の乱」と業務提携関係にある「味二番」(「素人の乱」で1000円お買い物をしたら、「味二番」の50円券がもらえる)

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コメント (8)

内田裕也氏の政見放送については、《ざ・こもんず》2月9日に「ネットで見つけた注目映像&画像」でも取り上げています。
全日本人必見の政見放送となっていますので、みなさまお見逃しなく。
http://www.the-journal.jp/contents/found/2007/02/post_19.html

高円寺一揆か、すげえなあ。日本の将来も捨てたものでもない。

ところで最近、ジャカルタ在住のウチの娘から聞いた話だが、同地では日本人学校の教師が少なくて、どこぞの体育大学を出たらしい体育の先生が社会科も教えざるを得なくて、歴史の授業で「農民一揆」を「のうみんいっぱつ」と教えて、たまたまそれを知った親が「あんまり酷いんじゃないか」と抗議したところ、その先生は「そうも言うらしいですね」と、驚くふうでもなかったという。何にせよ、放っておくと死語になりかねない「一揆」が高円寺あたりで生きているとは楽しい話です。

こもんず見つけ隊様
いつも楽しい映像をありがとうございます。
内田裕也氏の政見放送は
1・政見放送枠一杯(絶妙な間も含めて)のロックのアカペラ・ワンマンステージです
2・その音楽性、ビジュアル性、説得性、どれを取っても高いです
3・計算しつくされた視聴率予見力です
4・日常性批判力では氏の右に出る者を嘗て見たことがありません
甲斐良治様(ブログに書き込みすみません、ブログ読んでいます)

こもんず見つけ隊さま
 そうでしたか。うっかり見過ごしていました。まさに「全日本人必見」です。画像からリンク張りました。

高野様
 本当に「日本の将来も捨てたものでない」気がしてきました。農村であれ、都市であれ、この世代の若者の仕事の創造の仕方を見ていると、内山節氏の言う「半商品」という概念が解き明かしてくれるような気がします。それについてはまたご報告します。

田中様
 「絶妙な間」―計算されたものだとすればそうですが……(笑)

そういえば、リナックスも「半商品」の典型だし、この「ざ・こもんず」もそう言えるかもしれません。

ボブマーりー ラスタに生きる one love
やっぱこれだよな パンクもホップも ロックも






「レゲエきのこ」だそうです。

http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin8/article.php?storyid=610

うーむ……。

レゲエきのこ とは文字だけでもハイになるね 食べたら健康的な幻覚成分になっていたりして.
 人間にレゲエを聞かせてレゲエ人を 食べていますがいいものです おちた

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Profile

甲斐良治(かい・りょうじ)

-----<経歴>-----

1955年宮崎県生まれ。
九州大学経済学部卒。
社団法人・農山漁村文化協会(農文協)「増刊現代農業」編集主幹。
『定年帰農 6万人の人生二毛作』『田園住宅 建てる借りる通う住まう』『田園就職 これからは田舎の仕事が面白い』『帰農時代 むらの元気で「不況」を超える』の「帰農4部作」で、1999年農業ジャーナリスト賞受賞。
その後も『青年帰農』『団塊の帰農』『若者はなぜ、農山村に向かうのか』などの「帰農シリーズ」で新しい農的生き方を追究するとともに、「地元学」(ないものねだりではなく、あるもの探し)による各地の地域づくりにかかわる。
都市と農山漁村の共生・対流推進会議運営委員、100万人のふるさと回帰支援センター・里山帰農塾講師。
建築家・石山修武氏、民俗研究家・結城登美雄氏と「21世紀型農村研究会」05年に結成。

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