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2007年2月23日

「わしズム」デビュー?

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昨日、赤坂の書店に入ったらドギツイ表紙の雑誌が目に飛び込んできた。「小林よしのり責任編集長」『わしズム21号』である。ふだんなら絶対手にしない雑誌だが、特集「故郷(パトリ)なき『美しい国』を愛せますか?」に惹かれて開いてみた(最近、「パトリア」「パトリ」「パーリア」に少し関心を持っているので)。

そうして思い出したのだが、たしか昨年暮れ、イタリアのスローフード運動を日本に紹介した作家の島村菜津さんから電話がかかってきて、そのとき書いている原稿に私の名前とコメントを入れてよいかと聞いてきた。そんなのむしろありがたいことなので、なぜ気にするのかと聞いたら「その雑誌が雑誌だから……」。
「なんの雑誌なの?」
「わしズム……」
「…………」
まあ、島村さんが書く原稿ならまちがいはないけど、よりによって「わしズム」とはなあ……と思ったが、結局は「いいですよ」と言ったことを思い出した。

21号にはそのときの島村さんの原稿である「阿部『農政改革』は『日本の食文化』も『故郷の風景』も破壊する」が掲載されていて、島村さんが会ってきた全国の農家や宮城県の民俗研究家・結城登美雄さんのコメントにまじって私の「今回の農政改革は、農の近代化の敗北宣言じゃないかと見ているんだ」というコメントも掲載されている。このコーナーで繰り返し述べてきたように「(これまでも近代化によって)切り捨てられてきた小規模農家の元気」にこそ学ぶべきだという意味で、結城さんも小規模農家の農家民宿や農家レストラン、直売所の急増にふれて「直売所なんか、今じゃ1万軒くらいになって、それが日本の農業の希望になっているんだよ。だから、切り捨てられてありがとうって見方もあるんだよ」とコメントしている。

だがそのことよりももっと驚いたのは、小林よしのり氏の現在のスタンス! もちろん靖国やアジア侵略については私の考えと現在も大きくかけはなれているのだろうが、「地域」「地方」「農業」「若者」の現場に立ったときの小泉改革の破壊性や阿部「美しい国」の嘘くささを糾弾する点においてはこんなにも共通するものがあるのかと、これまで「食わず嫌い」であったことをいささか反省したりもした。たまには対極の立場にあるような雑誌にも目を通してみるべきだ。

「食わず嫌い」である点では(不勉強をさらしてしまうが)日本経済新聞なんてほとんど読まない。だが、その日経の2月16日朝刊「経済教室」に「農家ダウンサイジングの道も―『直売所』に再生の芽・非大規模プロに可能性」(日本総研主任研究員・大澤信一氏執筆)が掲載されていて、こんなことが書いてあった。

――(今回の農政改革の)絞りこみから外れる「非大規模プロ農家」の中にこそ、新しい日本農業再生の芽が生まれ始めているように見える。すなわち、従来、兼業や高齢、女性などの中小の農家が中心になって運営してきた直売所の中で、注目すべき変化が生まれている。この動きは、やがて日本農業全体をも劇的に変える「触媒」の役割すら示し始めている。

なんと、結城さんや私が現場に学んできた「小規模農家の元気」を、農業近代化路線一辺倒だった日経が8段も使った記事で紹介している!

ただし、この記事の存在も、人に教えてもらったもの。教えてくれたのは北海道は宗谷岬肉牛牧場の牧場長だった氏本長一(うじもと・ちょういち)さん。以下は、今年、1600ヘクタール、3000頭放牧の牧場長の職を辞し、総面積で牧場の半分もない故郷の山口県・祝島に帰って「小さな農業」の可能性を開きはじめた氏本さんの「祝島だより・帰島第一号」からの引用。

――宗谷岬では私が日本最北端の日経新聞購読者でしたが、ここ山口県最南端の離島でも私が唯一の日経新聞購読者だそうです。もっとも本土経済情勢、ましてや国際情勢などはほとんど別世界のことなので、さして関心を持たずとも自分の生活に影響は無いと感じているのかもしれません。道端で行き会った畑帰りのおばさんが無農薬野菜を、そのすぐ後で漁を終えたおじさんが活きの良い魚をくれました。これに自分で米を作ればほとんど自給的な生活ができる生活環境では、日経に限らず外界情報源としての新聞の存在感は相当薄いのはある程度理解できます。

――日経朝刊の経済教室欄に「農家ダウンサイズの道も」のタイトルで、日本総研主任研究員の大澤氏が寄稿していました。日本総研でさえ今頃やっと、の感がしないでもありませんが、まさしく私が帰島して小規模営農に取り組もうとするのもその観点と共通したところがあります。 国内農畜産物市場では価値観や流通システムが多様化しているので、小規模な生産ロットでも独自の価値提案とエンドユーザーとの結びつきが十分に可能となっています。離島の不利点は独自価値の素となる利点に変えられる可能性が十分にあります。

島のおすそわけ

先週、先々週は旅続き。そのご報告はまた後ほどということで、今週火曜日(20日)に「はじめる自給 種まき大作戦」の打ち合わせで国分寺の「カフェ・スロー」に行ったら、偶然、「島のおすそわけ 自然と共生する島の食文化」というイベントが予定されていることを知ったので、そのお知らせをまず。

企画したのは昨年、6月にこのコーナーでもご紹介した「ビオアイランド・ネットワーク」の若者たち。熊本県御所浦島の地域づくりにかかわるおもにアート系の若者たちで、あれからすでに2回のシンポジウムを成功させたり、「日本ミツバチ」の養蜂家、藤原誠太さんを岩手県から御所浦に招いて養蜂をはじめるなど、着々とコトをすすめているようです。

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「島のおすそわけ」は、昨日からですが、明日、昼には「島の人が一同に会しての御通りトーク」もあるようなので、お近くの方は、「島のおいしさ」の買いものがてらぜひのぞいてみませんか?

(以下引用)
「島のおすそわけ―自然と共生する島の食文化―」開催のお知らせ
島の食品マーケット、島の写真展を開催

★日時 2月22日(木)~26日(月) 
 11:00~19:00(23,24日は22時まで)
 入場無料

★会場 カフェスロー(東京都府中市栄町1-20-17  TEL:042-314-2833)

★会期中のイベント 島の人が一同に会しての御通りトーク
 24日(土) 12:00~14:30 参加費:1000円(1ドリンク付き)

★島のおすそわけマーケット *メニュー*
[大分県姫島] ひじき、魚味噌
[長崎県小値賀島] カツオの生節、納島ピーナッツ、天然塩
[熊本県御所浦島] 無農薬みかん、こっぱもち、かりんとう、アオリイカの干物
[島根県海士町] 福木茶、塩辛
[東京都八丈島] くさや
[東京都神津島] 焼酎

 まだまだ増えそうです。もちろん試食もあります!

★島人御通りトーク *パネラー*
[御所浦島のお母さん 竹部さん]
[海士町のインターン生 後藤さん]
[隠岐の島青年会議所 村上さん]
[佐渡島の町おこし 室岡さん]

日本全国の島から、

自然の中で暮らす、

島のおいしいおすそわけ

島人の暮らしの知恵から生まれた、ゆたかな「食」を通して、自然と共生する島ならではの、大切に伝えられてきた「物語」を体感してください。

島の食事はその島でとれる魚や、収穫できる野菜、穀物などによって異なります。長期保存の知恵や漁師の家の食事など、その島の食事は島そのものを表しているといえます。

今のように、健康や環境に人々の関心が向く前から、島ではずっと、その土地の自然環境を活かした暮らしを営んできました。

日本各地の島から集まる『島の食品マーケット』や、イベントでは実際に島の方がカフェスローに集まり、トークをします。

島についてあまり知らないという方も、島大好きな方も、ますます島の魅力を発見できるのではないでしょうか。ご来場、お待ちしております。

主催:ビオアイランドネットワーク
(引用終わり)

彼らのHPには御所浦の「こっぱもち」が紹介されていますが、これはほぼ同じ材料でつくる山口県周防大島の「かいもち」(さつまいも、もち米、砂糖)

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こちらは上記の材料に「そば粉」が加わった宮崎県高千穂町の「ねったくり」(わが老母作)

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2007年2月 8日

3月4日は「鳴子の米プロジェクト」発表会

この4月からの「戦後最大の農政改革」―品目横断的価格安定政策―についてはこれまでこのコーナーでも何度かふれてきましたが、国が切り捨てようとしている小さな農業、山間地農業を村の力、地域の力、人の力で支えるプロジェクトもまたいくつか立ち上がろうとしています。

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その先頭を走っているのが宮城県大崎市旧鳴子町の「鳴子の米プロジェクト」。現状60㎏1万3000円の米を2万4000円で買ってくれる応援団を地域につくり、農家には手取り1万8000円を保証するかたわら差額6000円を「鳴子の器」づくり、「鳴子のおむすび」開発、米粉やくず米をつかったパンやお菓子の開発、酒の試作、「鳴子の米通信」の発行など、米にまつわるたくさんの「小さな仕事」の開発に充てようというものです。

経済合理でいけば「消費者」にとって米は安いほどよい、ということになりますが、「地域住民」にとってみれば地域で米がつくられ続けるということは田んぼがまもられ、水がまもられ、景観もまもられ、そして
地域で生きていくための「小さな仕事」もつくられるということであり、そのことを理解してくれる応援団もすでに数百人集まったとのこと。

――国をあてにせず、食べる人とつくる人が、その思いと持てる力を出し合いながらみんなで育てる「鳴子の米」。米は自然の力が育てるが、それをおいしくするのは人の力と暖かい心である。鳴子の米は暖かい。だから冷めてもおいしいのである(結城さん「小さな村から国を問い直す 宮城県鳴子町『鳴子の米プロジェクト』増刊現代農業2月号『脱・格差社会 私たちの農的生き方』より)

その「鳴子の米プロジェクト」の現地発表会が3月4日、旧鳴子町鬼首(おにこうべ)地区で「春の鄙の祭り」―「中山間地農業」と「地域」をあきらめないために―として開催されることになりました。

もちろん私も参加しますし、東京の仲間や、九州からかけつける仲間もいます。ご関心をもたれた方、ぜひ春の鳴子に行きませんか!

▼参加申込書はこちら

こんな楽しみもあります。

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2007年2月 5日

100万都市にクマがいるのは日本だけ/鴨川朝市

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夕方、広島県廿日市市のNPO法人日本ツキノワグマ研究所の米田一彦さんが突然やってきた。長野県上田市での講演に行く途中だとのこと。

米田さんは、1948年青森県生まれ。秋田県庁で鳥獣保護行政を担当していたが、85年にクマの生態調査に個人の立場で参加したことで、役所仕事と両立が不可能になり、86年退職。90年に西中国地方のクマ保全をめざして広島県吉和村(現廿日市市)に転居した。

そして91年に日本で初めて奥山放獣を手がけた。奥山放獣とは、捕獲したクマをむやみに殺してしまうのではなく、一度はトウガラシ入りのクマ撃退スプレーを鼻先に吹き付け、「人間は恐ろしい」と学習させて奥山に放つこと。

ただし、同ツキノワグマ研究所のHPに「当所は愛護団体ではありません」とあるように、「一度だけは許す」という考え方で、再び里に現れ、農作物に被害を与えたり、人家に入り込んだりしたら「捕殺もやむを得ない場合もある。その判断は私がする」――「私は長い間、被害農家側に1%重く軸足を置き、ツキノワグマの代弁を行なってきた。昔は狩猟者と、殺される側の山を知り尽くした山の王者・クマは、全知全能をかけた山中での一対一の力の限りの闘いで、そこには大地の平等があった」――だからむやみに殺すのでもなく、「愛護」するのでもない。

さらに1990年代、西中国地方の上流域は過疎高齢化のため廃村、廃屋が多いことがクマを「集落依存型」にしていることに気づいた米田さんは、「カキもぎ隊」「トタン巻き救世軍」と銘打ち、不要のカキ、クリの実をもぎ取り、樹幹にトタン板を巻いて、クマが上れなくする方法を都市住民や学生とともにおこなってきた。それは上流部の保全のために下流部の住民が金を支払って終わりの「森林税」(それもまた必要だとは思うが)ではなく、「行動としての税」だと米田さんは言う。

ただそれもたんなる「労働」になってしまっては持続しないので、米田さんはそれに「干し柿つくり」「柿酢づくり」などの「遊び」「楽しみ」も加味して仲間をつのっている。

「増刊現代農業」昨年8月号『山・川・海の「遊び仕事」』に寄稿してもらった「クマ、森、自然との共生」を米田さんはつぎのように結んでいた。

――私は「クマ」と「自然の森」と「そこに住むあらゆる野生生物の豊かな生態系」は同義語であって、すなわち、クマを守るためには森全体の保全が必要であり、したがって、クマが守られればすべてが守れるのではないかと思っている。たんなる除去論は、21世紀の地球人がめざそうとする野生動物との共存理念に逆行するものだろう。世界の人びとは日本を「公害まみれの工業国」と思っているだろう。だけど仙台、広島、札幌のような100万都市にクマがいる国は日本だけだ。世界に冠たる日本の自然環境を誇るなら、クマと共存するべきだ。「クマは世界に誇る日本の宝」だ。われわれ日本人だけが、そのことに気がついていないのではないだろうか。クマ=森との共生という思想は、縄文以来の日本古来の伝統文化、そのものではなかったか。

とはいえ、自称「年収40万円の無冠の貧乏帝王」米田さん。しかし今回の状況には福岡大学大学院を卒業した河田和将さん(73年生まれ)が同行していた。どうやら貧乏をいとわぬ「弟子」ができたらしい。

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2月11日、千葉県鴨川市で「きさっせ鴨川朝市」とともに食の文化祭(家庭料理の一品持ち寄り)、食育フォーラムが開催されます。その基調講演を甲斐がいたしますので、お近くの方はぜひおいでくだささい。
●場所
 城西国際大学安房キャンパス観光学部
●朝市
 8:00~12:00
●その他
 1)食育フォーラム(講演・パネルディスカッション)13:00~15:30
  講師:甲斐良治氏(現代農業増刊号編集長)
  家庭料理の展示約100点 11:20~12:00
  場所:AVホール
 2)豚汁無料サービス
  第1回:8:00~
  第2回:10:00~

2007年2月 2日

鳥インフルエンザの警告

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暁玲華さんが宮崎県の鳥インフルエンザ受難について言及されていたので、宮崎県出身者であり、「食と農の底力!」筆者としても、なにか書かねばと考えていたところに大分県在住の大熊良一さんから電話がかかってきた。

大熊さんは農文協の大先輩だが、早くも20数年前に帰農し、国東半島で「自然卵養鶏」をやりながらさまざまな市民運動にもかかわっている。用件が終わって「朝日新聞の大分県版に鳥インフルエンザについて書いたからネットで見てね」と言われたので、彼の連載コラム「熊さんのトリ小屋通信」1月27日「答えは風の中に」を読んでみたら、まことに的確な問題提起がしてあった。

そこで大熊さんは――3年前の騒動のときから自分は「何が起きたか」だけではなく、「何が起きなかったか」にも注目すべきだと言ってきた。もし渡り鳥が原因ならば、四方を金網で囲っているだけで野鳥と「同居」しているようなわが家の鶏舎や放し飼いの農家ではなく、なぜ被害は立派な「近代鶏舎」で起きるのか? 自然から隔離し、薬を使えば使うほど、生き物は免疫力を失い、わずかな菌で病気にかかる。ウィンドレス(窓のない)鶏舎にして、さらに外界と遮断していくことが解決につながるとは思えない――と、書いている。

採卵養鶏の方法を大雑把に分けると、大熊さんのように金網で囲っただけのトリ小屋や桑畑や果樹園、山野などの「土の上」で飼う「平飼い」と、何段にも積み重ねたかごの中で「土から隔離」して飼う「ケージ飼い」と呼ばれる二つの方法があり、前者は数百羽の小規模養鶏に多く、後者は何千羽、何万羽の大規模養鶏に多い。なぜなら平飼いはエサやりや採卵に労力がかかるが、ケージ飼いならエサは自動搬送、卵もベルトコンベアで集めることができるからで、さらにケージ飼いは換気や日照時間をスイッチひとつどころかコンピュータによる自動管理のウィンドレス鶏舎に「進化」して、日本の大規模採卵養鶏はほとんどこの方式になっている。

「物価の優等生」と呼ばれるほど安価な卵の供給を可能にした工業「的」養鶏というよりもはや「工業養鶏」と呼ぶしかない近代養鶏の問題はさまざまに指摘されているからここでは繰り返さないが、野鳥と接触する機会の多い平飼いのほうが危険だとか、その野鳥の飛来を防ぐのにその生息地である沼やため池を埋め立ててしまえとか、ウィンドレス化をさらに徹底しろなどと、話があらぬ方向に行ってしまうのは大熊さんが指摘するような問題の本質がまったく見えていないからだと思う。

たとえば、自社のホームページで

>飼育方法としては大きく分けて、「平飼い」と「ケージ飼い」の方法がありますが、弊社では、鶏病予防の観点(鶏を土や糞と隔離)から、全て「ケージ飼い」を選択しております。また、弊社では、近年、農場の再編成を行なう中で、開放鶏舎に比べて病気を予防する効果の高い、ウインドレス鶏舎(外部からの動物の遮断に効果のある)へ移行を積極的に進めております。

としている会社は、大熊さんが昨年12月16日の「トリ小屋通信」―「献金をする」で取り上げている会社であり、自社養鶏場での発生についてHP上で「バイオテロの可能性が高いと考えられる」と書いてしまい、県当局に「不適切」と指摘されても、いまだに「バイオテロの可能性も考えられます」と表現しつづけている会社なのだ。

土から隔離されたケージ飼い・ウィンドレス鶏舎の工業養鶏と、土の上での平飼い自然養鶏の鳥インフルエンザ感染の危険性について、鳥インフルエンザ第一人者とされる北海道大学獣医学部学部長(微生物学)の喜田宏氏は、「放し飼い自然養鶏と徹底的に消毒したウインドレス鶏舎養鶏、感染リスクは同じ。逆にウインドレス鶏舎は新たな耐性菌を作り出す危険性が大きい。要するにトリが健康であることが一番の予防である。放し飼い、自然養鶏大いにやってください」と、述べている(北海道自然養鶏会での講演)。

喜田氏は同講演で「高密度で閉鎖環境さらに過度なストレスがかかった状態で、6か月間感染を繰り返した場合、高病原性に変異する。したがって、2ヶ月で出荷されるブロイラー鶏舎では起こりえない」とも述べている。

要するに、食はあまねく自然と生命の営みによってもたらされるものであることを忘れ、「物価の優等生」でありつつコストをカットしてなお利益を生み出そうとする工業養鶏への警告が、この鳥インフルエンザ問題なのではないかと思う。東国原新宮崎県知事にもそこのところをよくわかってほしいのだが、はて、どうだろうか?

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急告(急過ぎますが)

あと30分くらいしかありませんが、本日19:30よりNHK総合で下記のような番組が放送されます。
これまでここでも何度かふれてきた「戦後最大の農政改革」についてのもので、昨年秋にNHK東北で放送された「どうなる どうする 農業と食の未来」(結城登美雄師匠も出演)の反響が大きく、その全国版として制作されたもののようです。下記はNHKホームページからの転載ですが、「戦後初の農政へのリストラ」と位置づけている点が注目されます。

地域発! どうする日本「どんな農業を望みますか・検証・平成の農政改革」始まった戦後初の農家へのリストラ▽全国の農家にどのような波紋を起こしているのか
チャンネル: 3ch : NHK総合
放送日時: 2月2日(金) 19:30-20:45
Gコード: 404753

[詳細] 地域発!どうする日本

◇日本人の食を支える農業の未来を探る。農業は今、従事者の高齢化や耕作放棄地の増加、外国産農作物の大量流入などで大きな岐路に立たされている。国は、土地を集約して競争力のある大規模農家を育てることを目的にした農政改革を始めた。長い間一律だった補助金を本格的に見直し、やる気と力のある農家だけに補助金を割り当てるなど、戦後初の農家のリストラが始まっている。政府が「戦後最大の改革」と銘打った農政改革が全国の農家にどんな波紋を呼んでいるのかを検証し、各地で行われている取り組みを紹介しながら、農業の未来を展望する。

2007年2月 1日

はじめる自給 種まき大作戦

2月3日、国分寺のカフェスローにて、カフェスロー×トージバ×ナマケモノ倶楽部のコラボ計画「節分!種まき大作戦ミーティング」があり、冒頭「みんなでつくる『農的生活革命』」のお話をさせていただきます。お近くの方はどうぞ。

以下http://toziba.net/event/event_top.htmlより

【種まきその1】みんなでつくる「農的生活革命」
農の現状そして未来について
(参考:増刊現代農業 http://www.ruralnet.or.jp/zoukan/ )

【種まきその2】有機農業推進法の基礎知識
2006年12月8日に成立した有機農業推進法について、その成立と内容そして今後の動きなどを
アファス認証センターの渡邊義明さんをお招きしてお話を伺います!
(参考:有機農業推進法 http://3gatu.net/jp/040_/ )

【種まきその3】農と旧暦の種まき
シリーズ『農と旧暦の夜の宴』開催などを通して、日本の風土と自然のリズムに則した時間軸「旧暦」とのつながりなおしを提案するミュージシャンOtoさんから、種まき、農、そして自身のアクションについてお話を伺います!

【種まきその4】全国の種まき人
各団体から各地で始まる種まきイベントやアクションの案内

ナビゲーター:渡邉 尚(トージバ)

●○◎種まきライブ●○◎

ムビラトロン

●○◎みんなの種交換会●○◎(予定)
自家採取の種を持ち寄る交換会を行います。
在来種の種の販売も予定しています。

「種まき大作戦」は、みんなでつくるムーブメントです。
参加者をひろく募集しています。「種」というキーワードにヒットした方は是非、当日会場へお越しください!一緒に種まきを始めましょう!

■日時:2007年2月3日(土)
      17:30 開場/18:00 開始/21:00終了
■場所:Cafe Slow カフェスロー http://www.cafeslow.com/
■料金:予約1,800円 当日2,000円 1drink付
※地域通貨「ナマケ」「r」「Tr」半額まで使えます。
※定員になり次第、締め切ります。お早めにお申し込みください。
予約:カフェスロー
TEL042-314-2833
cafeslow@h4.dion.ne.jp

Profile

甲斐良治(かい・りょうじ)

-----<経歴>-----

1955年宮崎県生まれ。
九州大学経済学部卒。
社団法人・農山漁村文化協会(農文協)「増刊現代農業」編集主幹。
『定年帰農 6万人の人生二毛作』『田園住宅 建てる借りる通う住まう』『田園就職 これからは田舎の仕事が面白い』『帰農時代 むらの元気で「不況」を超える』の「帰農4部作」で、1999年農業ジャーナリスト賞受賞。
その後も『青年帰農』『団塊の帰農』『若者はなぜ、農山村に向かうのか』などの「帰農シリーズ」で新しい農的生き方を追究するとともに、「地元学」(ないものねだりではなく、あるもの探し)による各地の地域づくりにかかわる。
都市と農山漁村の共生・対流推進会議運営委員、100万人のふるさと回帰支援センター・里山帰農塾講師。
建築家・石山修武氏、民俗研究家・結城登美雄氏と「21世紀型農村研究会」05年に結成。

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