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エジプト情勢現地報告・ムバラクは既に当事者能力を失っていた

神保哲生/宮台真司
ビデオニュース・ドットコム
ニュース・コメンタリー (2011年02月12日)
エジプト情勢現地報告
ムバラクは既に当事者能力を失っていた

現地報告:田中龍作氏(ジャーナリスト)
解説:池内恵氏(東京大学先端科学技術研究センター准教授)

 エジプト情勢は11日夜にムバラク大統領の辞任発表で、新たな局面に入ったが、その発表のさなか、渦中のムバラク氏は前日夜の会見で大統領職に留まる意思を表明した後、自ら開発を主導したシナイ半島の紅海に臨む高級リゾート地シャルムエルシェイクに家族とともに、静養のために向かっていたという。

 エジプト情勢に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの池内恵准教授は、11日夜のスレイマン副大統領によるムバラク辞任発表の前段階で、健康問題を抱えたムバラクは「一日中ボーっと過ごしている」状態で、既に自身の置かれた状況を把握することもできなくなっている可能性が高いと分析する。既に10日の段階で軍部はムバラク抜きで改革を進める決意を固めていたが、長年の独裁の結果、「自分の周囲をイエスマンで固めてしまったために、誰もムバラクにノーと言えない」と池内氏は解説する。

 一方、カイロ市内では11日の金曜礼拝を終えた夕刻から、前日の大統領続投宣言に怒った市民たちが街頭に結集を始めていた。

 カイロ市内で現地取材中のジャーナリストの田中龍作氏は、10日に一旦大統領辞任の報が流れた際、市民は一斉に喚起の声を上げたが、大統領自身が会見で続投を宣言すると、逆に怒りが頂点に達している様子で、金曜の夕方から市民が街頭に続々と結集を始めていると報告する。また、軍は一般市民には一切手出しはしておらず、軍と市民の間には良好な関係が保たれているという。

 遂に、独裁者として30年間君臨したムバラク大統領の辞任に至ったエジプトの大統領辞任発表の直前の情勢を田中、池内両氏に聞いた。

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

北アフリカ、中東の混乱、ついでに日本国内の混乱。

出来る事なら、こんな時は、田原牧さんの論説を読んでみたい。

田原牧です。会社のルーティンワークをやり繰りして、自腹で数日前からカイロにいます。一言だけ。軍とか政府系メディアといった既成エスタブリッシュメントは10日以前から見切りを付けていたようです。例えば、9日に編集されている政府系紙(10日付)のアルアハラームを読むと、その時点でデモの犠牲者を「殉教者」と表現しています。それと、そうそうカイロ市民みんなが諸手を挙げて革命を歓迎しているほど、事態は単純ではありません。これから帰国します。では。

新聞・TVで、様々な事を言ってますが、どうにもピンと来るものが有りません。
ずいぶん前に、特派員としてカイロにいたというだけの「中東の専門家」みたいな人や、変な司会者が、
「ネットの力が・・・」などと勘違いを言っても、聞く価値もない。

実際のエジプトと中東を、伝えてください。
お願いします。

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神保哲生(じんぼう・てつお)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。
15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。
クリスチャン・サイエンス・モニター記者、AP通信記者を経て独立。
ビデオジャーナリストの草分けとして、日米の放送局に映像リポートやドキュメンタリーを多数提供。
2000年1月、世界初のニュース専門インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』を立ち上げ代表に就任。
2001年4月より『ビデオニュース・ドットコム』で宮台真司氏と人気ニュース番組「マル激トーク・オン・ディマンド」のキャスターを務め、現在にいたる。
2005年4月より立命館大学産業社会学部教授を兼務。
2008年4月より、早稲田大学ジャーナリズム大学 院非常勤講師を兼務。
専門は地球環境問題、開発経済、メディア倫理、日米政治関係。

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『格差社会という不幸』
2009年12月、春秋社、共著


『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』
2009年7月、ダイヤモンド社


『オルタナティブ・メディア―変革のための市民メディア入門』
2008年12月、大月書店、翻訳・解説


『教育をめぐる虚構と真実』
2008年10月、春秋社、共著


『ツバル―地球温暖化に沈む国』
2007年7月、春秋社、増補版


『ビデオジャーナリズム―カメラを持って世界に飛び出そう』
2006年7月、明石書店


『中国―隣りの大国とのつきあいかた』
2007年6月、春秋社、共著


『アメリカン・ディストピア―21世紀の戦争とジャーナリズム』
2003年9月、春秋社、共著


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2006年11月、春秋社、共著


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2006年1月、春秋社、共著

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2004年3月、インフォバーン、監訳

『プロパガンダ株式会社―アメリカ文化の広告代理店』
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『漂流するメディア政治―情報利権と新世紀の世界秩序』
2002年10月、春秋社、共著

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1995年11月、ほんの木

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1993年7月、ほんの木

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