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新年映画特集
映画監督・是枝裕和がまだテレビにこだわる理由

マル激マル激トーク・オン・ディマンド
第456回(2010年01月06日)
新年映画特集
映画監督・是枝裕和がまだテレビにこだわる理由

 2010年最初のマル激は、新年特別企画として、ゲストに映画監督の是枝裕和氏を招いて映画特集をお送りする。
 今回取り上げた作品は、現在公開中の新作映画から『戦場でワルツを』『誰がため』『カティンの森』『キャピタリズム~マネーは踊る~』の4本と、是枝氏の最新作『空気人形』。

 新作4本のうち『キャピタリズム』以外は、いずれも戦争をモチーフにした作品だ。アニメーションとドキュメンタリーの融合という斬新な手法で戦争体験を描いた『戦場でワルツを』、第二次世界大戦中に起こった実話をベースに映画化した『誰がため』と『カティンの森』の3作品を通して、映画で戦争を描くことの意味やその手法について議論した。

 マイケル・ムーアの最新作『キャピタリズム』では、ムーア自身がプロパガンダ映画の作り手としての地位を確たるものにすればするほど、その一方で、ドキュメンタリー作家に不可欠な社会との距離を喪失していく現状を、われわれはどう受け止めるべきかを考えた。

 一方、是枝氏の新作『空気人形』では、この映画を通じて何を描きたかったかを、是枝氏自身が語った。

 番組の後半は、特にテレビ草創期の1960年代に、TBSのディレクターとして斬新なドキュメンタリー作品を次々と世に送り出したテレビマンユニオンの創設者萩元晴彦・村木良彦両氏から、直接薫陶を受けたという是枝氏とともに、その精神を完全に喪失したかに見えるテレビの現状と可能性を論じた。


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<ゲスト プロフィール>
是枝裕和(これえだ ひろかず)映画監督・テレビディレクター
1962年東京都生まれ。87年早稲田大学第一文学部卒業。同年テレビマンユニオンに参加。95年『幻の光』で映画監督デビュー(第52回ヴェネツィア国際映画祭「金のオゼッラ賞」受賞)。主な映画作品に『誰も知らない』、『歩いても 歩いても』、『空気人形』など。

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宮台さんは本よりシャベリのほうがイイですねぇ。今回はおすすめです。

個人的に言うと僕はムーアの作りかたが肌に合います。
確かに出典を都合のいいように一面だけをことさら強調して「でしょ、ね、そうでしょ?」と同調を求めていく手法は神保さんや森達也さんが危惧するブッシュたちネオコンがテロとの戦いを推し進めるためのプロパガンダと近しいとの批判はわかりますが、それでもムーアはあえてそれをやっているのだと思います。
キャピタリズムはまだ見ていませんが、良くも悪くもプロパガンダに溢れた米国のニュースショーの恣意的な洪水に割って入り、少しでも映画館に客の足を運ばせ、あるいは目を耳を向けさせるためには悪いですが森達也氏の作品に見られるような立ち止まって考えさせる両義性や相対化は米国民には向いていないと思います。
くしくもムーアの映画は米国民に向けて作られているとの町山智弘氏の言葉が米国の置かれた内に閉じた完結した世界像が少なくとも普通の米国民に内在しているならば、揺らぎを与えるほどのインパクトが必要なんでしょう。
その意味においてまさにムーアの手法はブッシュたちと二重写しになるのだろうと思います。
考えてみればそれでも「ボーリング・フォー・コロンバイン」はムーアの手法の手垢に塗れつつもある種の両義性が存在していました。
それは銃の所持が多い少ないで殺人の数が増える減るの問題でなく、一人前の大人になれないと強迫観念に怯える神経症の子供が増える世の中が子供を狂わせたというコルゲート症候群(口臭が気になって何度も歯磨きをするような潔癖症予備軍)に代表されるような恐怖の先導によってなんでもないものが敵に移し変えられる世界像が銃所持を増やしかつ殺人に向かわせることが問題なのだと指摘する社会評論家と同様に、なによりもその標的にされ易いロッカーのマリリン・マンソンがムーアのインタビューに答えた「俺が攻撃される理由はよく分るよ。分りやすいからだ」という言葉でした。
分りにくさを炙り出すためには、分りやすさが標的にならねばアメリカという社会では問題にならない。
コロンバイン高校でおきたトレンチコート・マフィアと名乗って同級生たちを乱射、射殺した二人のイケてない少年たちは反抗当日の午前、ボーリングに興じていた、彼らを凶行に導いたのがボーリングでないという推理は分りにくいからだろうか?
あらゆる問題にあらゆる理由があるなら、分りにくいというだけでその可能性を閉じてはいけないとマンソンの言葉から僕は逆に教えられたような気がするからです。

反抗当日=犯行当日の誤りでした。

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-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。
15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。
クリスチャン・サイエンス・モニター記者、AP通信記者を経て独立。
ビデオジャーナリストの草分けとして、日米の放送局に映像リポートやドキュメンタリーを多数提供。
2000年1月、世界初のニュース専門インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』を立ち上げ代表に就任。
2001年4月より『ビデオニュース・ドットコム』で宮台真司氏と人気ニュース番組「マル激トーク・オン・ディマンド」のキャスターを務め、現在にいたる。
2005年4月より立命館大学産業社会学部教授を兼務。
2008年4月より、早稲田大学ジャーナリズム大学 院非常勤講師を兼務。
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