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2009年総集編
2009-2010・政権交代の次に来るもの

マル激マル激トーク・オン・ディマンド
第454回(2009年12月19日)
2009年総集編
2009-2010・政権交代の次に来るもの

プレビュー

 恒例の年末マル激ライブ。今年も東京・新宿のライブハウス『ロフト・プラスワン』で、2009年のマル激的総括と来年の展望を神保哲生、宮台真司の2人が議論した。

 09年はなんと言っても憲政史上初といっても過言ではない本格的政権交代の年となったが、それほど大きな変化が感じられないでいる人も多いはずだ。それはなぜか。

 政権は代わったが、それを支える制度も変わっていないし、ましてやそれを支える市民社会のマインドも変わっていないのだから、社会が変わらないのは当たり前だ。

 しかし、大きな変革の兆しはいたるところに見える。事業仕分けは来年度以降の予算編成で大きな威力を発揮する可能性を秘めている。また、むしろ鳩山政権が批判される対象となっている普天間移設問題をめぐるドタバタも、見方によってはアメリカを怒らせることを厭わない政権が戦後初めて日本にできたと見ることもできる。

 とは言え、政権に就くやいなや民主党の弱点が浮き彫りになったこともまちがいない。サブ(政策の中身)には熱心だがロジ(方法論や手順)に弱い民主党の松下政経塾的な体質は、野心的なマニフェストとは裏腹に、それを実現するための具体論に欠けているものが多いことが次々と露わになった。

 また、首相の故人献金問題やその煽りを受けたとみられる記者会見の開放の遅れなど、鳩山政権が抱える懸案は決して少なくない。

 2009年はまた、日本の司法の劣化が大きくクローズアップされた1年でもあった。和歌山カレー事件の最高裁判決や小沢政治献金事件、福島県知事汚職事件、足利事件の再審決定など、不審な点が多い判決や司法の機能不全ぶりが次々と明るみに出た一方で、市民が裁判に参加する裁判員制度がスタートした。この先、日本の司法の長年の課題である取り調べの可視化を実現できるかどうかは、民主党政権の本物度を測る重要なバロメーターになると見ていいだろう。

 ライブマル激はいつも通り予定時間を大幅にオーバーして、終演した。

関連番組

COP15現地リポート

気候変動関連番組

マル激トーク・オン・ディマンド 第452回(2009年12月05日)
「事業仕分け」から見えてきたこと
ゲスト:枝野幸男氏(衆議院議員)

マル激トーク・オン・ディマンド 第420回(2009年04月25日)
和歌山カレー事件はまだ終わっていない
ゲスト:安田好弘氏(弁護士・林真須美被告主任弁護人)

マル激トーク・オン・ディマンド 第416回(2009年03月26日)
検察は説明責任を果たしているか
ゲスト:郷原信郎氏(桐蔭横浜大学法科大学院教授)

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コメント (5)

「政権交代の次に来るもの」、こうしたテーマの設定の中に、現状の認識を誤らせる恐れがすでに潜んでいるように思われます。確かに、九月に行われた衆議院議員総選挙により、自民党から民主党への政権交代が成し遂げられました。しかし、これによって我が国の権力構造が一気に刷新されたわけではありません。表の政治舞台における政権交代は行われたのでしょうが、実質の国家支配権力に関しては今、まさにその闘争の真っ最中であり、先の総選挙における民主党の勝利とは、いわば、この権力闘争のスタートラインに立つ権利をようやく得ただけ、と見なしたほうがいいのではないでしょうか。
今現在起こっている諸々の政治マターの根底には、政治主導か官僚主導か、すなわち、民主主義を目指すのか官僚支配を維持するのか、をかけての権力闘争が絶えず横たわっているように見受けられます。これはまた、私たちに、自ら政治を担う覚悟を持つのか、それともこれまでどおり官僚任せにするのかの選択を問うものでもあるでしょう。こうした状況の中で、「政権交代の次に来るもの」といったテーマ設定は、実質的な国家支配権力さえもが、すでに交代してしまったようなイメージを安易にもたせる危険があり、現状認識を大いに誤らせるおそれが潜んでいるように思われます。
先の宮内庁長官・羽毛田氏の発言こそは、そうした権力闘争の現状を如実に示すものであり、あの一件により、これまで我が国を実行支配し続けてきた官僚というものが、いったいどのようなものであるのかということを、ある程度実感できるのではないかと思われます。厚生労働省の事務次官まで務め上げた羽毛田長官であるならば、自らの発言がどのような政治的影響を及ぼすかは十分に予測できていたはずです。そして結果として、羽毛田長官の発言は大きな政治問題を引き起こすこととなりました。マスコミ報道が世論に刺激を与え、民主党幹事長・小沢氏への批判が強まりました。また、宮内庁へは羽毛田長官を支持する多数のメールや電話が寄せられた、という報道もなされました。官僚がどのようにして世論をその支配のよりどころとしていくのかが、ここからもよく伺えます。ボクシングの試合などでは、攻撃の際にはスキができる、などとよく言われますが、今回の羽毛田長官の言動により、これまで権力を支配し続けてきた官僚というものの実態が、図らずもあぶり出される結果となってしまったようです。
《THE JOURNAL》においても、天皇陛下の政治利用か否かを問うテーマ設定がなされていました。しかし、あの一件にそうしたテーマ設定をしても、ほとんど不毛なものとしかならないでしょう。実際、この件に関する投稿は多数にのぼりましたが、その多くは感情的なものだったのではないでしょうか。問題が天皇陛下と中国とにかかわるものである以上、これはそうならざるを得ず、最初から議論としては成り立ち難いもののように思われます。元外務省職員だった佐藤優氏も言っているように、羽毛田長官発言問題を問うテーマ設定は、天皇陛下の政治利用か否かなどではなく、民主主義か官僚支配かを問うテーマ設定で問われなければならないのではないでしょうか。
もし、民主主義の方を選択するのであるなら、自民党から民主党への政権交代といった表面上の交代ではなく、官僚支配から民主主義への交代というより根本の権力構造の交代をもって初めて、政権交代の次に来るもの、を語り始めることができるようになるのではないでしょうか。今はまだ、その権力闘争の真っ最中なのです。
政権交代したのにあまり変わらない、のではなく、未だに支配権力の交代が行われていないのであまり変わらない。この根本のところを見誤らないように気をつけなければいけないのではないでしょうか。

<2010年はこんな年か>

私は長年、優秀な人材を輩出してきた自民党を支持してきたが、今では清和会を中心とする右翼のゴキブリ議員が巾を利かせるようになり自民党は残念ながらゴキブリ党になってしまった。

一方、民主党も亀井氏などの大物政治家に振り回される未熟な書生議員ばかりで本当の改革ができる議員は少ない。現在の政界で本当の改革が出来る議員は小沢氏しかいないのだろう。

私が支持する自民党が再生するためには、自民党に大政治家の小沢氏を迎えるのが一番だが、今の自民党には小沢氏の足を引っ張るしか能の無い(これが日本を衰退させた主原因だと気付いていない)バカな政治家ばかりで話にならない。

そこで2010年の参議院選挙では民主党に大勝してもらい、小沢氏に水脹れした民主党を割ってもらうしかない。日本の将来はまさに彼の肩にかかっているといっても過言ではない。

<真の政治主導までには10年以上かかる>

M・Oobaさんの「政権交代はしたが支配権力の交代は行われていない」というのは全く同感。しかし優れた人材や行政ノウハウ、情報ネットワークを持つ官僚組織を政治主導で動かすためには政治家の高度な政治力が必要だ。

残念ながら現在、政治主導できる政治家は自民党には殆ど居なくなったし、民主党では小沢氏くらいだろう。いま小沢氏が新人議員に「国民の声を聴くために選挙区で活動しろ」と指導しているが、この中から政治主導できる政治家が生まれることを期待したい。

いずれにしろ2009年の政権交代は「革命の始まりのはじめ」であり、本当の支配権力の交代までには、今後10年以上の歳月を要するのではないだろうか。

””自民、公明両党は21日夜、鳩山由紀夫首相がガソリン税などの暫定税率を実質的に維持すると決めたことについて、「公約違反だ」と一斉に批判した。””

自公に言われたくない。「この程度の約束が守れなかったのは大したことではない」と言った総理を支えてきた自公の議員に、、、、。

M・Oobaさんのコメントに拍手!!

事実の断片を語彙と妄想で水増ししたような、独りよがりな記事とコメントに飽き飽きする中、物を見通すとはこういうことか、と久々に感動です。文章も明快で実があります。

頭でっかちな議論や感情的な反発で煙にまかれず、今現実に何が起こっているのか、きちんと見て、考えなければいけませんね。

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Profile

神保哲生(じんぼう・てつお)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。
15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。
クリスチャン・サイエンス・モニター記者、AP通信記者を経て独立。
ビデオジャーナリストの草分けとして、日米の放送局に映像リポートやドキュメンタリーを多数提供。
2000年1月、世界初のニュース専門インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』を立ち上げ代表に就任。
2001年4月より『ビデオニュース・ドットコム』で宮台真司氏と人気ニュース番組「マル激トーク・オン・ディマンド」のキャスターを務め、現在にいたる。
2005年4月より立命館大学産業社会学部教授を兼務。
2008年4月より、早稲田大学ジャーナリズム大学 院非常勤講師を兼務。
専門は地球環境問題、開発経済、メディア倫理、日米政治関係。

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ビデオジャーナリスト神保哲生のブログ
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『格差社会という不幸』
2009年12月、春秋社、共著


『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』
2009年7月、ダイヤモンド社


『オルタナティブ・メディア―変革のための市民メディア入門』
2008年12月、大月書店、翻訳・解説


『教育をめぐる虚構と真実』
2008年10月、春秋社、共著


『ツバル―地球温暖化に沈む国』
2007年7月、春秋社、増補版


『ビデオジャーナリズム―カメラを持って世界に飛び出そう』
2006年7月、明石書店


『中国―隣りの大国とのつきあいかた』
2007年6月、春秋社、共著


『アメリカン・ディストピア―21世紀の戦争とジャーナリズム』
2003年9月、春秋社、共著


『天皇と日本のナショナリズム』
2006年11月、春秋社、共著


『ネット社会の未来像』
2006年1月、春秋社、共著

『粉飾戦争―ブッシュ政権と幻の大量破壊兵器』
2004年3月、インフォバーン、監訳

『プロパガンダ株式会社―アメリカ文化の広告代理店』
2004年8月、明石書店、解説

『漂流するメディア政治―情報利権と新世紀の世界秩序』
2002年10月、春秋社、共著

『地雷リポート』
1997年11月、築地書館

『ビデオジャーナリストの挑戦』
1995年11月、ほんの木

『重要政策全比較―シリウス・日本新党・平成維新の会』
1993年7月、ほんの木

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