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「ヒ素は自分で呑んだ。真須美はやっていない」
真須美被告の夫・健治さんが最高裁判決の不当性を訴え

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(2009年04月25日)
「ヒ素は自分で呑んだ。真須美はやっていない」
真須美被告の夫・健治さんが最高裁判決の不当性を訴え

無料放送中

報告・神保哲生

 「ヒ素は自分で呑んだ。真須美は保険金詐欺のプロだが、殺人者ではない。」

 和歌山カレー事件で死刑が確定した林真須美被告の夫、林健治さんが、最高裁判決から2日後の4月23日、ビデオニュース・ドットコムのインタビューに応じ、真須美被告に殺人罪を適用する上で有力な状況証拠の一つとなった健治さんに対する殺人未遂事件は、実際は健治さんが真須美さんと共謀の上、保険金を詐取するために自らヒ素を呑んだもので、真須美さんが殺人未遂を犯した事実は無いと語り、最高裁判決の不当性を訴えた。

 1998年7月25日、和歌山県和歌山市郊外園部の町内会の夏祭りで出されたカレーに猛毒のヒ素が混入し、子どもを含む4人が死亡、63人がヒ素中毒の被害を受けたいわゆる和歌山カレー事件の公判では、最高裁が21日、殺人の罪に問われていた林真須美被告の上告を棄却したことで、大阪高裁が05年6月28日に下した真須美被告の死刑が確定している。
 しかし、この事件の公判では、真須美被告の犯行を裏付ける物的証拠が何一つ提出されず、また、真須美被告が一貫して犯行を全面否認していることから、殺人の動機も不明なまま死刑判決が下るという、異例の展開となっていた。
 検察は真須美被告がカレー鍋にヒ素を混入させた犯人と考えるべき根拠として、被告には過去に夫健治さんらをヒ素を使って殺害し、保険金を得ようと試みた殺人未遂の前歴があることを重要な状況証拠としてあげていた。
 しかし、夫健治さんはインタビューの中で、「真須美は保険金詐欺のプロだが、殺人者ではない」と語り、真須美さんが健治さん殺害を狙ったとされる「くず湯事件」は、健治さんが真須美さんと共謀の上、自らヒ素を呑み、重度後遺障害の保険金を詐取しようとしたもので、真須美さんの殺人未遂容疑はまったくの冤罪だと主張した。
 健治さんは同様の主張をカレー事件裁判の控訴審で証言したが、裁判所はこれが近親者の証言である上、一審では出なかった証言事実が唐突に二審で出てきたものとして、この証言を信ずるに足らないと一蹴している。しかし、健治さんは、「最初からずっとこれ(くず湯事件が自らヒ素を呑んだものであること)を主張していたが、一審では自分は保険金詐欺事件で捕まっていて法廷で証言する機会がなかった。(保険金詐取事件の)取り調べの時に担当検事にこの話をしても、全く取り上げてもらえなかった」と語っている。

関連番組
マル激トーク・オン・ディマンド 第420回(2009年04月25日)
和歌山カレー事件はまだ終わっていない
ゲスト:安田好弘氏(弁護士・林真須美被告主任弁護人)

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コメント (6)

神保哲生 さん

ビデオニュース・ドットコムの会員ではありませんがyahooなどに掲載されたものは読ませていただいております

今回のブログの記事ですが私はこの事件裁判についてはほとんど知りませんので有罪無罪についてはまったく判断は付きません(事件当時のTV新聞の記事は一様は知っておりますが)

一つお聴きしたい事があるのですが真須美被告の夫の健治さんが自分で飲んだとの真須美被告が殺そうとしたのではないとのコメントは分りましたが

それ以外に出入りしていた従業員に対して砒素を盛って保険金を搾取していたと記憶していますがこれは従業員が共犯で自ら砒素を飲んだのでしょうか?

それとも真須美被告もしくは健治さんが砒素のことを知り尽くして盛る量をコントロールしていたのでしょうか?

元従業員の証言が書かれていないブログコメントに信頼を感じない方が多いのではと思うのですが

このコメントを信頼あるものにするためにも元従業員の方たちのコメントをあわせて掲載していただけたらと思いますが

元従業員の証言云々についての知識すらない私ですが、物的証拠がないのに被告に死刑判決だすようなこと、未だにやってるんですね。

従業員ではなく使用人ですが、iさんについては林健治氏自身も神保氏のインタビューで触れていますし、ビデオニュースの本編で安田弁護士もその人の素性を明らかにしているので、それを見られるのが一番よろしいでしょう。

非常に簡単な話ですよ。

匿名さん

コメントありがとうございます

砒素を盛られた従業員(使用人も同じです)はお一人だったのですね

もっとおられたように思っていましたが私の不明で申し訳ありませんでした

今まで砒素を盛られた方で亡くなってない方がご主人を含めてお二人とは思ってなかったもので


追伸です

匿名さん
私は最初のコメントに書いているように有罪か無罪かは分りません

ただ神保さんに元従業員のコメントも合わせて書かれたほうがいいと言っているだけなんですが

安田弁護士が出演している番組を見れば、なぜ神保さんが元従業員に取材ができていないかがわかります。

Iさんという方だそうですが、彼は警察に保護された状態にあるのですね。

また番組では、Iさんが、実際は自分も林家と一緒に保険金詐欺を働いておきながら、警察が真須美が犯人だという話になると、急に警察のシナリオに合わせた証言をし始めたと健治さんが言っておられます。

しかも取り調べでその証言をしている間、警察の官舎に4ヶ月間「保護」された状態だったそうです。

事件の深い闇を垣間見る思いをしました。

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Profile

神保哲生(じんぼう・てつお)

-----<経歴>-----

1961年東京生まれ。
15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。
クリスチャン・サイエンス・モニター記者、AP通信記者を経て独立。
ビデオジャーナリストの草分けとして、日米の放送局に映像リポートやドキュメンタリーを多数提供。
2000年1月、世界初のニュース専門インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』を立ち上げ代表に就任。
2001年4月より『ビデオニュース・ドットコム』で宮台真司氏と人気ニュース番組「マル激トーク・オン・ディマンド」のキャスターを務め、現在にいたる。
2005年4月より立命館大学産業社会学部教授を兼務。
2008年4月より、早稲田大学ジャーナリズム大学 院非常勤講師を兼務。
専門は地球環境問題、開発経済、メディア倫理、日米政治関係。

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『格差社会という不幸』
2009年12月、春秋社、共著


『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』
2009年7月、ダイヤモンド社


『オルタナティブ・メディア―変革のための市民メディア入門』
2008年12月、大月書店、翻訳・解説


『教育をめぐる虚構と真実』
2008年10月、春秋社、共著


『ツバル―地球温暖化に沈む国』
2007年7月、春秋社、増補版


『ビデオジャーナリズム―カメラを持って世界に飛び出そう』
2006年7月、明石書店


『中国―隣りの大国とのつきあいかた』
2007年6月、春秋社、共著


『アメリカン・ディストピア―21世紀の戦争とジャーナリズム』
2003年9月、春秋社、共著


『天皇と日本のナショナリズム』
2006年11月、春秋社、共著


『ネット社会の未来像』
2006年1月、春秋社、共著

『粉飾戦争―ブッシュ政権と幻の大量破壊兵器』
2004年3月、インフォバーン、監訳

『プロパガンダ株式会社―アメリカ文化の広告代理店』
2004年8月、明石書店、解説

『漂流するメディア政治―情報利権と新世紀の世界秩序』
2002年10月、春秋社、共著

『地雷リポート』
1997年11月、築地書館

『ビデオジャーナリストの挑戦』
1995年11月、ほんの木

『重要政策全比較―シリウス・日本新党・平成維新の会』
1993年7月、ほんの木

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