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2008年4月11日

ゴルフは右手で打つ?左手で打つ?

ゴルフスイングは右手?左手?と聞いたら、恐らく多くの日本人ゴルファーは左と言うでしょう。
今まで数多くのゴルファーを見てきましたが、練習量・キャリアなどから考えて「何で上達しないのだろう?」と思われる8割以上の人は「右手は使っちゃいけない」「左で打てと言われた」など、日本に根強く浸透している“ゴルフは左手のスポーツ”に洗脳されているようです。

これは野球界を観ても同様のことが言えます。日本のプロ野球選手が片手でトスバッティングをするとき、たいてい利き腕と逆(右打ちなら左腕)で行ないます。「弱い腕を鍛えて・・・」など理由は様々です。


しかしメジャーリーガーのそれは逆で右打ちのバッターは右腕で打っているケースをよく目にします。
彼らに理由を聞いたことは無いのですが、私の考えとしては「器用で力強い右手を使った方がいい」と推測します。


実は私自身もゴルフをはじめ最初の5年間は左信者でした、右手はホント添えるだけ・・・。しかし左手の腱鞘炎になるわ、ここ一番でショットは曲がるなど安定するには至らず苦悩の日々を送りました。


ちょうど時期を同じくして、スペインの英雄セベ・バレステロスやホワイトシャークの異名を持つグレッグ・ノーマンなどの活躍で海外のツアーを観る機会が増えるにつれ、日本人プロと欧米選手のスイングに違いがあるのを感じました。


1番目に付くのは“フットワーク”、当時のUSPGAツアーではまだニーアクション(膝を飛球線方向へ流して使う)を使う選手も若干いましたが、その多くはその場でターンするシンプルな動きでした。


では日本のプロはどうか?その多くはインパクト以降に右足を左足方向へ引きずる一見大きな体重移動を伴う動きで、スイング中のベルトの動きは上下左右に揺れる動きをします。なぜそのような動きの質に差が出るのか?


試行錯誤の挙句出た結果は意外と単純でした。「左手一本で大きくスイングすると右足は引きずられやすく」、「右手一本で振るとその場でターンしやすい」ただそれだけのこと。
次に右手を使って曲がるケースと上手く打てる違いは何か?確かに右腕“だけ”(右肩から先の腕のみ)で打つ感覚ではボールは左方向へ行きやすい。


しかし体の右半身(腰・足も含めて)を腕を振るスピードに合わせて(同じスピードで)ターゲット方向へターンさせると、方向へ強いボールが打てるのです。この時当然ですが“右手首”も自然に使われます!


練習場に行ったらショートアイアンでティアップしたボールを右手でゆったり打ってみるといいでしょう。理想としてはジュニア用のドライバーを同じように打つ事をお勧めします。


これは多くのスライサーを救ったドリルでもあります。

Profile

石渡俊彦(いしわた・としひこ)

-----<経歴>-----

プロゴルファー&フィジカルトレーナー。
スポーツコンディショニング研究所代表。
1965年千葉県生まれ。
高校時代、野球で甲子園をめざすも肩の故障で断念。
地元のゴルフ練習場で働きながらプロをめざし、その練習場で知り合った中嶋常幸プロの門下生に。
95年、30歳でプロテストに合格したが、3年後に背中を痛めツァープロの道を断たれる。
しかしその体験を元に専門学校に通って整体、運動医療を学び、スイングのことも体のことも分かるフィジカル・トレーナーとして独自の世界を拓く。
中嶋や服部道子のコーチとして復活・優勝を助けたことが高く評価され、04年「レッスン・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
現在ヴィクトリアゴルフ五反田店、青山店、世田谷店において「けんこう寺子屋ゴルフスクール」を主宰。
また05年10月に千葉駅前に「Golf Studio "f"」を開設した。

BookMarks

石渡俊彦のスポーツコンディショニング研究所
http://www.sc-labo.com/

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