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2006年6月29日

INSIDER No.360《POST IRAQ》イラク以後の世界へ──日本も“離米”の道を採るべきだ!

 以下は、9・11以後、アフガニスタン戦争とイラク戦争を中心とするインサイダー記事を1冊に編んでこの5年間を振り返った高野の新著(8月末、にんげん社より刊行予定)のために書き下ろした「終章」の原稿である。前号で取り上げた小泉訪米の意味をより深く考えるための参考資料として転載する。

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●行き先不明のイラク情勢

 イラクでの戦争と占領の悲惨がいつどのように決着を見るのかは、まったく予測の限りではない。米国にとって最善の結末は、兵士の犠牲と財政負担、国内不人気と世界中からの非難に耐え抜いて米軍駐留を続け、何とかしてイラク政府が自分の足で立てるところまで持っていくことだが、それには一体何年かかるのか。ブッシュはすでに自分の残り2年余りの任期中には撤兵出来そうにないことを認めてしまっていて、そうだとすると2009年1月に登場する次期大統領はブッシュの酷い間違いの尻ぬぐいを押しつけられることになる。次は民主党になる公算が大きいけれども、民主党にせよ共和党にせよ、「ブッシュのイラク政策を引き継ぎます」と言って選挙が闘える訳がない。だから、最善シナリオはすでに消滅しているといって過言でない。

 最悪の結末は、言うまでもなく、ブッシュが負担と非難に耐え切れなくなって、すべてを放っぽり出して撤退してしまい、ガラス細工のイラク政府がたちまち瓦解してシーア派とスンニ派に外国武装勢力まで絡んだ本格的な内戦に突入し、それに乗じてクルド族は独立宣言を発するといった大混乱に陥ることである。イランはシーア派を支援し、アラブ諸国はスンニ派を支援し、さらにトルコはクルド族の独立を阻止するためイラク北部に軍事介入し、また自国内のクルド族への圧迫も強めるだろうから、中東全体を巻き込んだ大戦乱になる。もう1つの最悪シナリオは、イラクの惨状から目を逸らせるために、イランの核疑惑を口実に空爆に打って出ることだが、それではイラク政府の中心を握るシーア派の反米化を防ぐことは出来ず、世界中から非難囂々で身動きもならなくなる。

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