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2009年11月12日

INSIDER No.519《OBAMA》戦争が米国を狂わせていく──陸軍基地銃乱射事件の衝撃

 米テキサス州のフォートフッド陸軍基地で5日に起きた銃乱射事件は、01年以来8年間に及ぶアフガニスタンとイラクでの戦争によって"世界最強"であるはずの米軍がもはや精神的に崩壊寸前となっている現状を浮き彫りにした。同基地は、誇り高き米陸軍第1師団はじめ複数の戦闘部隊が駐留する最大級の基地で、アフガンやイラクで戦う部隊はここから出撃してここに帰ってくるのだが、犯人のニダル・マリキ・ハサン軍医少佐は出撃前と帰国後の兵士たちの精神的健康診断、とりわけPTSD(post-traumatic stress disorder=心的外傷後ストレス障害)の予防と治療を担当していた。その精神科医が自ら病んで13人を無差別に殺戮する挙に出たところに、米軍が置かれている状況の深刻さが象徴されている。

●戦争そのものが間違い

 アフガニスタンに部隊を増派するかどうか、増派するとすれば1万か2万か4万か8万か、苦渋の決断をしなければならないまさにそのタイミングで起きたこの事件に、オバマ大統領は衝撃を受け、日本訪問の予定を1日遅らせて、10日同基地で行われた犠牲者の追悼式に出席した。演説に立ったオバマはこれを「理解しがたい悲劇」と表現し、「この残忍で臆病な行為を正当化する信仰はない」と言ったが、「理解しがたい」ことは何もない。アフガンとイラクの不正義の戦争が軍隊ばかりでなく米国社会を腐らせているのである。

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2009年10月22日

INSIDER No.517《OBAMA》アフガン戦争で苦境に陥るオバマ政権(その2)──増派か戦略修正か撤退か......

 ムハマッド・カシム・ファヒムは北部のカザフ人部族を基盤とした最有力の軍閥の主で、01年の米英軍の空爆開始と同時に「北部同盟」を率いて首都カブールに進撃を開始、タリバン政権を打倒する上で中心的な役割を果たした。この作戦を企画し資金を提供したのは米CIAであり、米国の傀儡=カルザイが暫定政府議長に就くと同時にファヒムが国防相に任ぜられたのは自然の成り行きだった。02年1月にはカルザイとファヒムはホワイトハウスに招かれ、ブッシュ大統領から賞賛の言葉と共に、「アフガン軍」の創設と訓練のための莫大な援助金を贈呈された。

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2009年1月30日

INSIDER No.476《OBAMA》危機の海に漕ぎ出したオバマ政権──就任演説の読み方

 空前のお祭り騒ぎに送られて、オバマ新政権が出帆した。が、新大統領が漕ぎ出したのは荒れ狂う危機の海であり、一身に寄せられた過剰なまでの期待に応えて船を正しく導くことが出来るかどうかは、全く保証の限りではない。何しろオバマは、米国政治史上で言えば「黒人初の大統領」に違いないが、より大きな世界史的・文明論的次元では「アメリカ帝国が崩壊し始めて初の大統領」なのだから。

●危機の認識

《我々が危機のまっただ中にいることは、今はよく理解されている。我が国は、暴力と憎悪の広範囲にわたるネットワークに対する戦争の最中にある。我が経済は酷く衰弱していて、それは一部の人々の強欲と無責任の結果であるけれども、同時にまた、我々皆が困難な選択を行ってこの国の新しい時代を準備することに失敗した結果でもある。》(高野仮訳、以下同)

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2008年11月13日

INSIDER No.467《OBAMA》オバマ圧勝の原動力となったネット活用戦術──若者層や無党派・無関心層を深く掘り起こす

 オバマ圧勝をもたらした最大とも言える戦術的要因は、ウェブやEメールだけにどどまらず、4年前には存在しなかったブログやユーチューブなどのインターネット上のツール、さらには同じく4年前にはそれほど盛んではなかったが今では特に若者層にとってはインターネットと結合した基幹メディアとなりつつある携帯電話など、新しいメディアをフル活用して、従来は政党の手が届かなかった若者層や無党派・無関心層、アフリカ系はじめマイノリティの中の貧困層にまで支持者を広げたことにある。

●選挙のあり方がひっくり返った?

 インタナショナル・ヘラルド・トリビューン(NYタイムズ国際版)11月5日号でアダム・ナグアニー記者は「米国の大統領選挙のやり方が根っこからひっくり返ってしまった」とまで書いている。

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2008年11月 4日

INSIDER No.466《OBAMA》勝利が確実でも喜んではいられないオバマ──米帝国崩壊という現実にどう対処するのか?

 オバマ候補の勝利はもはや確実で、しかも雪崩的な圧勝になる可能性が大きいが、彼にはそれを喜んでいる暇はない。次期米大統領が直面するのは、史上最強の帝国が軍事・外交と金融の両面で目に見えて崩壊し始めたという空前絶後の大惨事である。単に「チェンジ!」と叫んで現状を何とかしたいと思っている米国民の感情に訴えるのは、選挙戦術としてはそれでいいけれども、明日から彼に問われるのは、そのチェンジはどこへ向かってのチェンジなのかを指し示す力強い哲学と理念であり、またイラクやアフガニスタンの馬鹿げた戦争を終わらせ世界金融危機に歯止めをかけて全世界からの信頼を回復するための具体的な戦略と行動計画である。どんな優れた指導者でも、こんな時期に米国の大統領に就きたいとは思わないに違いないが、オバマはそんな不安などおくびにも出さずに、強くて頼りになる大統領を演じ続けなければならないという悲劇的宿命を負っている。

●すべてはブッシュのせい

 オバマがこんな米国を引き受けなければならなくなったのも、すべてはブッシュ大統領のせいである。日本経済新聞の岡部直明主幹は3日付同紙の特集「検証・ブッシュ政権の8年」でこう述べている。

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