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2005年12月26日

INSIDER No.334《IRAQ WAR》イラク内戦の危機を前に米軍撤退を始めてしまうブッシュの賭け

 米ブッシュ政権はクリスマスを前に、12月総選挙の結果に基づいてイラクに“本格政権”が出来るかどうかまだ何の目途も立っていないというのに、それが出来るはずだという架空の想定を前提に、現在16万人弱の派遣米軍の一部撤退を来年から実行する方針を打ち出した。第1弾として、来年早々に、選挙警備のために増派した2万人を撤退させてそれ以前の13万8000人に戻し、さらに第2弾として、来春に7000人を撤退させる。

 ある意味でこれは論理的で、イラクにイラク人自身の政府が出来るということは、米軍による事実上の占領状態を解消してイラク人部隊に国内治安維持の全責任を委譲するということであるから、政府が出来る以前に米軍撤退は始まっていて当然だし、政府が出来た後は急速に撤退を完了しなければならない。

 しかし問題は、本当に新しいイラク政府が出来るかどうかだが、その見通しは極めて暗く、結局、政府づくりは破綻して、スンニ派、シーア派、クルド族が三つ巴となった内戦に突入していく公算の方が大きい。その場合、米国は、イラクに侵攻し占領した責任上、占領状態を継続して、国内治安の確保と内戦の周辺国への波及防止に努めなければならない。ところが、内戦になればなおさら、米軍が今以上に特にスンニ派武装部隊の攻撃対象となるのは必至で、大規模な戦闘に巻き込まれて犠牲を増やさざるを得ない。米軍が侵攻・占領したから治安が悪化し内戦状態に近づいているのだが、そうかと言ってここで中途半端に責任を放棄して撤退すれば、本格的な内戦になって中東全体を動乱に陥れ、世界中から一層の非難を浴びるに決まっているというこの泥沼のようなディレンマの中で、米国はまなお長期にわたって苦しみ続けることになるだろう。

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