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2007年9月20日

INSIDER No.411《ABE》中西輝政はさぞかしがっかりしているだろう──安倍崩落で「保守革命の10年」が終わる?

 安倍政権が無惨に崩壊して、その後を、事もあろうに福田康夫元官房長官が襲おうとしていることについて、この世で最もがっかりしているのは中西輝政京都大学教授にちがいない。12日付本欄(INSIDER No.408)では『諸君』10月号の中西論文の次の部分を引用した。

「安倍政権とは拉致問題によって生まれた政権であることを、もう一度明確に意識しなおす必要がある。……いま安倍政権の命運は、国民にとっての政治家・安倍晋三像を確立できるかどうかの一事にかかっている。それには何が必要か、もう一度自らの原点である“拉致”に立ち返ること以外にない。拉致問題に立ち戻り、徹底したこだわりを見せる必要がある」

●思い入れ

 京大風の新現実主義から、91年湾岸戦争後は一時、反米的リベラリズムへ、一転して超保守ナショナリズムの旗手へと変転してきた中西の、この激情的なまでの安倍への思い入れは一体どこから来ているのか。もう少し同論文の文脈を辿ってみよう。

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2007年9月15日

INSIDER No.410《ABE》安倍辞任の精神分析学──カプセルが壊れて弱さ露呈?

 安倍辞任は、政治学というよりも心理学、精神病理学の研究対象である。直接の病名は「機能性胃腸傷害」つまりガンなど物理的理由が見あたらないのに胃腸が働かなくなり下痢をしたり逆に酷い便秘になって食事も喉を通らなくなるような病気だが、その原因は肉体疲労や精神ストレスで、結局は心の問題が根本原因である。

●私がいなければ……

 精神科医の斎藤環は14日付毎日で次のように述べている。

「精神医学的にみれば、典型的な分裂気質だった小泉内閣の強硬な改革路線を、配慮と調和を志向しがちな執着気質の安部首相がなかば強引に引き継がされた時点で、この政権の短命さは予測可能だった」

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2007年9月13日

INSIDER No.409《ABE》安倍政権瓦解で液状化する政局

 いじめに独り悩み苦しんだ女子中学生が突如として手首を切り、「そこまで追い詰められていたのか…」と周囲を仰天させるような、美しくも潔くもない安倍晋三首相の突然の辞意表明である。安倍のこの支離滅裂に合理的な解説を加えようとしても無理な話で、折り重なる重圧に耐えかねて心身共に衰弱し、もはやまともな判断力を働かせることも出来ない精神不安定状態に陥った挙げ句の自爆的行為としか説明のしようがない。本誌はすでに9日シドニーでの“退陣カード”発言に病の兆候を感じ取って、前号(No.408)でその分析では意図して「発作的」「錯乱的」「衝動的」などの形容を散りばめていた。が、早くもその3日後には「的」を付ける必要のない病状の深刻さが露見したことになる。

●間違いの始まりはどこ?

 こんなことになってしまう間違いの始まりはどこにあったのか。それを測る物差しは長短いろいろある。

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2007年9月12日

INSIDER No.408《ABE》捨て身なのか、自暴自棄なのか──安倍“退陣カード”の唐突

 安倍晋三首相が9日シドニーで、インド洋での海上自衛隊の給油活動の継続に「職を賭して取り組んでいく」、それが出来なければ「職責にしがみつくことはしない」と、内閣総辞職の可能性にまで踏み込む発言をしたのは、本人にしてみれば自ら退路を断って重大決意を示す小泉流の捨て身のパフォーマンスのつもりに違いないが、それにしては準備不足と言うよりもむしろ発作的で、期待ほどのメッセージ効果を生むに至らなかった。

●小泉亜流の失敗

 まず第1に、「職を賭して」はいいとして、「職責にしがみつく」というのは日本語としておかしい。職責は全うするか投げ出すかであって、しがみつくものではない。しがみつくなら「地位」だろう。首相が総辞職を示唆するのはまさに最高度の重大決意であり、それを口にするには練りに練った表現をしなければならないが、その最大の見せ場で日本語を誤用してしまうところに準備不足の程度が表れている。

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2007年2月27日

INSIDER No.383《ABE》支持率急落で“破れかぶれ”に傾く安倍首相(その2)──衛藤復党決断と拉致固執演出

 さらに不味いのは、安部の拉致問題への拘り過ぎである。もちろん拉致問題は日本国民にとって重大関心事であり、北朝鮮に対してあくまで全貌解明と生存者の無事帰国を求めて厳しく追及していかなければならないことは言うまでもない。しかし、それを「政権の命綱」(23日付朝日)と位置づけて突出させ、あらゆる外交の場でこの問題への“理解”を取り付けることにばかり関心を注ぎ、また国内世論対策上も「ぶれない姿勢」をことさらに演出してみせるのは、かえって命取りになりかねない。

●6カ国協議への姿勢

 23日付毎日「記者の目」欄の「硬直した日本の北朝鮮政策」で大貫智子記者は、日本が6カ国協議で「拉致問題の進展がなければ北朝鮮へのエネルギー支援を行わない」との方針を貫いたことについて、「核問題解決に後ろ向きともとられかねない今回の対応は正しかったのだろうか。拉致の早期解決のためにも、政府は核問題との両立を図るべきだと思う」と指摘した。

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2007年2月26日

INSIDER No.382《ABE》支持率急落で“破れかぶれ”に傾く安倍首相(その1)──衛藤復党決断と拉致固執演出

 26日付毎日に載った世論調査では、内閣不支持率は1月の前回調査より5ポイント増えて41%に達し、同4ポイント減の支持率36%を初めて上回った。20日付朝日の調査でも、不支持率40%で、支持率37%を初めて上回った。黄信号の点滅が次第に速くなって、やがて30%台前半に入ると赤信号の点滅に切り替わる目前の政権末期的様相である。

 不支持の理由としては、毎日では「首相の指導力に期待できない」が前回比7ポイント増の49%、「首相が経験不足で頼りない」21%、「首相の政策に反対」19%など。指導力や経験不足という印象が増しているのは、閣議の“学級崩壊”状況を批判した中川秀直幹事長発言が大いに響いていると推測される。

 朝日では、「首相の仕事ぶりが期待はずれ」が37%で、「もともと期待していない」32%と合わせて69%が不満。「柳沢厚労相を辞めさせる必要がある」が53%で、この問題が不支持増加に影響が大きかったことが窺える。政策面では、「格差問題への取り組みを評価する」が21%に止まり、「評価しない」が54%と過半数を占めた。反面、「拉致問題が前進しなければ北朝鮮を支援しないという姿勢」については、「評価する」が81%と、圧倒的多数を占めた。

●“決断”はいいが、その方向は?

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2006年10月 2日

INSIDER No.368《ABE》むしろ凡庸な安倍政権の出発──能あるタカは爪を隠す?

 朝日=63%、毎日=67%、読売=70%、日経=71%──28日付各紙の世論調査で、安倍晋三政権は戦後歴代内閣の発足時としては2位もしくは3位の高い支持率を得たものの、これは期待も含めたご祝儀相場にすぎない。党・内閣人事の顔ぶれも29日の所信表明演説の中身もむしろ凡庸で、何のサプライズも強烈なメッセージもなく、5年半前に小泉純一郎前首相が登場した時の“衝撃性”とは比ぶべくもない以上、この政権は、臨時国会での重要法案審議や10月10日に迫った大阪9区と神奈川16区の衆院補選、さらには米軍再編の是非も絡んだ11月19日の沖縄知事選などで、どれ1つ取り落とすことなく着実に成果を上げていくことよりほかに、この支持率を維持する方法がない。仮に、激戦とされる大阪の補選に負けるようなことになれば、それだけでたちまち与党内がざわつき、世論が離反し始めかねない、薄氷を踏む出発である。

●“最後の切り札”の後を引き受けるつらさ

 考えてみれば、そもそも小泉は自民党にとって“最後の切り札”だったのであり、その後に実はもう1枚“最後の最後の切り札”が残っていたなどという旨い話がある訳がない。

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