INSIDER No.510《HATOYAMA》うーん、どうなのかなというところも......──鳩山内閣の顔ぶれ
全体としては適材適所が貫かれている鳩山内閣の顔ぶれである。根幹は菅直人=副総理・国家戦略担当と仙谷由人=行政刷新担当で、大本営と関東軍というところか。政策万能で論争能力ピカイチの仙谷にはせいぜい独断専行して官僚相手の最前線で暴れ回ってもらいたい。
藤井裕久=財務相はまことに収まりがいい。全マスコミが「小沢が藤井を嫌っているのでなかなか内定しなかった」と書いているのはウソ。小沢周辺によると「藤井に限らず、誰が良い悪いなどひと言も言っていない」し、鳩山周辺によると「小沢からその手のことはひと言も言われていない」そうだ。小沢を何としても悪玉に仕立てて「二重権力論」という下劣な色眼鏡でこの内閣を見ようとするマスコミの偏向報道であって、騙されてはならない。藤井の内定が遅れたのは、主として、高齢故に激務に耐えられるかが心配で、もっと大所高所から内閣全体を見渡すポジションの方がいいのではないかという考慮がなされたためだが、結局、内閣の最初の100日間の焦眉である来年度予算編成を、概算要求のやり直しから始めるので通常より1カ月以上遅れの厳しい日程の中で、しかも枠組みを組み替えて財源を掘り出して目玉政策を盛り込んで、なおかつ意地でも越年させずに年内編成をやり遂げなければならないことを思うと、大御所に働いて貰うしかないということになったのだろう。
前原誠司=国交相ははまり役。彼は防衛通ということになっているが、私に言わせれば、外務・防衛両省の情報操作に絡め取られている側面があり、防衛相は危険。しかし実は公共事業見直し問題でもベテランで、過去に何度も凄い質問をしている。
千葉景子=法相は言わば"女性枠"で、猟官運動激しかった小宮山洋子が悔しがっているだろう。華々しくて実力も十分なのは蓮舫だが、まだ参院1年生で来年は再選を果たさなければならず、ここで登用すれば女の嫉妬でいびり殺されていただろう。
うーん、どうなのかなと思うのは、赤松広隆=農水相と小沢鋭仁=環境相。赤松は高校生の頃から知っていて、いい政治家で入閣して当然とは思うが、農政は関わったことがないはず。筒井信隆を充てるべきだった。小沢も、浜田卓二郎の政策スタッフをやっていた頃からの知り合いで、実力は申し分ないが、環境については、前に環境委員長をやったことがあるという程度で、ここは同党きっての専門家の岡崎トミ子にしないとおかしい。北沢俊美=防衛相というのは、私は名前も全く知らなかったので評価留保。単に参院から誰か入れる必要があったというだけなら下らない人事ということになる。▲