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INSIDER No.457《FUKUDA》福田首相もプッツン辞任──10月解散・総選挙か?

「野党に相手にして貰えなかった」……一国の指導者として信じられないほど幼稚な全く同じグチを吐いて、安倍晋三前首相よりももっと短い任期で、福田康夫首相が辞任した。これで、政権交代含みの政局波乱は一気に加速され、最も早ければ、自民党が9月21日頃に麻生を新総裁を選んで直ちに国会で首班指名を受け、景気対策を盛った補正予算だけを通して10月に解散・総選挙、という展開となろう。しかもこの福田の自己崩壊的な辞め方で、総選挙で民主党が大勝して政権交代が実現する可能性は一層強まった。自民党から見て、単に無責任な敵前逃亡というよりほとんど利敵行為に近い犯罪的な辞め方である。

●3重の“ねじれ”に耐えきれず

 対テロ特措法の延長はじめ、福田が国民向けの“目玉”と想定した消費者庁設置法案など重要法案が民主党の反対で成立の見通しが立たないという国会の“ねじれ”は、1年前と何の変わりもない。それに加えて今回は、連立相手の公明党が福田に見切りをつけ、「辞めるんなら辞めろ」と言わんばかりに「対テロ特措法延長は流して年末解散を」と迫るという、連立政権内部の“ねじれ”が生じ、さらには、福田が1カ月前の改造で支持率向上の決め手として幹事長に迎えた麻生太郎が、事もあろうにその公明党と歩調を合わせて官邸と対立し、国会会期の短縮、景気対策への定額減税盛り込みを押し通すという、与党と官邸の間の“ねじれ”まで表面化した。国会と連立内部と自民党中枢の3重の“ねじれ”に気力も何も尽き果てたというのが福田の心境だろう。

 安倍と同じじゃないかと会見で問われて、福田はムキになって「安倍と違って私は健康に問題はない」と胸を張って見せたが、それならなお悪いのであって、安倍の場合はまだ体のことがあるだけ同情の余地もあったのに対して、福田が体は元気なのにこんな挙で出るというのは安倍以上に心が病んでいたという証拠である。首相就任直前の福田は安倍の政権放り出しについて、「決断の時期を間違えられたと思う。本当に苦しい道を自身が歩む決断がなければ(参院選敗北直後の続投の)決断をしてはいけなかった」と痛烈とも言えるほどの批判を口にしていたが、その言葉はそのまま今の福田に跳ね返る。「本当に苦しい道を歩む決断」がなければそもそも政権を引き受けるべきではなかったし、1カ月前の内閣改造も行わない方がよかった。彼は安倍よりももっと酷く「決断の時期を間違えた」。

●もう切り札がない自民党

 事の本質は、もうすでに自民党は賞味期限が過ぎているということである。2001年春の段階で森喜朗政権の人気が地に落ちて、「こままでは夏の参院選は戦いようがない」ということで、自民党は急遽、総裁選を繰り上げ実施し、はぐれ者の奇人とか一匹狼とか党内で評されて本人もまさかと思っていた小泉純一郎を総理に担ぎ上げ、さらに変人の田中真紀子を抱き合わせるという奇策によって、取り敢えず参院選を乗り切ろうとした。が、これが意外と図に当たって小泉時代が5年半も続いて、その分、自民党は延命した。しかし、小泉政権発足当時に本誌が書いたように、小泉は自民党にとって「最後の切り札」だったのであり、その後にさらに別の切り札があるはずがなかった。安倍も福田も、1年も経たずに切り札とならないことが野党はもちろん国民からも見抜かれてしまった。誰がやっても本質的には同じことで、麻生とて、多少は“国民的人気”があるのかもしれないが(毒舌が面白いという以外に何があるのか不明で、しかもそれは失言癖と紙一重である)、小泉を超える切り札になるはずもない。

 2日付朝日新聞で星浩編集委員が書いているように、2度に渡って「この党の政権担当能力が衰弱していることを露呈」した後では、「自民党がいま国民のためになすべきことは、自民党内の政権たらい回しではない。民主党に政権を譲り選挙管理内閣によって衆院の解散・総選挙で民意を問うことである」。星によると、吉田茂の時代に首相が退陣して野党に政権を渡し、解散・総選挙を行った先例があるのだという。それほどのこれは失態で、本来は星が言うのが筋ではあるけれども、今の自民党にその勇気はない。結局、麻生を選んで、補正予算だけでも通して解散・総選挙へという方向を辿るしかない。ところがその補正を巡っても、中川秀直ら小泉系「上げ潮」派はこれまでは「福田が選んだ麻生だから」と多少とも手控えていた批判を噴出させるだろうから、与党内合意の達成は簡単でない。しかも、「安倍も福田も総選挙の先例を受けておらず、その上またもや与党内で政権をたらい回しするのか」という声も高まるに違いなく、麻生は否応なく早期の解散へと追い込まれる公算が大きい。

 8月の各種予測では、次の総選挙で民主党が100以上も議席を伸ばすけれども単独過半数には届かないというのがほぼ共通の結果だったが、こうなると民主党の単独過半数突破もありうる情勢となってきた。政治における「空白の15年」が終わって、国民は初めて、選挙による堂々の政権交代を年内にも目の当たりにすることになるかもしれない。▲

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