Calendar

2008年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Recent Entries

Recent Comments

« INSIDER No.442《FUKUDA》7月サミット後、政権崩壊へ?──首相問責“初可決”のボディブロー
メイン
INSIDER No.444《INSIDE OF MY BAG》鞄の中身(2)──水ボトル SIGG Clasic »

INSIDER No.443《INSIDE OF MY BAG》鞄の中身(1)──ウィスキーボトル GOLD PFEIL/WEST GERMANY

 私はけっこう道具マニアなので、いろいろなものを鞄に入れて持ち歩いていて、よく人から「えっ、これって何なんですか?」と珍しがられたり興味を持たれたりする。有田芳生などその典型で、たまたま私が新しい鞄を持っていたりすると、「これ、どこで買ったんですか?」と訊くから「鎌倉西口の小さなブティック」と教えると、翌週にはそこへ行って同じ物を買ったりして、体のいい追っかけである。そういうわけなので、たいした物を持っている訳ではないのだが、面白がってくれる人もいるので、これから折に触れ、鞄とその中身をなす身の回りの小道具類を紹介し、それにまつわるエピソードや蘊蓄を語ることにしたい。写真入りの紙面は《ざ・こもんず》に掲載しているのでそちらをご覧下さい。

 第1回は旅行用のウィスキーボトル。仕事や宴会を終えて夜の10時か11時に家に帰っても、旅先でホテルに戻っても、「よーし、もう一頑張りするか」と気を取り直して、寝るまでの間に、溜まっているメールを処理したり、書きかけの原稿を仕上げたりするのが常で、そういう時にはまずウィスキーのロックを一杯用意する。それが「気を取り直す」ための儀式なのだ。だから旅行鞄にはいつもウィスキーボトルがいつも入っている。

 これは、ドイツの世界トップ級の革製装身具ブランドであるゴールド・ファイルの革張りウィスキーボトル。裏側にGOLD PFEIL/WEST GERMANYと印刷してあるから、89年のベルリンの壁崩壊前後に東西ドイツを飛び回っている頃に買い求めたのだろう。それから20年近く、いつも私の旅行鞄にはNIKKAかバーボンを満たしたこれが放り込んであるので、裏側の出っ張りの部分は少し皮がすり切れて風合いがよくなっている。

 底には「TIN-LINED 8 OZ.」と刻印があり、内側が錫張りで容量が8オンスであることを表示している。オンスというのは英国と米国で使われているヤード・ポンド法の単位で、重量と液量と乾量に使われ、しかも重量の場合は一般的な重さと金の重さでズレがあり、さらに液量の場合は英米で微妙にズレがあり、それらと乾量の場合もまた違うので、まことに面倒だ。一般的な重さでは、1オンス=28.3495グラムで、16オンスで1ポンド=0.4536キログラムだが、金の重さを量るときには正しくはトロイオンスと言うが、1オンス=31.1035グラムで、12オンスで1ポンド=0.37324キログラムとなる。これは英米共通。液量の場合は、英国では1オンス=28.412ミリリットル、20オンスで1パイント=0.57リットル、米国では1オンス=29.573ミリリットル、16オンスで1パイント=0.47リットルである。

 英国のパブで“Give me a pint”と言えば570ミリリットルの細長いグラスで生ビールが出てくる。米国でそういう言い方が通じるのかどうか、グラスの大きさが英国よりも小さく16オンスなのかどうか確かめたことはないが、ニューヨークのバーでpintと注文するのは聞いたことがない。ちなみに、スターバックスのコーヒーの量は、ショート=8米オンス=約240ミリリットル、トール=12米オンス=約360ミリリットルで、以下、4米オンスずつ増えていくが、日本人の感覚ではショートでもけっこう大盛りである。

 そういう訳で、この旧西独製のボトルが容量8オンスと表示しているのは英米どちらのオンスなのか分からなかったが、量ってみると約240ミリリットルなので、米オンスを用いていることが知れる。してみると米式オンスのほうが世界標準なのかなあとも思うが、よく分からない。いずれにせよ、寝る前にもう一度頑張ってキーボードを叩く時に横に置いておくには、ロック2杯もあれば十分で、それにはこの容量でちょうどいい。これより大きいと持ち歩きに不便である。

 全体がバナナ状に緩やかにカーブしているのは、もちろん、尻のポケットに入れて野外に持ち運ぶためで、寒い季節のラグビー観戦や森林作業などには必携である。こういう小道具は一生モノで、1つ気に入ったものを持って大事にしていれば、「さあもう一仕事するぞ」とか「今日はラグビーを観に行くぞ」とか、生活の中で場面を切り替えて次の行動のリズムを作り出すのに役立つ。ま、お酒を飲まない人は別のものでそうして頂くほかないのだが。▲

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/547

Profile

現在、INSIDERニュースレターの内容は、ご覧の《THE JOURNAL》内でブログの形で公開されております。
誰でも無料で閲覧し、またそれについて感想や意見を書き込むことが出来るようになっておりますが、従来通り、お手元に電子(Eメール)版配信もしくは印刷版郵送の形で講読を希望される方は、引き続きEメール版:年間6,300円(税込)、ペーパー(紙)版:年間12,600円(税込)をお支払いください。[法人購読の場合は年間105,000円(税込)になります]
ウェブ上で無料で閲覧できるものが、Eメール版・ペーパー(紙)版が有料なのはどういうわけだと思われるかもしれませんが、後者の場合、読者名簿管理と請求の事務、配信と郵送の手間が必要であり、とりわけ印刷版の場合は紙代、封筒代、印刷代、郵便代のほか宛名を印刷して封筒に貼り、印刷されたものを三つ折りして封入し、糊付けし、紐で束ねて郵便局に運び込むのに膨大な手間とコストがかかっていることをご理解下さい。
また、無料で閲覧できるならそちらに切り替えたいという方もおられると思いますが、残余の購読期間は引き続きEメール版もしくはペーパー(紙)版を配信させて頂き、購読料を途中返還することは致しませんのでご了解下さい。

BookMarks

TOKYO KALEIDO SCOOP
http://www.smn.co.jp/

INSIDER(インサイダー)
http://www.smn.co.jp/insider/

→ブック・こもんず←



当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.