INSIDER No.325《FROM THE EDITOR》
●『ニュースがすぐにわかる世界地図』06年版が発売された!
私が企画に参与し図解特集の主要部分を執筆した『ニュースがすぐにわかる世界地図』06年版が小学館から発売された。05年版と同様、(1)いま焦点になっているテーマを図解特集で取り上げて地図やチャートを使って解説し、(2)通常の世界地図帳に各国・地域の最近の主な出来事を要約した簡単年表を書き込み、(3)国際情勢理解のためのキーワード事典を付す——という3部構成。今年はさらに、巻頭に田原総一朗が登場、「田原総一朗のニュースの読み方/よくも悪くも中国・アメリカ」と題して、日本にとって対中国、対米国の関係をどうマネージすべきかを4ページにわたって語っている。
特集テーマは「ブラックホール・チャイナの脅威」で、中国のGDPが2016年には日本を、2041年には米国をも抜いて世界ナンバーワンになるとの予測を出発点に、この巨大化する中国と世界は、そして日本はどう付き合っていくべきなのかを、政治・経済両面からさまざまに分析し、結論として、今年12月クアラルンプールで開かれる「第1回東アジアサミット」をきっかけに胎動しつつある「東アジア共同体」=「30億人の形成に向かって日中両国が共同のイニシアティブを発揮すべきことを説いている。特集末尾には、中国戦後史、統治の仕組み、首脳部の変遷、領土、省別データ、中国をさらにくわしく知るためのブックガイドなどが要領よくまとめられており、資料として便利である。
定価1680円。お近くの書店でお求めを。▲