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わかりやすい国会の話 アーカイブ

2010年1月 8日

わかりやすい国会の話[第5話]── 日本で国会がつくられるまで(5)

■明治天皇の国会開設の詔勅

 明治8年2月の「大阪会議」は、国会開設に向けて明治政府の意見を一致させたもので、政局の危機を回避した。その要点は(1)国会開設準備のため元老院を設置する(2)大審院を設け裁判権を独立させる(3)地方官(知事)会議を設け、立憲の礎とする(4)内閣と各省を分離する──という政治改革であった。

 当時はやった川柳に「大普請先ず板垣と木戸が出来」がある。政治の動きが徐々に立憲政体に進むなか、板垣は鹿児島で暮らす西郷に政府に復帰するよう説得するが、西郷は大久保利通以下、薩摩出身の政府首脳35名を「腐芋連」と批判し、対立は厳しくなった。

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2009年12月11日

わかりやすい国会の話[第4回]── 日本で国会がつくられるまで(4)

 混迷する政局の中で、「大政奉還」は消えたかにみえたが、その基本的考え方は「五箇条の御誓文」に受け継がれ、近代国家の国論統一の柱としての議会論は生かされていく。

 明治新政府は内戦の最中であったが、近畿以西を勢力下とした明治元年3月14日、天皇の名で「五箇条の御誓文」を発布した。これは「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決ス可シ」から始まる文章で知られている。人心を新たにする必要があったといわれているが、直接の動機は土佐藩など議会派の主張を入れないと新政府の存立が危ぶまれたことにあった。

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2009年12月 3日

わかりやすい国会の話[第3回]── 日本で国会がつくられるまで(3)

■最初の議会導入論は幕臣から始まった

 江戸時代の幕藩体制は、平和な時代には結構うまく機能した体制であった。しかし、幕末の国際的危機(黒船の来航など)に直面すると、マンネリ化した幕府政治はすっかり機能障害を起こすようになる。そして幕府でも各藩でも、幕藩体制の抜本的改革に目覚める人たちが出てくるようになる。

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2009年11月 5日

わかりやすい国会の話[第2話]── 日本で国会がつくられるまで(2)

■デモクラシーの思想を持ち込んだ人物
 
 嘉永4年(1851)、上海に行く米国の商船からボートで琉球の摩文仁の浜に漂着した3人の日本人がいた。ジョン万次郎らである。10年前、足摺岬沖で嵐に合い漂流して無人島で死ぬ寸前に、米国の捕鯨船に救助された人たちであった。

 万次郎は親切な船長の好意で、米国で教育を受ける。航海士になる教育だけでなく、19世紀中頃の米国デモクラシーを身につける。日本の鎖国で世界の船員たちが、遭難や病気で困っている事態を解決するため、開国を訴えるため生命がけで帰国したのである。

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2009年10月29日

わかりやすい国会の話[第1話]── 日本で国会がつくられるまで(1)

 平成21年8月30日に行われた第45回衆院総選挙で、わが国では国民が選択した意味で初めての本格的政権交代が実現した。

 9月16日に民主党・社民党・国民新党の三党による鳩山連立政権が発足し、「国民生活第一」の新しい政治が始まった。しかし、国会の実態は旧態依然としたものであり、政権交代を行わないわが国の政治風土を反映した制度や運用のまま放逐されている。早急な改革が必要である。

 さらに、19世紀の価値観で創られた議会制度が、21世紀の高度情報社会に適用できなくなっている。わが国は、明治23年(1890)に議会制度を導入して、来年で120年という記念すべき節目である。情報時代に適用した新しい議会制度を創造すべき時である。

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Profile

平野貞夫(ひらの・さだお)

-----<経歴>-----

1935年、高知県生まれ。
法政大学大学院政治学修士課程終了。
衆院事務局に入り、副議長(園田直)秘書、議長(前尾繁三郎)秘書などを経て委員部長となる。
1992年、参院高知地方区で当選し、小沢一郎と行動を共にする。
2004年、参院議員を引退。
以降、言論執筆活動に専念する。

BookMarks

-----<著書>-----


『坂本龍馬の10人の女と謎の信仰』
2010年1月、幻冬舎


『平成政治20年史』
2008年11月、幻冬舎


『虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実』
2006年9月、講談社


『ロッキード事件「葬られた真実」』
2006年7月、講談社


『公明党・創価学会と日本』
2005年6月、講談社

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