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« 「友愛と共生社会」の実現へ(3)── ユニテリアン思想の日本での展開
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「友愛と共生社会」の実現へ(5)── ユニテリアン思想の啓蒙と挫折 »

「友愛と共生社会」の実現へ(4)──日本人とユニテリアン思想

 日本に議会制度や憲法を導入するため、キリスト教文化を理解しなければならない。そのためユニテリアン思想が、もっとも適切だと明治政府の開明派の人たちは考えた。それが実行に移されたのは、明治11年(1878)であった。

 政府は米国でユニテリアンとして知られているフェノロサ氏を招き、東大教授として哲学、論理学、理財学を担当させることになる。フェノロサ教授は、エマソンの「東西文化の融合」を研究のテーマとし、東洋の高い文化を西洋に伝え、エマソンやホイットマンの世界友愛主義による夢を実現しようとした。

 フェノロサ教授は、仏教に改宗するがユニテリアンへの支援はつづける。彼は8年間、日本に滞在して活躍する。伊藤博文の側近金子堅太郎が、ハーバード大学留学中の友人で大きな影響を受けている。金子は1889年(明治22)、議会制度研究のため米国を訪ねたとき、ボストンのAUA(米国ユニテリアン協会)本部で、「現在の仏教は腐敗していて望みはないが、最高形態の仏教とユニテリアン思想は同じだ。ユニテリアン信仰はどの国よりも日本で未来がある」と演説した。

 明治憲法制度の準備をしていた伊藤博文の側近らが、なぜユニテリアン思想に関心を持ったのか。それは議会制度がキリスト教文化で成り立っていることを見抜いていたからだ。当時、日本は不平等条約の改正が政治課題であり、欧米諸国はその条件として近代憲法により議会制度を導入することを強く要請していた。21世紀の日本の指導者たちには、こういう文明論についての感性はまったくない。

 ユニテリアン思想に関心を持ったのは、政府関係者だけではない。民間の知識人も、他宗教に寛容で、異文化に理解のあるユニテリアン教会なら物真似でない日本の真の近代化に役立つと期待した。AUAから派遣される宣教師の世話や協力は、福沢諭吉親子によって進むことになる。1887年(明治20)、福沢諭吉の長男・一太郎は、ボストンでユニテリアンのナップ宣教師と会う。日本の宗教事情調査のため派遣される準備中だったナップ宣教師は、一太郎に協力を要請する。一太郎は父・諭吉に手紙を出し、ナップ宣教師の訪日目的を説明する。

 ナップ宣教師は、福沢諭吉の協力で明治21年(1888)3月に訪日して、活動を始める。その最初が、明治21年4月15日に交詢社で講演した「ユニテリアンの教義について」であった。このブログの第1回で述べたように、これから120年ぶりに「ユニテリアン思想」について、私が交詢社で講演して、参加者を驚かしたわけだ。

 福沢諭吉のユニテリアン思想にかける思いは普通ではなかった。(続く)

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コメント (24)

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

em5467-2こと恵美さん

 前回の平野論説に、ちこっとコメントを書きましたので、読んでやってください。
 貴女のコメントを読んでいる女性からの意見もありましたので・・・・。

豊後の小兵衛

小兵衛氏も書いておられたが、まったく民主党は肝心なところで馬鹿をやる。

なんで、度ごとに言い訳をし、マニフェストの書き換えなどするのか。
自らの主張に自信がないのか。
小兵衛氏が言うように、しょせん借り物の理論なのだろう。

農協などというものは、はっきり言ってもう無用の長物なのだ。(一部には、機能している優秀な組織もあるようだが)
農協の職員と農家の収入とを比較してみるがいい。
そのことだけでも農協などというものはいらないのだ。

そんな農協の言うことにふらふらして、所得保障の本来の目的も分からないのか…民主党。

分権問題にしても、何で小沢氏が火消しをして回らねばならないのだ。

情けなくて、涙がちょちょぎれるゾ。民主党!鳩山!岡田!

しっかりしろ!!

平野貞夫様

 ユニテリアン(Unitarian)とは、キリスト教正統派教義の三位一体(父と子と精霊)の協議に反対し、神の単一性を主張、キリストの神性を否定するキリスト教プロテスタント一派を指し、18世紀以降、英国、次いで米国などで教会が発展し、日本に伝来したのは明治20年(1887年)のようですね。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%86%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=21914418795700
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%86%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%82%8A%E3%81%82%E3%82%93&dtype=0&stype=1&dname=0ss

 因みに、仏教に改宗したという哲学者のアーネスト・F・フェノロサは、仏法の真髄である「慈悲」についての悟りを得他のでしょうか…。 
「友愛」よりも「慈悲(衆生を慈しみ楽を与え、衆生を憐れんで苦を抜く)」の方が勝れる思想だと、私は思量します。

 ま、イスラムでも「慈悲」という言葉を使っているようですから「友愛」と「慈悲」が類義語かもしれませんが、同じ語で認識する概念に大きな差異があることも多いですから、言葉は曖昧にしないで明確に定義してを使わなければ誤解・曲解の素になりますよね。

豊後の小兵衛様にお伺いします。「昨日の夕方から集中豪雨による被害続出の報が届いているが、この原因のひとつに「棚田の減少」がある」と述べていらっしゃいますが,「棚田の減少」の原因は何ですか。お答え頂けたら,更にご質問を続けます。

豊後の小兵衛様にお伺いします。「昨日の夕方から集中豪雨による被害続出の報が届いているが、この原因のひとつに「棚田の減少」がある」と述べていらっしゃいますが,「棚田の減少」の原因は何ですか。お答え頂けたら,更に質問を続けます。なお,日本の高度資本主義消費社会における第一次産業(4.8%),第二次産業(26.1%)そして第三次産業(69.1%)の産業別人口割合 [http://www.teikokushoin.co.jp/statistics/japan/index06.html]に基づく基本的な論点を踏まえての議論になるでしょう。

良心派さん

 議論をお望みなら、手前の橋から渡りましょう。近年頻発する土砂災害と人工林崩壊を含む、棚田の減少との関わりについて、まずは識見をお示しください。
 私は「議論を端折る」、「この原因のひとつに」とも書いています。念のため・・・・。

豊後の小兵衛

第一次産業(4.8%),第二次産業(26.1%)そして第三次産業(69.1%)の産業別人口割合が示すとおり,日本は高度資本主義消費社会,すなわち第三次産業社会に入っていて,離農者が必然的に増加したために,「棚田の減少」が出来(しゅったい)したのであって,「棚田の減少」を食い止める方策はありません。なぜなら,高度資本主義消費社会において,農業は労働の割に合わない職業であり,貧困を是とする就農者本人の自由選択の意志によるしかなく,ほかから強制していいものではないからです。豊後の小兵衛様の議論では,「割高ではあっても,農業生産を継続し、ダムに代替する「棚田」の維持管理費用として」日本が「人が住めない環境とな」らないように,農民達に「農産物価格補償」と考えて,補償金を支払ったら,それでいいのだ,という論法になります。まるで風水害が起こらないように,なにがしかの金は払うから,お前達農民は棚田にしがみつくんだ,俺達にとっては,ダムよりも安上がりだからな,と言わんばかりです。水田のダム効果を,豊後の小兵衛様は本気で信じているのですか。何処にその科学的データがあるのですか。農家を援助する方法は,端的に言うと,農産物を生産するために必要十分な土地とか機械とか諸々を,もし農家が所有していなかったら,国家や地方自治体が無償で提供し,あとは農家の自主性に任せる事ではないでしょうか。それで農家が貧乏から解放されるかどうかは,わかりませんが,芸術家と同じで,自分の仕事を天職だ,と惚れ込んだら,自己満足できるかも知れません。

<豊後の小兵衛様>
お返事、大変遅くなり申し訳ありません。
前回の書き込み、読ませて頂きました。何か私の事を恐いとか・・・(笑)。噛み付く事はあっても、獲って食べることはありませんから、ご安心を・・・。
さて、ローリエ様からの書き込みを平野さんの板を遡って探しましたが、見つかりません。もし、よろしければ、趣旨など教えて頂ければと思います。
なお、平野さんのユニテリアン思想については、全編を読ませて頂いたのちに、書かせて頂きます。何か腹黒い仕掛けがあるとの予告ですので、それも楽しみに・・・。
私は、相変わらず平野ウォッチャーを続けています。
最近も、大変共鳴した発言がありましたので、失礼ながら趣旨を
当サイトの「本日12日(木)16:30~麻生vs鳩山のガチンコ党首討論」のコメント覧の最後の方で、書き込ませて頂きました。よろしかったらご覧ください。

良心派さん

 日本農業の歴史と背景、並びに米国農業のそれをもう少し見てください。貴台は「棚田の減少を食い止める方策はありません」と書いていますが、それを解決するのが政治であり、「あなた任せの60数年」であったがために、農業も農村も、それも最後まで「結」を残していた「百姓の誇り」さえも捨て去ったのです。

 ご指摘の産業別人口割合も同じです。それは「悪政の結果」であって、あくまでも人為的なものでしかありません。私個人が次の総選挙に期待するのはこの国のありかたを抜本的に方向転換し、誇りを持った百姓たちが、私たち庶民の食の安全と料を確保するために働いてくれる社会を作ることです。
 それは「施しに非ず」、公正な社会的対価です。旧自由党の政策を支えていたのは幾重にも発表された「平野論説」であり、お手にとって読み返していただけば、ご理解がすすむと思いますが・・・・。
 
em5467-2こと恵美さんへ

 ローリエさんの発言は、私たち少人数で共有しているMLのなかでのことで、ここにはありません。
 まだ始めたばかりで少人数ですが、もしお差し支えなくば、お仲間に加わっていただくと「オバタリアン」も歓ぶと思います。大勢のなかでは躊躇する意見や、選挙事務所の手伝いに行っての話題など、ガヤガヤと語り合っていますし、古狸の「太鼓腹」のなかも、もしかしたらこのMLで暴かれるかも知れません。
 発言は読ませて頂きました。仰せのとおりで、要旨は間違っていませんが、ただ一点訂正があり、平野氏の職歴は「衆議院事務局」であり、自民党籍は参議院議員時代の一時期でした。
 その「悪さ」ぶりは、自身の著作で存分に語っていますし、ここから「政治改革」の神髄が発信されるのですから、人間社会とはおもしろいものですね。
 しばし、em5467-2こと恵美ウォッチは継続します。

豊後の小兵衛

豊後の小兵衛様

(1)土地の地勢が異なるアメリカと日本の国の農業を比較する事は,ナンセンス以外の何物でもありません。2002年の食糧自給率はアメリカは120%で,日本は40%です。(食育・食生活指針の情報センター) ここに見事に差異が現われております。
(2)[「棚田の減少」を食い止める方策は]ない,というのは,高度資本主義消費社会は自然経済発展史の上で,必然的に農村人口を減少させて行き,保守革新を問わず,如何なる政府も歴史の流れを食い止める事は,究極的には不可能である,という意味です。自民党の政策が悪かったから,第三次産業が69.1%になった訳ではありません。豊後の小兵衛様のおっしゃる「悪政の結果」ではないのです。世界史の経過を眺めると,経済の展開が先行して,政治がその流れに棹をさしたり,拍車をかけたりしながら,結局は足下をすくわれて,経済状況は先へ先へと動いているのです。
(3)しかしながら,現今の日本の農業問題は,現状のままほっておくしかない,とは,私も言ってはおりません。おおざっぱな言い方しかできませんし,繰り返しになりますが,農家を援助する方法は,農産物を生産するために必要十分な土地と農業機械類を,もし農家が所有していなかったら,国家や地方主権体(!)が無償で提供し,権力で拘束する事なく,あとは農家の自主性に任せる。それで農家が貧困から解放されるかどうかは,わかりませんが,農業も芸術と同じで,自分の天職だ,と思わない限り,打ち込む事は土台無理な話ではないでしょうか。
(4)「平野論説」は勉強させて頂いております。

良心派さん

 もう少しものごとの「歴史」を見てください。貴台は「ただいま現在」のみを切り取って話していますが、日本の農業は縄文暦と同じで、12.009年を迎えています。
 そしてまた、統計情報がお好きなようですが、その情報も政治による「結果」でしかありません。
 「アメリカと日本の国の農業を比較する事は,ナンセンス」とも書いていますが、私は「歴史」も見てくださいと書いたはずです。これから30年後か、あるいは50年後か、否もっと先なのかは断定できませんが、完全に食糧自給可能な国土はどこか、お考えください。
 人は「石油」がなくとも生きられますが、水が途切れると一日たりとも生きられません。

 「究極的には不可能である」とお考えであれば、ここでの議論もまつたく無用であり、時間の浪費でしかありませんので、これ以上の問いかけにはお答えしませんし、私にはその義務もありません。

豊後の小兵衛

[これから30年後か、あるいは50年後か、否もっと先なのかは断定できませんが、完全に食糧自給可能な国土はどこか、お考えください]  2003年の食糧自給率は,アメリカは128%、フランスは122%だが,日本は1965年の73%から年々低下して,2002年には40%に落ち込み,また産業別人口割合の第一次産業人口は2005年は4.8%で,これまた以前の統計表の数値から,年々減少の一途を辿っているのが,正しく現状である。日本の農産物の完全自給化など,脳天気な個人的妄想を通り越して,国家社会主義的な強迫観念でしかない,と言っていい。ヒトラーやスターリンが日本に出現して,農作業者を徴用し,強制収容所にぶち込んで,農作業に扱き使ったとしても,日本人の食料の完全自給化の目的は,絶対に達せられはしない。阿呆な農本主義者には,ほとほと呆れる。馬鹿馬鹿しい議論はこれで終わりにする。

<豊後の小兵衛様>
ご指摘ありがとうございます。先程、当該のスレッドに訂正コメントを入れました。まだまだ、平野ウォッチャ-として、修業が足りません。反省です。

<良心派様>
横からすみません。豊後の小兵衛様と良心派様の論点は、どうもズレている様に思います。
農業を縄文時代まで遡る事は浅学故、できません。戦前は小作人が大地主に土地を借りて耕作し、農地改革で、小作人に土地を分けた際、必然的に小規模農業になりました。
それでも、国敗れて山河あり、日本の農地は、女性や老人、子供達によって守られていました。だから、戦後復興ができたのです。
棚田が危機なのは、まずは、農林行政の失敗で、里山を壊し、杉や檜ばかり植えた為、保水性が著しく失われ、大雨、洪水で被害を受けたからです。新潟の山古志村は、地震でやられましたが、間接的な原因は、崖くずれです。山古志の棚田は最高級の魚沼コシヒカリの産地で、山あいの棚田が、いい水とともに、米の栽培に適しているからです。確かに、機械が使えない、人力による手入れが必要。その様な村にも人々の暮らしや、歴史があって、効率やデータでは推し量る事ができないと思うのです。私は、偉そうにいう資格はないのですが、守れるものなら、日本標準の農業を守りたいと考えています。その為に、都会の人間がコストをお支払いしてもお願いしたいと思います。
新潟地震の後、各集落で助けあい、よその国(例えばアメリカ)の様に、暴動も収奪も起きず、日本人の素晴らしさと集落の素晴らしさをつくづく感じました。
民主党は、基礎自治体に予算と権限を移し、地域の共生社会を目指しています。小さくても皆が助けあう社会であって、株式会社が土地を買いあさり、安い労働力を使う大規模農業では共生社会は生まれません。米国では農場主が劣悪な労働条件で若者を働かせていて、労働争議が頻発しています。日本がそんな国になってはいけないのです。
民主党が農家の個別補償に踏み切ったのは、今までの補助金は農協を通じて行われていて、実際は農家に渡らず、高い輸入品の飼料代や値引きなしの耕作機械のローンで消えてゆくからです。野菜は、農協->大卸->卸->小売までいって、やっと価格がきまります。農民の手に渡るのは、小売価格の約3割といわれています。まずは、農民が農協から解放される事...。それは取りも直さずアメリカの高い飼料からの解放に繋がります。作物の値段を農民が決められる事...。規格外の野菜でも私たちが協力すれば、美味しく頂けます。農民同士が流通手段を含めた新しい組合をつくり、無料高速道路を利用して、生産者と消費者双方が幸せになれる事を願

em5467-2こと恵美様

ご高見ありがとうございます。「民主党は、基礎自治体に予算と権限を移し・・・」からの文章が,あなたの主張するテーマですね。私の論点は,私が指摘する現状認識を基本的に認めた上で,農業政策は実行する必要がある,というただそれだけの提案です。従って,あなたの立言を具体的な実際的な提案として伺うのは,やぶさかではありません。いろいろご意見をお聞かせくださって,感謝致します。ただちょっと引っ掛かったのは,「株式会社が土地を買いあさり、安い労働力を使う大規模農業では共生社会は生まれません」という箇所の「大規模農業」と「株式会社」に付随する件です。大まかな論旨では,まさにおっしゃるとおりなのですが,資本主義の自由主義経済社会ですから,農民達が自分達で運営する経営組織が,資本を是非とも要りようとする場合には,調達資金を利用しても構わないのではないでしょうか。また農民達の自主経営組織が,耕作を大規模化するのは,可能な限り,そうしたほうがいい,と思いますが,如何でしょうか。

<良心派様>
私のつたない論に、レスを頂きありがとうございます。
私の基本的な考え方は、いかに日本社会のアメリカ化を防ぐか?です。
>資本主義の自由主義経済社会ですから,農民達が自分達で運営する経営組織が,資本を是非とも要りようとする場合には,調達資金を利用しても構わないのではないでしょうか。また農民達の自主経営組織が,耕作を大規模化するのは,可能な限り,そうしたほうがいい,と思いますが,如何でしょうか。<
理屈では、おっしゃる通りなのですが、大規模化・株式会社化については、日本の農村社会を破壊する危険と隣り合わせだと考えているのです。
大規模化といっても、アメリカ程の規模が確保できるのは、北海道だけでしょう。要はアメリカの様に、農場主(外資かも)と労働者がいて、雇用形態もサラリーマンの様な保障がなく、長時間・低賃金・無保険となりかねず(アメリカでは実態です)。
日本人の文化や心まで破壊されるのではないか?と、良心派様がご存知の心配性な私が顔を出します。
ならば、日本的オリジナルの農業モデルを構築するしかありません。
民主党が目指しているのは、正にそれで、国産農産物をできるだけ良質で安い価格にした上で、農業で食べていける事を目指しています。
まずは、農協の排除です。例えば、徹底した中抜きの排除で、小売価格の3割しか手にできない農民が5割を手にできる。しかも、流通コスト(高速料金・ガソリン)は、格段に安くなりますので、消費者や外食産業にも安く提供できるのです。結果、自給率は上がります。FTAを締結しても、差額は国が補償するので、農民は困らない、同じ価格なら、外食産業も良質な国産品を使います。価格が下がれば海外と競争できるので、農産品の輸出も可能です。と、なれば、減反に参加せず、積極的な経営をしようとする農民も現れるでしょう。
と、まだ夢ものがたりなのですが・・・。
今は、民主党がどこまでやれるのか、見てみたいと思っています。

ユニテリアンとか、よくわかりません。鳩山氏が最初に言った、「共生」「友愛」で、党首討論の時、ボランティアの例を挙げていました。はっきりとは、言わなかったけれど、小泉改革で開いてしまった格差を是正し、公正に富を分配し、儲けるためなら人から搾取する社会から、そんなに儲けなくとも、人に喜んでもらえる仕事を、みんながして、少なめの所得でもみんながちゃんと生活できる社会を作ろうということだと解釈しました。いわば、平成の一億総中流です。夢みたいだと思うかもしれませんが、不可能ではないと思います。再配分をしたうえで、みんなが、一息つき、元気を取り戻すのに時間がかかりそうです。日本人が、過去の謙虚さと勤勉さを取り戻し、能力を発揮できるような社会になってほしいです。

em5467-2こと恵美様

ここで話し合われる試案は,食料制度に関する法律に抵触する場合には,法の改正または廃止を前提とする,という事を確認しておきましょう。その事との関連で,農業協同組合も当然,組織の縮小・再編・解体を考慮する必要があると思われます。農業問題の論者達は,もっぱら農業従事者に限定して,論を進めていますが,離農したい農民達が有利に土地を処分して,転職する方策やその補償も配慮しないといけないでしょう。脱サラリーマンが農業を始めたい,という際には,土地や農業機械類を供給するシステムも必須でしょう。前の書き込みで,農民達が自分達で運営する経営組織を,農民達の自主経営組織と名付けましたが,これはご近所とか,田畑が隣接している農家同士とかの,親しい(小規模な)グループだ,とお考えください。従って,入り用となって,借り入れる資金は,必ずしも,株式会社設立のための資本,とは限りません。前の箇所で,資金を敢えて資本と記したのは,借入先を銀行と意識したためであって,国家や地域主権体からの制約付き借入金と区別するためです。農業は国家や地域主権体からは自立する。土地や農業機械類の供給を受ける条件は,無料で,無制約。農業に公的権力の介入は,絶対に阻止する。日本のカロリーベース総合食料自給率を100%にする,などという「国家社会主義」的大法螺の,狂者の戯言(たわごと)妄言は許さない。芸術の創造と同様,農業生産も農民の自由な心と裁量で維持されない状況では,駄目になってしまう。なお,農業の大規模化の意味は,FTA=自由貿易協定の締結による国際競争に打ち勝つためです。もちろん,棚田では無理でしょうが。「棚田がダムの役目を引き受けているから,膨大な経費が掛かるダム建設は阻止しろ。その代わり,棚田の農民達はお国のために,苦役と貧乏を我慢して,棚田にしがみついて,稲作に励め」という傲慢不遜で,身勝手で,無礼極まりない論調に憤激を抱いて,つい素人ながら,農政に口を挟みました。かつてある大学で「米の自由化賛成か,反対か」という討論会が催された時に,農家出身の学生が「実家が困窮して,潰れるから,反対」と叫んだところ,大拍手が沸き上がったとか。しかしその学生は卒業すると,一流の大手企業に就職して,親戚や近所の農民達から,農業から脱出できて,良かったね,と本心から祝福されたそうです。その大学からは,農業に従事する卒業生は,皆無だそうです。何しろ都内の一流有名私立大学ですからね。

平野 様

小生、先生がお書きになった「わが友・小沢一郎」の本を地元の沿線の書店をあちこち駆け回りましてやっと1冊探し当てました。都内から進出した大型書店で、新刊のコーナーに見あたらずあちこち彷徨いましたがありません。

店員さんに検索してもらい「日本の政治の書棚」に1冊だけ隠れるようにして並んでいたのを購入した次第です。

大手取次店の配本数が悪いのか版元の営業が悪いのかわかりませんが平積みになっていてもおかしくはないと憤慨しております。

読み始めておりますが、やはり平野さんの行動を読み説くと、豊後の小兵衛さんのいうように、ただの「古狸」ではなさそうですね。

まだ途中ですが、ネットの個人ブログや掲示板で流れた情報の裏付けが取れたことは自分にとって大変かちがあることです。国内のメディアはスルーしています。パソコンでネットに流れている情報を収集する毎日です。大勢の個人ブロガーが発信する情報を読むことから始まり、某巨大掲示板のスレッドを取捨選択して読む、それはリアルタイムで地方の動静がわかる便利なツールです。今回の選挙はネットからの有権者の声が大きく左右する国政選挙ではないでしょうか。

文章になっておりませんが、第二弾を心待ちにしております。暴言をお許し下さい。

<良心派様>
レスありがとうございます。
>食料制度に関する法律に抵触する場合には,法の改正または廃止を前提とする,<承知しました。
私は、いろいろ誤解があったようです。大規模化は、隣同士などの農民通しのグループだとは、理解できませんでした。
離農する方への配慮は、当然必要で、民主党は土地のレンタルを想定しています。私は、農民は、黙ってたんぼを守らなければならない、とは考えていません。過酷な労働に見合う収入がなければ、大学に行って、都会に出たいと願うのも当然でしょう。土地(引き取り手のない耕作放棄地)や機械の無料化も賛成です。それは、農協の支配から農民を解放するからです。
ただ、ヨーロッパ各国がそうである様に、関税の変わりに輸入品と国産品の差額を補助金で、直接農業従事者に支払う事は、賛成です。
それによって、食料自給率は上がるか、低下に歯止めがかかるなら、良いと思うからです。でも、だからお前たちは、棚田に縛りつけるぞ、などと失礼な考えはありません。
米は余ったら家畜の飼料にすれば良く、アメリカからの高い飼料の支配から解放されます。
都会に住んでいる私が、何をいっても机上の空論になりかねず、良心派様から何を言われても反論はできないのですが、私は農業が好きな方や農業を守りたい方々が、少しでもいい暮らしをして欲しいと、心から願っています。
私は、農協を通した補助金を直接農家へ=農協を媒介にした国家支配
米の減反を選択制にする事=家畜用穀物飼料の国産化によるアメリカからの支配
からの脱出を願っています。このままなら、農業の窮状は、どうしようもない、と考えているのです。
民主党には、農政においても、上記政策で、既得権を排除してくれる事を期待しています。

em5467-2こと恵美様

お互いに農家の皆様方を思う気持ちは同じですね。頑張りましょう。

山嵐さん
 お久しぶりにコメントに接しましたが、その後、お加減は如何ですか。
 今朝一番(16日)に他用で平野氏から電話が入ったこともあり、「わが友・小沢一郎」につき問いましたが、初版は7.000部とのことで、書店によっては置いていないところもあるだろうとのことでした。
 また、ことの序でに貴台の「古狸感」も紹介し、「さすが山嵐」と、二人して「ガハハ」の高笑いでした。
 平野論説と、二見氏のそれを重ねると、かつて自由党が何とどうしようとしていたか、全体像が見えてきます。

うめさん
 「ユニテリアンとか、よくわかりません」と書いておられますが、よくおわかりではありませんか、平野氏は難しく書いてはいますが、要旨はあなたが述べられているとおりであり、締めくくりの項ではほぼ同じことをまとめのことばで述べるでしょうから、ご期待ください。

 良心派氏の「農業大規模化論」には、バカバカしくてコメントしない。

豊後の小兵衛

em5467-2こと恵美様

全文の補足です。例として挙げた農家の出身の学生が,大企業を選択して,中小企業に就職しなかったのは,実家が大農家ではなくて,中小規模以下の生産手段しか所有していなかったために,大規模生産の威力を,反面的に身に染みて,感じていたからです。なお,農産物の生産力を高めるには,耕作の大規模化と機械化による能率化である事は,農家の小学生でも知っている事実です。

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Profile

平野貞夫(ひらの・さだお)

-----<経歴>-----

1935年、高知県生まれ。
法政大学大学院政治学修士課程終了。
衆院事務局に入り、副議長(園田直)秘書、議長(前尾繁三郎)秘書などを経て委員部長となる。
1992年、参院高知地方区で当選し、小沢一郎と行動を共にする。
2004年、参院議員を引退。
以降、言論執筆活動に専念する。

BookMarks

-----<著書>-----


『坂本龍馬の10人の女と謎の信仰』
2010年1月、幻冬舎


『平成政治20年史』
2008年11月、幻冬舎


『虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実』
2006年9月、講談社


『ロッキード事件「葬られた真実」』
2006年7月、講談社


『公明党・創価学会と日本』
2005年6月、講談社

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