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2008年9月22日

総裁選に人が集まらない

総裁選を通して驚いたのは、とにかく人が集まらないこと。
初日(11日)の渋谷では5000人の聴衆がいましたが、これは昨年同じ場所で麻生氏・福田氏・谷垣氏が行った街頭演説会の半分以下。どうみても自民党の関連諸団体の動員がきいていないし、私が後ろで見ていても歩く人で立ち止まる人はいなかった。

最終的には全国17ヶ所で演説会をしましたが、どの場所でも聴衆は少なく、高知では300人しか集まらなかった。小池氏が最後に演説したときは約150人しかいなかったということです。

これほど金をかけて「政策論争12日間」という見出しをつけても、盛り上がったのは永田町だけ。地方は盛り上がりに欠け、岡山県では党員の投票率が46.35%と5割を切りました(前回は52.49%)。これは、いざ総選挙となったときに中心となって活動するはずの地方党員達の半分以上がまったく動かなかったことを意味します。

今回の総裁選で私が注目したのは、総裁として「誰が選ばれれたか」ということではなく、「動員力の衰退」という自民党にとって最も深刻な事態です。

(文責:THE JOURNAL運営事務局)

2008年9月15日

総裁選の街頭演説なんてやらなくていい

●今回の総裁選は関心度が低い

11日に渋谷で行った総裁選候補者による第一発目の街頭演説で5000人が集まった。ところが、去年の今ごろ福田、麻生、谷垣の3氏の総裁選での街頭演説では、(同じ渋谷で)1万3000人が集まった。つまり、今回の演説は約半分の人出だった。

その理由は、自民党の党員が言うことをきかない。立ち止まる人が少ない。で、5人も出てるのに一目見ようという人が少ないからです。

報道では5人の候補者の違いを一生懸命探しているけれども、普通の人から見ればみんな一緒。せいぜい読み取れるのは小池百合子氏が小泉改革を進めると言い、麻生太郎氏が景気対策をやるというくらいで、あとはほとんど一緒だよね。

たとえば、外交安保問題。日米同盟を大事にしながらアジアを安定すると全員が同じように言う。じゃあ、国民がこれが関心があるかというと、大半の人は日米同盟堅持しながらアジアと仲良くしたいと思っているわけで、なんだか総裁選にはリアリティーがまったく全くない。

●重要なテーマが総裁選の論点になっていない

なぜかというと、私たちが思っていることが総裁選のテーマになっていないんです。たとえば、汚染米の話はどんどん広がっているのに、これどうするのかという話はない。それから、年金問題。厚生年金の改ざん問題が出てきているわけだから、社保庁をどうするのか。この問題について「安心できる社会を」なんて話をされてもリアリティーがない。それから、後期高齢者医療制度の手直しとかいってるけど、具体的にどうするのか。一番知りたいのはそこであって、逆に誰もどうして何も言わないのかが素朴な疑問です。そこに全部回答を持っていきなり言い出せば、相当いけると思うんだけどね。

それにしても、(今回の総裁選は)結局内向きなんだよね。もともと総裁選は内向き選挙なわけだから、こういう議論は国民にはピンとこない。

内向きの選挙なんだから、街頭演説なんかやらなくていいんですよ。

(文責:THE JOURNAL運営事務局)

Profile

二木啓孝(ふたつき・ひろたか)

-----<経歴>-----

1949年、鹿児島県出身。
明治大学在学中から出版社勤務。
1979年、小学館「週刊ポスト」専属記者。
1983年、「日刊現代」入社。編集局配属。
1995年、編集部長。政治、企業事件、宗教問題をテーマに取材・執筆。
2007年、「日刊現代」を退社。現在、BS11編成制作局長。

-----<出演>-----

『インサイドアウト』
(BS11)
『NEWSゆう+』
(大阪ABC)
『おはようコール』
(大阪ABC)
『パックイン・ジャーナル』
(朝日ニュースター)
『アクセス』
(TBSラジオ)

BookMarks

-----<著書>-----


『宗男の言い分』
2002年7月、飛鳥新社


『殺人心理』
2000年10月、アスキー


『永田町の通信簿』
1996年12月、作品社

『手に取るように政治が分かる本』
かんき出版

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