総裁選に人が集まらない
総裁選を通して驚いたのは、とにかく人が集まらないこと。
初日(11日)の渋谷では5000人の聴衆がいましたが、これは昨年同じ場所で麻生氏・福田氏・谷垣氏が行った街頭演説会の半分以下。どうみても自民党の関連諸団体の動員がきいていないし、私が後ろで見ていても歩く人で立ち止まる人はいなかった。
最終的には全国17ヶ所で演説会をしましたが、どの場所でも聴衆は少なく、高知では300人しか集まらなかった。小池氏が最後に演説したときは約150人しかいなかったということです。
これほど金をかけて「政策論争12日間」という見出しをつけても、盛り上がったのは永田町だけ。地方は盛り上がりに欠け、岡山県では党員の投票率が46.35%と5割を切りました(前回は52.49%)。これは、いざ総選挙となったときに中心となって活動するはずの地方党員達の半分以上がまったく動かなかったことを意味します。
今回の総裁選で私が注目したのは、総裁として「誰が選ばれれたか」ということではなく、「動員力の衰退」という自民党にとって最も深刻な事態です。
(文責:THE JOURNAL運営事務局)