飯島勲・前首相秘書官が夕張市長に?
秘書まで含めて永田町の住人だとすれば、政治家は信用ならんということか。
先週、9日発売の日刊ゲンダイで小泉元首相の秘書官、飯島勲氏が、あの夕張市長選に出馬するという記事を書いた。
これは本人から聞いた話であり、夕張市の再建問題の秘策付きでインタビューしたものである。
「政府は再チャレンジと言っているのに、霞ヶ関の役人1万2000人も知らんぷりではあまりにも冷たい。だから、夕張市民が『飯島でもいい』と言うなら再建のお手伝いをしたいということです(本人談)」(日刊ゲンダイ2月9日発行)
と義憤に駆られたと言っていた。
夕張破綻は小泉改革の地方切り捨ての「罪滅ぼし」だろうという皮肉もいれて書いた。
ところが10日、飯島氏が地元長野県辰野町で講演し、「一部報道では出馬が取りざたされているが市長選に出るつもりはまったくない」と明確に否定した。
私がだまされたのか。
いや、いつもだまされているが、日刊ゲンダイの記事は本人から聞いている。
たった1日の翻意か。
だが、永田町の住民は信用できない。
私は出馬が無くなったとは思っていない。
飯島氏は、おそらく゛観測気球゛を上げたのだろう。
霞ヶ関や永田町の反応を探っているに違いない。
たぶん、反応がなければ、そのままフェイドアウト。
反応があれば「皆さんに押されて」となるだろう。
数式と違って解答が1つではないところが永田町の不思議なトコロ。
大人は嫌いだ。