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2006年12月24日

安倍さん、チョンボです~本間政府税調会長辞任劇について思ったこと~

 原宿の公務員高級官舎に、政府税調の本間正明会長が愛人と住んでいたという週刊ポストの記事は、久々に週刊誌らしいスクープだった。
 
 月刊文藝春秋の田中金脈研究以来(※1)、雑誌編集者の合言葉は「新聞は総理をつくり、雑誌は総理を潰す」である。そして、本間氏は会長を辞任した。実質、更迭である。

 しかも、本間氏が辞任するまでの過程で安倍首相のチョンボが明らかになった。

 なぜか安倍首相は世間の空気が読めない。事態が悪化することを見こせず「職責を全うしていただきたい」。塩崎官房長官も「手続き上に問題はない」というノーテンキ。
 
 結局、辞表を出させる形で落ち着いたが、その会見でも「一身上の都合×13連発!!」。

 世論の批判や自民党の声の大きさでブレることがわかった。

もし、首相が小泉純一郎だったら・・

 では、「小泉純一郎が首相であれば、この問題をどうしただろう」と小泉に近しい人に聞いてみたら、彼はおもしろいことを言った。

「小泉ならそのまま会長を続けさせるだろうね」

 では、どんな理屈で?

「本間さんは好き合って(愛人と)長い付き合いだし、男と女はいろいろだ。夫婦別姓で法律上は他人なのに、議員宿舎に一緒に住んでいる人もいる。官舎の入居は手続き上は問題ないのだからいいんじゃないか。

 人生いろいろだ!!

 私は「う~ん」と唸ってしまった。

※1
『文藝春秋』は1974年11月号で、「田中角栄研究 その金脈と人脈」を発表。この論文がきっかけとなり、田中角栄内閣は退陣に追い込まれた(1974年12月9日に内閣総辞職)。「田中角栄研究」が社会に与えた影響は大きく、「雑誌ジャーナリズムの金字塔」と言われている。

2006年12月16日

石原親子と水谷建設、『裏ガネ献金疑惑』の行方

石原都知事親子への『裏ガネ献金疑惑』が大事件になる可能性が出てきた。

『週刊朝日』(12月29日号)では、水谷建設元会長の水谷功氏が、この問題について証言している。

検察は現職都知事に捜査のメスを入れることができるのか?

そして、来年の都知事選への影響は?

『日刊ゲンダイ』で石原親子裏ガネ献金疑惑を取材中である《ざ・こもんず》ブロガー・二木啓孝さんに、緊急インタビューを行いました。

その模様をPod Commonsでお伝えします。

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2006年12月 7日

親は我が子をいじめる子供を殴れ~二木流「いじめ」緊急提言~

11月29日、いじめの社会問題化を受け、教育再生会議(野依良治座長)がいじめ問題への緊急提言をまとめた。

もともと安倍首相は、臨時国会において野党から「教育基本法の改正が行われれば、いじめ自殺や、やらせタウンミーティングはなくなるのか」との質問を受けて、「それと教育基本法とは別問題だ」と答弁していた。

つまり、教育基本法改正でいじめ自殺がなくならないということは、国会の中ですでに明らかになっているのだ。

さすがにまずいと思ったのか、内閣の下につく教育再生会議が21日に完全非公開で会議を開き、慌てて緊急提言[pdf]を行った。

その提言をみてみると・・・。

唯一、評価できるのは、「(3)守ってくれる人、必要とする人が必ずいるとの指導を徹底」という項目だろう。

けれど、現在の教育現場にいじめが原因で自殺を考えている子供を守る人が存在するのだろうか?

資料を隠す教育委員会はダメ
保身ばかりの教師もダメ

ならば、私から提案がある。

我が子をいじめる子供を、親がなぐればいい。

その理由を2つ挙げる。

1. 子供は、親が体を張って守ってくれることで、安心する
2. 当然、殴られた子供の親が文句を言いにくる。もちろん殴りかかってもくるだろう。そうなってはじめて教師が出てくる。校長が出てくる。全員がリングにのぼる。

全員がリングにのぼれば、殴ったことを詫びればいい。

もちろん、相手の親に殴られれば、殴り返す。

そうなれば、校長はどうする?

PTAはどうする?

ここからしか平場の話ができない。

親父達よ、体を鍛えよう。

2006年12月 6日

『団塊ネット“団塊世代を地方議会に送るネットワーク”発足決起(血気!?)集会』のパネルディスカッション

2006年11月27日、永田町の星陵会館で行われた「団塊ネット“団塊世代を地方議会に送るネットワーク”発足決起(血気!?)集会」のパネルディスカッションの模様をダイジェスト版で配信します。

パネラーは、浅野史郎氏(元宮城県知事)、加藤紘一氏(自民党衆院議員)、残間里江子氏(メディアプロデューサー)、田中康夫氏(元長野県知事)、吉永みちこ氏(作家)、山田厚史氏(ジャーナリスト)、蓮舫氏(民主党参院議員)、司会は、《ざ・こもんず》ブロガーの二木啓孝氏\(^_^です。

2007年には、およそ700万人といわれる団塊世代の定年退職が始まります。

そんな団塊世代の人々が、これまでの仕事や人生で培ってきた経験を活かし、地方議員となって地方政治を活性化しようというネットワークを立ち上げました。

すでに、団塊地方議員として出馬の名乗りをあげる人が数人。

各パネラーたちが『出でよ!団塊地方議員』をテーマに熱く語ります。

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2006年12月 1日

学級崩壊状態の国会を直す方法

小泉チルドレンの片山さつきと佐藤ゆかり両議員が、委員会の採決に欠席したり、河野洋平衆院議長が「本会議中に新聞や雑誌を読まないように」と注意をしたり。国会のタガが緩んでいる。

どうやら、国会内は「学級崩壊」のようになっているらしい。

ケシカランのは事実だが、では、議員が無遅刻・無欠勤であればいいのかと言えば、それは違う。

まず、河野議長の苦言はこうだ。

「最近、本会議中に新聞を読んだり携帯電話を操作したりする議員が目立つ」「傍聴席から見ても見苦しさがある」「若手議員の中にはルールを知らない人もいるのではないか。徹底してほしい」

国会には「議事中は新聞紙や書籍を読んではいけない」(衆院規則215条)というルールがあるから(中学校の校則か?)、守りなさいということなのだが、なんだかなぁ。

確かに、国会取材に行くと本会議場は記者席が上にあるから、机の下に置いた雑誌のコピーを読んだり、携帯メールを打っていたりとヤル気のない学生状態の議員がいる。

委員会もひどい。開始時間までに定数議員が集まらず、各党の理事が携帯で呼びだしたり、始まったらコソ~っといなくなる議員がいたり。

はたまた、資料で折り紙を折ったり、結構、似顔絵がうまい議員がいたり、携帯がかかってきて廊下に出たり(片山議員の採決欠席は、マスコミからかかってきた電話で話し込んでいたから)。

そんな〝国会崩壊〟に議長の息子・河野太郎がメルマガで面白い指摘をしていた。

<本会議の出席率が低かったり、本会議場の態度が悪いのはたしかにけしからんことだが、なぜそうなってしまうのかといえば本会議なんか別に関係ないからである><発言はお互いに原稿を読み上げるだけ、発言者はあらかじめ決まっていて、手を挙げたって絶対に指名されることはない。全ての発言者が黙々と原稿を読み上げるのだ。しかも、自民党の場合、よっぽどのことがない限り、本会議での発言はできない><この間の教育基本法の採決でもわかるとおり、一番多い起立採決では、個々の議員が賛成したか反対したかも記録に残らないのだ><議長がそういいたい気持ちは良くわかるが、そんな表面的なことで文句を言うのではなく、本会議が民主国家の国権の最高機関の本会議らしいきちんと議論が行われ、投票が記録されるもの、つまり本来あるべき本会議にするのが、衆議院議長としての仕事なのだ><それをやらずに表面的に怒っていても、ほとんど意味はない>

陣笠議員という言い方がある。

戦国時代の陣笠をかぶった一兵卒と同じだから、誰なのかは関係ない。でも、陣笠の数で部隊の大きさが分かるというわけだ。

河野太郎説をもう一歩進める。

本会議も委員会も、実は与野党の予定調和で決まる。

欠席しようが寝てようが、法案の中身は別のところで決まるのである。それが国会対策委員会だ。

一時期ナリを潜めた国対政治も、今は大手を振って復活した。

もともと国会には議事運営委員会という公式な機関がありながら、ここでは腹芸ができないから舞台裏でゴニョゴニョやる後ろめたい組織だ。

今では新聞などのメディアも、平気で「……という方向が与野党の国対委員会で決まった」と書いている。

ここで大筋のシナリオが決まるのだから、委員会や本会議は下請けの事後承認機関だ。

陣笠は指示通りに「赤上げて」「白上げて」と行動することになる。

審議も採決も予定調和。野党の質問も事前に官僚が「質問取り」に来て、それを元に資料と想定答弁を揃えて大臣に渡す。

タウンミーティングのやらせを批判できないデキレース。こんなことは国会議員も記者もみんな知っている。

衆院議長が国会のタガを締めようと思うなら、陣笠に忠勤を求める前に「国対政治を止めろ」というべきだ。出たとこ勝負、なんでもアリの審議なら、与野党とも真剣になる。メディアだってルーティンワーク取材でだらけなくなる。

私は米国をロクな国ではないと思っているが、米議会、とりわけ公聴会の徹底審議はうらやましく見ている。

徹夜も辞さない無制限。何が出てくるか分からない本当の審議だからだ。

こんな話は、もう10年前の政治改革、国会改革で出尽くしたものである。それが、まだ足踏み状態、というかナリを潜めていた悪習が完全復活した。

だが、軌道修正は簡単なのだ。

民主党が「国対より委員会で黒白をつけよう」と言えばすむ。教育基本法審議が衆院では欠席、参院では出席というみっともないこともしなくてもすむ。

国会がデキレースでつまらなければ、見てるほうも飽きるに決まっている。

Profile

二木啓孝(ふたつき・ひろたか)

-----<経歴>-----

1949年、鹿児島県出身。
明治大学在学中から出版社勤務。
1979年、小学館「週刊ポスト」専属記者。
1983年、「日刊現代」入社。編集局配属。
1995年、編集部長。政治、企業事件、宗教問題をテーマに取材・執筆。
2007年、「日刊現代」を退社。現在、BS11編成制作局長。

-----<出演>-----

『インサイドアウト』
(BS11)
『NEWSゆう+』
(大阪ABC)
『おはようコール』
(大阪ABC)
『パックイン・ジャーナル』
(朝日ニュースター)
『アクセス』
(TBSラジオ)

BookMarks

-----<著書>-----


『宗男の言い分』
2002年7月、飛鳥新社


『殺人心理』
2000年10月、アスキー


『永田町の通信簿』
1996年12月、作品社

『手に取るように政治が分かる本』
かんき出版

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