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名医の条件

 私は年間約百回の講演を行う。その際に聞かれるのは「名医」についての質問が圧倒的に多い。また私は年間平均で約千百通の紹介状を書く。それは「手術を受けたいがどのような医者がいいか」「あの先生に診て頂くためにはどうしたらいいか」という求めに応じてのことである。

 外科医は「切ってナンボ」の世界。術後の結果も「成功・不成功」が端的にわかりやすい。どれほど素晴らしい研究であるかよりも、同じ手術を何回かこなしてきたかという手術職人としての技術が求められる。それが外科医なのだ。

 外科医の場合は、野球でいえば出場試合数(出場症例数)や打率(成功率)などがハッキリしている。つまり、「名医の基準」が素人にもわかりやすい。実際、手術症例数の多さは、手術成功率の高さにも結びついている。

 もともと腕のいい外科医は、手術の依頼数も多いから、さらに腕が磨かれる。現場に立つ回数が多いためありとあらゆる手術上の困難を前もってシミュレーションできるし、手術中のハプニングへの対応にも長けている。

 例えば心臓外科の世界では、年間百五十~二百の手術を高い成功率でこなす医師は国内に約三十人しかいない。正直なところ、それ以外の医師から心臓手術を受けるのは危険とさえいえる。手術症例数はそれほど大事なのだ。個人差はあるにせよ、外科医の心技体が充実するのは、概ね三十五~五十五歳である。

 一方、世間ではいまだに権威があるとされる大学の、しかるべき地位にある人を名医としたがる誤解がはびこっているのは不思議だ、例えば有名大学の講師というだけで、手術の腕とは関係なく関連病院の外科部長に迎え入れられる、などというケースがよくある。大学医学部には官僚世界の天下りシステムにも似たセーフティネットがあって、そんなことがまま起こる。数ある医療事故の中でも、そうした経験の浅い有名大学出身外科医の凡ミスは、事例として少なくないのだ。名医には世間的ヒエラルキーによる威厳はまったく意味がない。事実上、自己申告で獲得できる「認定医」や「専門医」等の肩書きも何らの意味を持たない。

 アメリカ帰りというような世間的な「ハク」も名医とは関係ない。日本とアメリカではそもそも医療のシステムが違うし、アメリカで本当に成功して、富も名誉も得た人が途中で日本に帰ってくるはずもないからだ。

 いずれにせよ、今はインターネットで、手術症例数なども簡単に検索できる時代だ。

 いたずらな肩書や権威に惑わされなければ、自らのちょっとした努力で、名医は意外と簡単に見つかるものなのである。

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http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

富家先生
大学時代に受けた先生の授業はとにかく刺激的で楽しいものでした。とくにプロレスの藤原組長がゲストでお越しになり、喧嘩の仲裁方法と題して行われた実戦形式の殺法は今でも同期の語り草になっております。
20何年か前に戻って、もう一度受けなおしてみたいと思います。

さて、名医の条件として何よりも経験がものをいうと言う事。
私の経験がそれを証明します
私の祖父の妹が97歳で亡くなるまで町の医師として活躍をしておりましたが、その経験値たるや素晴らしいの一言である。というお話です。
数年前に私が原因不明と有名大学病院で言われた病気がありまして、いろいろな検査をしてもなんだかわからず仕舞い。最後の望みとおばあちゃんに電話で相談したわけです。
信じられない事に一発で解決でした。
医師の経験値・英知といったものを何とかして継承・伝搬できないものでしょうか。
日本の先端技術が3D映像などで手術をサポートする様子をテレビで見た事がありますが、そういったシステムのデータ蓄積がキーになるのでしょうか。
政府には技術立国日本の将来の為に、こういった分野にたいして積極的に前向きな仕分けをして、予算を拡充して欲しいものです。

先生のますますのご活躍をお祈りいたします。

富家孝 様

市民が病気になったとき、どの病院あるいはどのクリニックに行けばよいのか、どこにどんな医者がいて、あの医者に診て貰いたいと判断でき、信頼に足りる患者の立場に立った医師データベースがない点は一つの大きな問題と考えています。昔と異なり、今ではデータベースはネット構築が容易な時代です。

一方、患者への医師側の情報公開と医師の個人情報保護の課題もあり、医師側の情報保護を図ることも必要になります。NPOが中心になり、データベース構築委員会を設立も一方です。互いの合意形成過程も重要です。

ご指摘の外科手術を必用とする場合は手術数が記載された書籍も発行されているようですが、その他の必ずしも手術を必要としない病も多くあります。

患者が判断できる基準を標準化したデータベース構築と開示に関して、ご意見伺えれば幸いです。

同じことを現役外科医の先生が仰っておりました。
極端な話、おすし屋さんの職人さんと一緒だそうで如何に細胞に負担を掛けずに切開して患部を取り除けるかだそうです。

又そう言った手術には優れた麻酔科医の存在が不可欠だとも仰っていました。

ギリギリ必要な麻酔をすることによって、
術中の予期せぬ合併症防止や術後の早期回復に寄与するそうです。

名医の影に優れた専門スタッフありだそうです。

富家先生
 内容が間違っていない分だけ前の先生の記事より安心して読ませていただけました。
 しかし、コンビニに並ぶ週刊誌が「名医の条件=手術件数」「良い病院=症例数の多い病院」として、病院の手術件数を当たり前に掲載する時代に「医者だからこそわかる」と看板を掲げて書かれた記事としては正直かなり物足りないです。 一般誌の記者には書けない、もっと突っ込んだ「名医の条件」を書いていただきたかった。

ここに書かれていることは総論的にはとても的を射ていることは否定しない。

ただ、名医の条件がわかっていながら、なぜ長男は、後遺症を残すようなことになったのでしょう?(名医を自分で選んだはずじゃないでしょうか?)
きちんとインフォームドコンセントを受けたにもかかわらず、大学病院を訴えたのはなぜなんでしょう?

ここに書かれているような、「高い成功率」というのは、「100%成功する」ということではないのです。

100%の成功を患者側が望むのはわかるが、それが100%でなかったからといって、責任を取らされる医師のことも理解するべきでは?

ろくに臨床経験もなく医療ジャーナリストぶって、医療を批判すればマスコミ受けするからやっているようにしか見えない。

こなん様の""
ろくに臨床経験もなく医療ジャーナリストぶって、医療を批判すればマスコミ受けするからやっているようにしか見えない。""に賛同。

スカスカ頭で考えても、政治評論家や経済評論家と同様に医療評論家もおかしな輩が多い様な
感じがする。

政治評論家の森田実氏はもちろんの事、長谷川デタラメ太郎の株式予想もインチキだが
全く反省しないでのうのうとテレビで喋っている。

医療評論の水野肇氏もいい加減な事を言っている様に素人にも思えた。

富家氏は自分だけ優秀で、完璧な人間・完璧な医師と錯覚しているのではないでしょうか?得てしてこの様な方は弱い人間が強く見せたいのと同じで、医師としてマトモデナイ人間が自分を優秀な医師であると誇大宣伝したいがために評論するのではないかと思ってしまう。

有りましたありました・・・教育評論家にもインチキがいました。またこういう人をテレビでは良く使うんですね。尾身なんとか・・・。

あくまで前期高齢者のスカスカ頭の考えです。間違いがあるでしょうが悪しからず。

 どんな現実も評論とは乖離するのでしょう。ことに医療はそれを行う立場には他を評論するために多くの時間は割けません。評論家、という存在の如何わしさは梅光さまのおっしゃる通りです。わたしは、臨床の困苦を経験した臨床医としてこの方の軽薄さは受け入れられません。いかにも扇情的な悪い意味でジャーナリスティック、というようなカタカナの評価しか出来無いと断言します。あまりに如何わしく医師であることを理由に主張して欲しくないと願います。恥を知れ、と言いたい。真にベッドサイドにいると、少なくとも学会すら行けないし、そして、自らの公演で飛び回るなど、おおよそありえません。悲しいほど中身のない方です。断言します。

私の知っている名医の条件です。

私の恩師(とある分野の第一人者)曰く
「現場以外で名前売ってる医者なんて、医者としては駄目に決まってんじゃん。本当に優秀な医者だったら患者診たり論文書いたりするのに忙しくって、マスコミなんか出てる暇があるわけ無いよ。俺全部断ってるよ。医者として駄目だから他所で名前売ろうとするんだよ。」
 その先生はそれなりに地位のある先生ですが、夜も日曜もないほどその先生にしかできない治療に研究に奔走されています。紹介状は時間がないので指示だけして若い先生に任せてしまっています。

…年間約百回の講演を行い、年間平均で約千百通の紹介状を書く、オフィス51取締役・新日本プロレス・ドクター・慈恵医大相撲部総監督でらっしゃる富家先生はいかがですか?

 ちなみにその先生(私の恩師)が職場でテレビ見てたら某クリニックの院長が出ていて「○○が出来る医者は日本では私しかいない」と言っていたそうです。技師「そうなんですか?」その先生「俺は10年前からそれやってるよ。他にも何人か知ってるけど、こんな医者、学会でも名前聞いたこと無いぞ」だそうです。マスコミの信頼性がよくわかる話ではあります。

こなん様の補足ですが、冨家氏のレベルが知れる記事を一つ。
以下引用
富家孝医師、長男が医療ミス告訴…半身麻痺など後遺症 現在もリハビリ

 ジャーナリストとしても知られる医師の富家(ふけ)孝氏(60)の長男(23)が、富家氏の母校・慈恵医大の附属病院に入院した際の主治医ら4人を業務 上過失傷害で警視庁捜査1課に刑事告訴し、同課は関係者から事情聴取を始めた。長男は一時、半身麻痺などの後遺症が出たという。富家氏は「長男には不必要 なのに、リスクが高い脳血管内の撮影検査を行った」と、主治医らの医療ミスを主張している。

 告訴されたのは、主治医の同大医学部助教授とその上司にあたる教授、そして検査を行った2人の医師。

 事故当時、長男は青山学院大の4年生で、アメフト部の副主将を務め、就職活動でも広告代理店に内定目前という状況だった。

 富家氏によると、長男は昨年3月中旬ごろから時折、手足のしびれや物が見えにくい感じなどを訴えていた。4月下旬から複数の病院でMRIなどの検査を受 けたが、脳と脊髄(せきずい)の原因不明の難病である多発性硬化症、脳梗塞(こうそく)、血管腫など、医師の見解は分かれた。

 5月9日夜、長男は右足のしびれや脱力などの症状を訴え、前日に受診していた慈恵医大病院の神経内科に入院した。当初は多発性硬化症とみられたが、頭部MRIやエコー検査などの結果、血管炎による多発性脳梗塞の疑いが強いとの結論にいたった。

 血管炎とは全身の動脈に発生する原因不明の炎症。医師らは治療を始める前に血管炎と確定させたいとして、「脳血管造影」による検査を決めた。この検査は太ももの動脈から挿入したカテーテル(細い管)を首まで到達させ、造影剤を動脈内に注入しながら血流のX線写真を撮る。

 検査当日の19日、富家氏は仕事先で早急に病院に来るよう連絡を受けた。医師らからは「検査中に脳梗塞が起きた。脳血管造影の影響が原因とみられる」と告げられた。治療で症状に改善が見られたため、検査は続行された。

 医師らの説明では、右頸動脈の造影を終え、引き続き左の検査に移る途中で長男が突然、痙攣を起こしたという。

 長男は富家氏に「管が入り『上に行くよ』と言われてすぐに声が出なくなった」と話した。不信感を抱いた富家氏は、22日に長男を転院させた。長男には右半身麻痺、失語などの障害が残り、現在は週4日、リハビリに通っている。

 富家氏は「これまでも医療問題を取材してきたが、本当の意味で患者の気持ちを分かっていなかったと痛感した。医療ミスをしっかり追及することは、医者でなければできない」と、長男に告訴を勧めた。

 今回の告訴に伴い意見書を添えた医師は「血管炎が原因と考えるなら、炎症のまっただ中の脳血管にカテーテルを入れて造影剤を流すのは暴挙だ」と、主治医らの判断に疑問を抱く。

 脳血管造影は脳梗塞などの合併症を起こすリスクが高いとされ、検査後に手足の麻痺やしびれといった神経症を100人に1-2人が生じ、重い後遺症が 1000人に1人の割合で残るとの統計もある。意見書を出した別の医師は「検査途中で明らかに梗塞を引き起こしたのに、中止して処置するわけでもなく、さ らに2度も造影剤を流して状況を確認しようとした行為は許し難い」と指弾する。

 富家氏は「患者を治すよりモルモットのようにデータを取ることを優先している」と日本の大学病院の現状を憂いたうえで、「医者の言うまま過剰に検査を受けている患者は多い。ちゃんと戦わなければ、こうした問題はなくならない」と話している。

 ■リスク説明した過失は一切ない…病院側

 慈恵医大附属病院の話 「告訴は受理されていないし、受理されることもないでしょう。血管炎は非常に珍しい病気で、担当医師からご本人とご家族に、検査のリスクを2回も説明しています。やめたほうが良いとまで進言したにもかかわらず、撮影検査を懇願してきたのは、当の富家氏ご本人。(告訴については)まったく理解できません。過失は一切ありませんでした」
ZAKZAK 2007/12/06
引用終わり

そしてその結果は・・・

平成21年10月15日判決言渡同日原本領収裁判所書記官
平成20年(ワ)第1430号損害賠償請求事件
口頭弁論終結日平成21年7月16日
主文
1 原告らの請求をいずれも棄却する。
2 訴訟費用は原告らの負担とする。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20091116094126.pdf

冨家さん、あなたは人に講釈たれる前に医者としての基礎や、人の話をちゃんと聞くという常識からやり直した方が良い。
こんな人をつかってしまうTHE JOURNAL、大丈夫?

私は富家氏がどのような経歴の方であろうと、
ご子息の裁判がどのような経過であろうとも
読みやすく、ためになる文章を書いていただけるならば一向にかまいません。

しかし、富家氏の文章は「医者って偉そうにしているけど、そんなことないんだよ。偉そうにしている権威の皮をひんむいてやれば医療は良くなるんだ」の一言で済んでしまうようなことしか言ってません。田宮二郎の白い巨塔見ながら書いているのか?と言いたくなるくらい時代錯誤ですし、不勉強もいいところです。有益どころか流されることがむしろ害悪となるような文章です。
この程度でジャーナリストを名乗れるんならジャーナリストなんてチョロイもんだな、と思います。心あるジャーナリストの方たちの集まるこの場には特に似つかわしくない文章だと存じます。

国試を1年後に控えた学生ですが、文章があまりにも実際の医療現場や医学生の実態とかけ離れていて愕然としました。
数年前の何も知らない自分なら、この手の文章を信じてしまっていたでしょう。
まるで内部を知っている医師の立場から発言しているようで悪質です。
がっかりしました。

3年前兄が左足親指の先の骨の腫瘍の手術をしたのですが、いまだに痛みが取れなくて死ぬ思いで暮らしてます。昨年アメリカ迄治療に行ったのですが、手術までは費用と日数の不足で出来ませんでした。広島県・岡山県内の病院はいたるところに行きましたが治療方法が見つかりません。痛すぎて死にたいとばかり言います。どうか兄を(62歳)助けて下さる医者を紹介して下さい。

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Profile

富家 孝(ふけ・たかし)

-----<経歴>-----

医師・医療ジャーナリスト。
1947年大阪市に生まれる。
1972年慈恵医大卒。
開業・病院経営・日本女子体育大学助教授を経て、現在、オフィス51取締役。
新日本プロレス・ドクター。
慈恵医大相撲部総監督。

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