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雑記 アーカイブ

2007年3月 4日

田中康夫「書類送付」の虚構

 〈長野県の田中康夫前知事が元後援会幹部による県への働きかけを記した公文書の破棄を止めなかったとして告発された問題で、長野県警が田中前知事を公文書毀棄(きき)ほう助の疑いで事情聴取していたことが26日、わかった。田中前知事は容疑を否認したとみられる。県警は聴取結果も踏まえ、告発手続きに従って近く長野地検に書類送付する。県警の聴取は今月19日から2日間、東京都内に捜査員を派遣して任意で行われた。〉

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2007年1月30日

「パワー・フォー・リビング」って何?

 最近、マスコミで大々的な宣伝を繰り返している「パワー・フォー・リビング」が話題になっています。夕刊紙や週刊誌などでその実態が報じられているので、すでに内実をご存知の方も多いことでしょう。10億を超える宣伝費を使っているのは「アーサー・S・デモス財団」。申し込めば無料で書籍を送ってくれます。

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2006年12月19日

藤沢周平の「盲目剣谺返し」

山田洋次監督の「武士の一分」を見て、主人公の三村新之丞(木村拓哉)が果たし合いを申し入れるシーンの台詞が気になったと書きました。原作となった藤沢周平さんの「盲目剣谺返し」を読むと、正確にはこんな言葉で表現されていました。「そうだ、つけ加えて言え。盲人とみて侮るまいと、おれがそう申したとな」。この「盲人」という言葉に引っかかったのでした。江戸時代には日常会話で「めくら」と表現したのではないかと思ったからです。

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2006年12月18日

「武士の一分」と差別用語

山田洋次監督の「武士の一分」を見ました。「一分」とは、「それ以上は譲ることのできない名誉。一身の面目」(『明鏡国語辞典』)のこと。公開前から話題になっていた理由のひとつは、木村拓哉さんが主役を演じているからでした。「キムタクと知って見る気が起らない」という意見もあれば、「キムタクだから見る」というものまでさまざま。見終えた感想はなかなかいいじゃないかというものでした。物語に単調さを感じたのは「たそがれ清兵衛」の面白さが基準になっていたからでしょう。いくつかの疑問が残りました。「盲目」という台詞です。果たし合いを相手に通告するとき、「盲目ゆえに油断なさるな」と語ったでしょうか。現代なら放送禁止用語となるから「めくら」という表現を変えたのではないかと思ったのです。

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2006年12月 4日

山崎ハコのすごさ

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『飛・び・ま・す』
CD:1994年5月、ポニーキャニオン

山崎ハコさんの30周年コンサートに行ってきました。「平川地一丁目とMITSU:KYOHEI山崎ハコ派コンサート」というタイトルで、場所は東京・恵比寿のガーデンプレイスのザ・ガーデンルーム。「山崎ハコ派」の前にあるのは、それぞれ若い男性コンビの名前です。会場には中高年男女ばかりかと予想していたら、若い女性の姿が目立っていました。ハコさんは大分県出身で、1975年に「飛・び・ま・す」でレコードデビューします。最近あちこちで発売されている「青春のバイブル」風のCDには、ハコさんの「織江の唄」が収録されることが多いようです。あの五木寛之さんの大河小説(になるはずだった)『青春の門』に出てくる「織江」です。この「織江の唄」と並んで名作と評価される「望郷」にはこんな歌詩があります。

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2006年7月 8日

米原万里さんの想い出

 7月7日、七夕の宵に日比谷のプレスセンターで米原万里さんを偲ぶ会が開かれました。万里さんは5月25日に56歳になってひと月も経たないうちに亡くなったのでした。実はわたしの祖父は万里さんのお父様の昶さん(元共産党衆議院議員)の親戚で、お母様の美智子さんもわたしの母を共産青年同盟に誘うという関係でした。その万里さんの想い出をゆかりある人たちが披露するのを聞いていると、本当に「巨人」だったんだなと感慨が湧いてきました。文学雑誌で追悼特集が組まれましたが、これから出版される何冊かの単行本でも万里さんの偉大さが再確認されることでしょう。失ってわかることがあるものだとつくずく思ったものです。ゴルバチョフやエリツィンに信頼された通訳だったことなどはすでによく知られていることです。わたしにもいくつかの想い出があります。

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Profile

有田芳生(ありた・よしふ)

-----<経歴>-----

1952年京都生まれ。
フリーランスのジャーナリスト。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「有田芳生の今夜もほろ酔い」



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