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2007年2月27日

文鮮明教祖に献花する桜田淳子の今後

 オウム真理教(アーレフ)から上祐史浩代表グループが離れると報じられた。2月26日の朝日新聞朝刊が一面で書き、それを各紙やテレビが追った。正直なところ、それほど騒ぐべきニュースとは思えない。朝日の記事も表面をなぞっただけのもので、麻原彰晃との訣別の印象を与えることは内実からいえば「誤報」だ。「ウソをつくのがワーク」であることは上祐がいちばん身に付けていることである。麻原離れなどは形式にすぎない。事件の大きさが残党を過大に評価させている。

 それに比べるといまだ社会的被害を与えているのが統一教会だ。霊感商法がいまだ続いていてもそれを報道するメディアはない。オウム事件の衝撃は「それ以下」の問題を扱わなくなる傾向がある。「人が死んだわけではないですからね」という感覚だ。統一教会では一九八〇年代以降、信者に借り入れをさせて献金させる手法が取られている。いまでも自己破産が増えているのだ。信者の離反や内部告発が増えているのも経済的負担に耐えられなくなっているからである。

 文鮮明教祖に献金することは信者に求められている義務だ。最近でいえば2月23日の誕生日(88歳)までに一人あたり88万円、夫婦で176万円の献金が求められていた。「修練会」に参加しないなら救われないと信仰心を利用しての心理操作である。その「ご生誕日」を記念する式典が韓国•清平の「天正宮」で行われた。そこで全世界の祝福家庭(合同結婚式で結ばれた夫婦)を代表して教祖夫妻に花束を贈呈したのが桜田淳子だった。著作やインタビューで芸能界復帰を希望しながら、教団内部では送金命令を出す教祖に忠誠を誓っている。

 霊感商法を肯定したままでの芸能界復帰はありえない。「天正宮」が完成したときの式典でも桜田は歌を披露し、こんどは教祖とともに写真(映像)が記録された。特別扱いされることで一般信者の苦境などを知る立場にはないのだろう。女優として期待されていたとき、幹部の依頼によって信者だと公表したのは1992年。霊感商法を肯定することで、表舞台から姿を消して15年。関係者は復帰のための構想を立て、打診も行われてきた。しかし、桜田のあからさまな行動によって芸能界復帰は完全に立たれた。

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Profile

有田芳生(ありた・よしふ)

-----<経歴>-----

1952年京都生まれ。
フリーランスのジャーナリスト。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「有田芳生の今夜もほろ酔い」



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