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藤沢周平の「盲目剣谺返し」

山田洋次監督の「武士の一分」を見て、主人公の三村新之丞(木村拓哉)が果たし合いを申し入れるシーンの台詞が気になったと書きました。原作となった藤沢周平さんの「盲目剣谺返し」を読むと、正確にはこんな言葉で表現されていました。「そうだ、つけ加えて言え。盲人とみて侮るまいと、おれがそう申したとな」。この「盲人」という言葉に引っかかったのでした。江戸時代には日常会話で「めくら」と表現したのではないかと思ったからです。

映画を見たときは山田洋次監督の自主規制だと思っていたのですが、そうではありませんでした。藤沢さんがこの作品を書いたのは1980年。すでに「めくら」という言葉が差別用語として認識されていたときのことです。部落解放同盟の知人に聞くと、障害者運動のなかでこの言葉が侮蔑的なものだと理解されていったのだと教えられました。「めくら」という言葉についてシンポジウムも行われたそうです。

盲目の歌手で「黒の舟歌」で知られる長谷川きよしさん(いまどうしているのでしょうか)などは「どこが悪いのか」と語ったようですが、それは当事者の認識であって、社会的にはやはり差別的に使われる場合があったことは事実です。しかし言葉の理解や使われ方も時代とともに変化するものです。その言葉を使う者の意図という問題もそこにはあるでしょう。江戸時代の日常会話で「盲目」と言ったかどうか。もう少し調べてみたいと思います。

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有田芳生(ありた・よしふ)

-----<経歴>-----

1952年京都生まれ。
フリーランスのジャーナリスト。

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「有田芳生の今夜もほろ酔い」



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