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テレビ局の自主規制(芸能編)

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『ふぞろいな秘密』
石原真理子著、2006年12月、双葉社

ワイドショーには、いやテレビにはと言った方がいいのでしょう、いまだタブーがあります。放送禁止用語といったレベルではなく、自己規制にもつながる問題です。世間にとってはどうでもいいような芸能界の話題では、とくにそれが顕著だと思います。たとえば先週話題となった石原真理子の暴露本。玉置浩二・中井貴一・時任三郎・田原俊彦・吉川晃司などなどとの遍歴が実名で書かれていますが、ただ一人「K」というイニシャルで登場する男性がいます。近藤真彦なのですが、どうして彼だけ名前を明かさなかったのか。それは近藤が所属するジャニーズ事務所を刺激したくなかったからなのです。

「週刊大衆」を発行する双葉社としては、裁判を恐れるというよりもジャニーズ関連の取材を拒否されることを避けたということでしょう。ワイドショーはそうした体質を骨絡みで持っています。わたしが出演している「ザ・ワイド」でも、実名は玉置浩二だけでした。あとはすべてイニシャル。視聴者にとってはどうでもいい次元のテーマですが、報じる以上はわかりやすい内容にしなければなりません。どうして一人だけ実名でほかはイニシャルなのか。

暴露に加担することはない。しかし、視聴者にとっては不親切だ。そこで玉置浩二と石原のかつてのトラブルは世間でも話題となったものですから、一人だけ名前を出すとの判断があったのです。ほかのテレビ局のワイドショーがどんな対応をしたのかは見ていないのでわかりません。藤原紀香の結婚話でも同じこと。バーニングに所属していますから、報じる内容に自主規制があるのは、どの番組でも共通です。「映像を使わせないよ」と言われれば困るからです。こんな呆れたこともあります。スマップのメンバーが事件を起したときのこと。テレビ報道はこぞって「稲垣メンバー」と語りました。

「稲垣容疑者」ではなく「稲垣メンバー」!このとき新宿のあるホテルに残りのメンバーを集めて対策会議を持ったのは、あるテレビ局員でした。テレビ局というよりもプロデューサーと芸能事務所の密接な関係がこうしたところに現れているのです。「稲垣メンバー」と呼ぶことに対して「右へならえ」という体質は、おしなべて強力なプロダクションに対する弱みとしてすべてのテレビ局が抱え込んでいる病なのです。自主規制が芸能ジャンルだけでないことこそが深刻なのですが……。

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コメント (1)

本来 NHKがなににもとらわれない放送ができるはずなのに右へならえの規制放送局で金とるとは体質がくっさってるもんでだめじゃん なー 
 
tv放送メディアにかわりweb発信の忍者 ごみばけつ 取材のサイトがおもしろそうですが 運営費をどうつくるかが課題ですな。親身に。 

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有田芳生(ありた・よしふ)

-----<経歴>-----

1952年京都生まれ。
フリーランスのジャーナリスト。

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「有田芳生の今夜もほろ酔い」



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