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2006年11月26日

桜田淳子と統一教会

テレビ、週刊誌の取材が桜田さんに殺到した。そのとき「(霊感商法の)どこが悪いんですか」と答えたことが決定的だった。先祖の因縁話などを使った霊感商法は、国会でも「各種の悪質商法のなかでももっとも悪質」と警察庁幹部が答弁していた。何よりも被害者が怒った。桜田淳子さんはこの騒動を経て芸能界から消えてしまった。合同結婚式で結ばれたAさんは、ほとんど信仰歴がなく、福井県敦賀で工場を経営している優しい男性だ。それから14年。桜田さんはこのたび『アイスルジュンバン』(集英社)と題した単行本を出版した。

内容は3人の子供を育てる桜田さんの奮闘記で、そこには統一教会のことはいっさい触れられていない。「花の中三トリオ」のなかでも、山口百恵さんは幸せな生活ぶりが、森昌子さんは離婚したとはいえ歌手復帰が、それぞれ報じられてきた。しかし桜田さんの消息はたまに報じられても常に統一教会がらみであった。芸能界には女優としての才能を惜しみ、復帰を期待する人たちがいる。わたしも何度か「無理でしょうか」と関係者に打診されたことがある。その流れのなかにこんどの著作も位置づけられるのだろう。

日本でほとんど消息がなくとも、統一教会のなかでは熱心に歌い、踊ってきた。それが桜田淳子さんの現状である。ここに紹介するのは、2006年6月13日に韓国の清平で行われた「入宮式」という催しで歌う桜田さんだ。文鮮明夫妻を「天正宮(てんせいぐう)」に迎える儀式である。霊感商法は静岡県を筆頭にしていまだ行われている。統一教会色を払拭した著作を出すことで芸能界復帰への感触を得たかったのだろうが、霊感商法問題をクリアしない限り、それは無理というものだ。女優としての才能があるだけに惜しい。

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2006年11月 8日

統一教会NO2が逮捕されていた

 統一教会の「ナンバー2」と評価されたときもある朴普煕が詐欺容疑で逮捕されたのは2004年7月20日。「一和」工場の横にある空き地にマンションを建てる計画があり、そのための前金を受け取った。朴によれば資金集めのためだった。

ところが計画が進まなかったために詐欺で訴えられ、逮捕されたのである。求刑は12年。判決は裁判官の変更などもあり延期されてきた。その判決が11月3日にあり、懲役3年、執行猶予5年という結果となった。11月7日には釈放後はじめての訓読会に参加、文鮮明教祖と会っている。

DrPak.jpg その写真を見て驚いた。KCIA(現在の国家情報院)に所属していたと言われ、滞米工作に従事してきた朴普煕も歳月の流れには勝てない。老いてからの逮捕は相当に応えたのだろう。金日成や金正日と会談したころの精悍さはもはやすっかり消えてしまった。現在の北朝鮮は、統一教会に対しても警戒心を抱くようになっている。それでも国際的な金融制裁が広がるなかで、平和自動車や普通江(ポトンガン)ホテルなどを通じての資金流入は無視できない。

 韓国にとって北朝鮮とのパイプであった朴普煕を逮捕したところに統一教会評価の現状がある。変転する政治のなかで、統一教会の動向に注意しなければならない。安倍政権の密かな課題でもある。

Profile

有田芳生(ありた・よしふ)

-----<経歴>-----

1952年京都生まれ。
フリーランスのジャーナリスト。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
「有田芳生の今夜もほろ酔い」



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