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有機農業 アーカイブ

2011年1月14日

学研の家庭菜園誌「野菜だより」から

ヨーロッパ家庭菜園レポート

  ロシア・ダーチャ~ドイツ・クラインガルテン視察の旅

 ロシアでは国民の3分の2が持っているという庭つきのセカンドハウス"ダーチャ"。ドイツでは、都市の集合住宅の2階以上に住む国民なら誰でも、月3千円ほどの費用で借りることができる"クラインガルテン"。今年の野菜づくりが終わる直前に両国を訪問し、その様子をレポート。特にドイツでは有機農業を支援する投資の仕組みが生まれていたことがとても興味深かった。 

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2010年11月 1日

自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめ No.17

小屋付きの畑―欧州人の"参勤交代"

ロシアへ、9月27日からの3日間、ダーチャを見学に行ってきた。

ダーチャとは、ロシア国民の8割が持っているという小屋付きの畑。都市の集合住宅に住み、庭も畑も持たない人々が、健康のためや、自分の食べる野菜をつくるためのもの。

帝政時代からの歴史があり、「ダーチャ」とは「ダーチ(与える)」すなわちピョードル皇帝が家臣に与えたとの名に由縁するのだが、ゴルバチョフ時代の25年前につくられたものが多い。「ペレストロイカ(改革)」が行われ、ソ連からロシアへ移行した経済危機の時代は、このダーチャがあって、人々は自分の食べるジャガイモをつくることができたので生き延びることができたと言われている。

ロシアは、このダーチャ。ドイツはクラインガルテン。イギリスはアロットメントガーデン。

日本以外の各国では、都会で集合住宅2階以上に住む人々に対しては、政府が国民の健康のために、郊外に、小さな庭を、安く貸してくれる政策が取られている。

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2010年3月17日

mont-bell広報誌「OUTWARD」連載 47号

森里海連環学のススメ Vol.3

「そして、大地も」


 "森仕事"の次に私が取り組んだのは、"畑仕事"でした。

 釣りや執筆のための家を高知県仁淀川の源流・池川町(今は合併して仁淀川町になっている)に2002年から借りた私は、その町から車で東へ1時間の本山町に住む、就農8年目の山下一穂さんと親しくなりました。  

山下さんは「超かんたん・無農薬有機農法」という本を書いている有機農業者。二人の共通の趣味のアマゴ釣りが、結んでくれました。山下さんはフライマン。私は季節によって、エサ釣りやテンカラ釣りやフライフィッシングを使いわけます。私の方は、アマゴがその時期にいる水の層にふさわしい釣り方で狙うというわけです。  

山下さんと釣りに行き、野菜をいただいているうちに、山下さん以外の有機農業者がつくる無農薬野菜でそれまで抱いていた私のイメージは変わりました。「安全かも知れないけど、おいしくない」と思っていた無農薬有機野菜が、「おいしい」とわかったのです。  

これで私の「森・里・海」が、ほぼ完成することになってゆきます。私は山下さんと「高知439国道有機協議会」をつくり、自分がその事務局長をひきうけて、農林水産省の「有機農業モデルタウン」全国45地区の一つとしての活動を始めるに至るのです。

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2009年5月21日

稲を植えない“田植え”

高知県の仲間と「高知439国道有機協議会」活動を始め、3年目。
今年からは本山町の吉野川源流の棚田で“無農薬有機米”をつくることにしました。

田岡きよしさんという、町役場を課長補佐で辞めて農業に専従を決めた40代をリーダーに、5月16日(土)、64歳から2歳までの、高知市と香川県丸亀市の20人が集まりました。

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2009年3月30日

週刊現代50周年に“有機市民農園”をルポしました

週刊現代が50周年を迎え、その記念号が本日(3月30日)発売します。

この号に、「有機(農法)の市民農園」をグラビアで4ページ紹介しています。市民農園は全国に3000以上あります。大正時代にイギリスやドイツからの事例が紹介され、全国的には1970年代に広まりました。

しかし、有機無農薬農法を指導してくれる市民農園は、農水省調べでは全国に2例しかありません。今回は、その2例を紹介しています。

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2008年12月12日

加藤登紀子コンサートあり

高知での有機農業の普及のために、2月11日(水・祝)に、「オーガニックな一日 in 高知」を、朝はオーガニックマーケット、昼はC.W.ニコルさんとのシンポジウム、夜は加藤登紀子さんのコンサートという三部仕立てでくりひろげます。

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2008年12月 8日

週刊現代にも、リンゴの木村さん

週刊現代12月8日(東京以外は9日)発売号に、無農薬リンゴを作っている青森の木村秋則さんをカラーグラビアで特集しました。

無農薬リンゴを作り出すのに、木村さんは12年も苦労しました。

高知新聞での連載も合わせて読んでください。

2008年8月 1日

高知新聞連載 【9】柿木村(下) 棚田と生きる

 島根県鹿足(かのあし)郡吉賀(よしか)町柿木(かきのき)村は、私の著作「日本の名河川を歩く」(二〇〇三年、講談社+α新書)では“日本一”と採点した高津川が流れている山間の小村だが、一九八一(昭和五十六)年から、「村ぐるみ有機農業」に取り組んできた歴史を持っている。

 六月十八日。高津川にそそぐ支流・大井谷川の入り口で夜、たくさんのホタルの乱舞を見た。水辺にせまる山の斜面全体に青緑色の発光体がきらめいている。これほどの数のホタルは日本中の川を歩いてきた私でも初めて。
 このホタル群がこの谷の入り口・井手ケ原地区で復活したのは、上流の大井谷地区の棚田が「有機栽培」に転換してからだという。

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2008年5月 2日

高知新聞連載 【5】金子美登さん(下) 複合汚染その後

 埼玉県小川町、霜里農場の金子美登(よしのり)さん、友子さんの昭和五十四年三月の結婚式の主賓は、美登さん側が作家の有吉佐和子さんで、友子さん側が市川房枝さんだった。

 有吉さんは、昭和四十九年十月十四日から八カ月にわたって朝日新聞紙上で「複合汚染」を連載し、それを五十年四月から単行本化している。

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2008年4月13日

高知新聞連載 【4】金子美登さん(中)基本は土作り

 「霜里農場」。埼玉県比企郡小川町の金子美登(よしのり)さん(60)。農園主の朝は五歳の牛の乳搾りから始まる。

金子さんの有機農業は、水田、畑、乳牛、鶏、水田用のアイガモ、山林から出る落ち葉や牛たちの糞(ふん)尿を利用して作る完熟堆肥(たいひ)、生ごみを活用するバイオガスプラントでできる自然エネルギーまでの循環が見事だ。

金子さんは、三歳から乳牛の世話をしていた。当時の金子家は、自給のための野菜、鶏、米、裏作の麦、養蚕と機織りという複合農業で、小さな子どもの手も借りて、将来その子に農家を継がせるための英才教育もなされていたのだろう。

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2008年3月 7日

高知新聞連載 【2】山下一穂さん(下) “雑草は生やしておく”

山下一穂さん(長岡郡本山町)の農園で、とても美しい、そしてどこか懐かしい風景を昨年六月に見た。白い花の咲いている大根畑で、モンシロチョウが乱舞していたのだ。

写真のチンゲンサイの畑のように、山下さんは畑の雑草を全部抜いてしまわずに、野菜の生育を妨げない程度に雑草を残す。野菜目当てにやってくる害虫をやっつけてくれる“天敵”をここへ呼び込むためだ。

これも山下さんが「超かんたん無農薬有機農業」という自著で紹介している手法のひとつ。大根やチンゲンサイを食べる害虫、大きくなればモンシロチョウとなる青虫を、雑草の中を棲(す)みかとするカエルやクモが食ってくれるのだ。

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2008年1月10日

有機元年!

「有機元年」と、今年を呼ぼう。と、始まるカラーグラビアを、週刊現代1月12日発売号につくりました。2007年は12月29日まで、このグラビア9ページ作成のためにおよそ2カ月の取材を、高知、千葉、山形へ重ねていました。

2008年は、1月7日に、そのグラビアページの最終校正で仕事始めをしました。

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2007年6月18日

“439”街道と有機レストラン

高知県と徳島県の県境に近い、高知県大豊町から四万十川へ向けて続く「R439」は、人呼んで「与作(よさく)街道」。北島三郎が歌っているでしょう、「与作は木を伐る~」と。木の多い地方なのです。

この街道の、本山町、土佐町、大川村、いの町、仁淀川町の住民や行政の皆さんと、おもしろいことを始めました。

「“439”有機協議会」
本山町に住む山下一穂というプロ農家が、「超かんたん、無農薬有機農業」という本を書いていて、高野孟さんや私は、彼が塾長をつとめる「有機のがっこう・土佐自然塾」の応援団です。

このたび6月21日には、この人のつくる有機野菜を、山形の「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田政行さんがやってきて調理するという、たった2時間だけ、たった20人のためにひらくレストランを開店します。

「山形のアルケ」といえば、昨年は毎日放送の「情熱大陸」で特集された、日本のイタリア料理界だけでなく、ヨーロッパでもその腕を買われている“時代の寵児”ですが、自分自身も有機の野菜をつくったりしている人です。

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Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


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