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森林政策 アーカイブ

2011年10月16日

お知らせ:国際森林年記念会議「"森林・林業再生"から見えてくる、日本の未来」

10月25日(火曜日)、日本経済新聞社と農林水産省との共催により、2011年国際森林年記念会議「"森林・林業再生"から見えてくる、日本の未来」が開催されます。

日本の国土の約7割が森林 ─わが国は世界第3位の森林率を誇ります。しかしこの森林資源を積極的に活用してこなかったため、日本の林業は衰退し、森林は荒廃しています。この国際森林年記念会議では、森林・林業の再生を通じ、震災からの復興に向けた新たな国づくりについて議論します。林業を通じた地域振興、森林からの創エネルギー、地球温暖化防止など、森林が持つ様々な可能性を国と企業の視点から探ります。
(尚、参加申し込みはすでに締め切られています)

日時:平成23年10月25日(火曜日)13時~16時45分(12時30分開場)

会場:日経ホール(東京都 千代田区 大手町 1-3-7 日経ビル3階)

http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=00569

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2011年7月18日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.26


三つの勉強会と「鮎喰い」 ―「二地域居住」の実践も―

6月24日から3日間、島根県の高津川を舞台に三つの勉強会などを行い、3軒の店で"天然アユ(鮎)のフルコース"を食した。

24日は、林野庁から木材産業課長・渕上和之氏においでいただき、勉強会「高津川流域からもっとたくさんの材を出すために」を行った。

25日は、千葉から78歳の「日本不耕起栽培普及会」代表の岩澤信夫氏においでいただき、「"究極の田んぼ"不耕起栽培」講演会を開催し、吉賀町と益田市の5ヵ所の田んぼを見て回った。来年から両地域で「不耕起田んぼの市民農園」をつくる。

26日は、裏匹見峡に養老孟司さんにおいでいただき、広島市民を2台のバスで運び、みんなで「ゾウムシ」探しをした。養老さんは「現代にも"参勤交代"を」が持論。広島市内の自然の少ない環境に住む都会人も、月に1度ぐらいは匹見峡などの自然の中に出掛けたりして心身を健康にし、田舎にも災害時などに避難できる拠点をつくっておいてはいかがかという提案だ。

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2011年5月16日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.24

国際森林年に想う ―「道のがっこう」開校します―

今年は、26年ぶりの国連の「国際森林年」である。私は、日本の委員の一人となった。

私たちの委員会では、テーマを二つにした。一つは、一般向けに、「森を歩く」。日本人の多くが意外と森を歩いていない。森林率は67.4%、世界第3位というのに、日本の森は日本人にあまり「愛されていない」ような気が私はしている。

それに比べると、ドイツでは多くの人が毎日森へ向かって歩く。都市の中にも、森と、森に至る小径(こみち)がある。産業革命時の19世紀にドイツは、「黒い森」と呼ばれるほど濃かった緑を、エネルギーとして使い果たしてしまった。ドイツ国内に今ある日本の人工林と同じ面積の1千万㌶の森は、すべて、それ以降に造られた人工林。なくしてしまった森を、反省を込めて100年をかけて復活させた歴史が、「森を大切にする民族」に、ドイツ人を育てたのかもしれないといつも想(おも)っている。

日本人が、特に子どもたちが、森を愛してくれる人間に育つように、今年日本は、「森を歩く」をテーマにしたのだろう。

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2011年1月 5日

来たれ!「耐震改修大勉強会 in 神戸」へ

2008年7月に養老孟司先生と「日本に健全な森をつくり直す委員会」を立ち上げ、2009年9月18日に、副総理であった菅直人さんに委員会の提言書を渡したことから、現在進んでいる林野庁の改革、「森林・林業再生プラン」が始まりました。

自分自身も林野庁の「路網委員会」の委員を務め、新しい林政の一翼を担いましたが、"川下"政策の必要性を感じ、国土交通省住宅局に「"木の家づくり"から林業再生を考える委員会」をつくっていただき、委員となっています。この委員会から生まれたのが、この「"木の家"耐震改修推進会議」の活動で、多忙な養老孟司議長の代理を務めています。

2010年9月1日の「防災の日」(関東大震災不忘の日)に発足させたこの組織。

2011年1月17日には、阪神大震災より16年目を迎える神戸を舞台に、工務店さん、大工さんたちのための「大勉強会」を展開し、私自身は大会の責任者と第5分科会の司会も担当します。

詳しくは、公式ホームページ
 http://t95.jp/

をご参照ください。
参加者を募集しています。

2010年7月 4日

作業道

6月28日から30日の間、京都府日吉町森林組合で、合宿研修をしています。
研修を受けているのは、「大橋会」の面々。私や京都大学竹内典之名誉教授がお供でついてきています。

「大橋会」とは、林業作業道をつけて60年近くになる大橋慶三郎さんの教える、法(のり)高1.5m、幅2.5mの作業道をつけて林業経営をしてこられた全国の個人林業家の面々のこと。
この方々が、林野庁が選んだ「オペレーター」(作業道などをつける高性能機械を使える人)指導者48名のうちの8名に選ばれ、これからは、急傾斜地、多雨地域、多破砕帯地といった難度の高いところにつくる作業道の指導を引き受けたのです。

しかしこれらの8名は、これまでは自分の山に「壊れない道づくり」をしてきた方ではありますが、森林組合などの経営は体験されたことはありません。そのため、日吉町森林組合の参事であり、近年は全国の森林組合や(山の)素材生産業者のために、「森林所有者とりまとめ」や「作業の近代化」「組合の改革」などを指導してこられてきた湯浅勲さんから、様々なレクチュアを受けようというのです。

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2010年6月22日

日本林業について

「ヨーロッパ林業視察」を「パートⅠ」だけで中断してしまいました。意見を寄せていただいた方と、今の「森林・林業再生プラン」の間に、あまりにも差があることに愕然としたからでした。

私には脳内に「脳動静脈奇形」という難病があり、いつも「残された時間を大切にしよう」という想いで生きています。またそのため、「失語症」に陥る可能性が高く、自分がコンピューターに頼っておかないためと、いつ死んでも幾人かの友人たちに私の仕事を受け継いでもらえるように、このブログを清文することや、政治家たちに文章を送ったりする時には、友人たちにコンピューター仕事を依頼しています。

そんな私からすれば、私のこのブログを読んで森を心配する方々が、「森林・林業再生プランとは、どういうものでしょう」とおっしゃるのは腑に落ちないのです。林野庁のHPを見れば、昨年の12月30日から載っているはずだから。

私が4度目のドイツ訪問に5月に出掛けたのは、私が事務局を務める「日本に健全な森をつくり直す委員会」(委員長養老孟司、副委員長C.W.ニコル)が昨年9月18日に菅直人副総理(当時)にお渡しした提言書「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」がきっかけとなって12月30日にできた「森林・林業再生プラン」(そのいきさつは「石油に頼らない」(北海道新聞社より4月に出版している)に書いています)が、ドイツなどからフォレスターを呼んで、全国5ケ所で今年からやっている仕事が、少し心配なためでした。

そんなことを連載しようと考えて始めた「ヨーロッパ林業視察」報告だったのですが、ブログを読んでくださっている皆さんに理解してもらうには相当書かなければ無理とわかり、断念したというわけです。

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2010年6月14日

mont-bell広報誌「OUTWARD」連載 48号

森里海連環学のススメ Vol.4(最終回)

「日本林業を"再生"するために」


4月20日に銀座で、『石油に頼らない 森から始める日本再生』の出版記念パーティーを行いました。

この一冊は、私が事務局を務める「日本に健全な森をつくり直す委員会」の2008年7月発足当初からの行動と、その委員会が2009年9月18日に新政権に出した提言書『石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために』を収めたものです。

先々号にも書きましたが、私たち「日本に健全な森をつくり直す委員会」は養老孟司先生を委員長に、C・W・ニコルさんを副委員長に、そして2月8日に逝ってしまわれた立松和平さんや、京都府日吉町森林組合参事の湯浅勲さんら12名で立ち上げて、今は16名の陣容。

「日本に健全な森をつくり直す」とは、世界第二位、国土の67.4パーセントに森林を持つ我が国が、今は「健全な森」を持ち得ていないと考えるからです。

国土のほぼ7割に森があっても、日本列島には「少しは誇れる自然林と自然度の高い二次林」は、23.4パーセントしかありません。
一方、25%を占める人工林は、木一本が大根一本と同じ価格でしか売れないという状態が長く続いてきていて、「日本林業の低迷」は日本中から、そして外国からも心配される状況でした。

しかし、その低迷は、「第二次世界大戦後の50年程前から植えてきた人工林がまだ成長期にあり、売り物にならなかったからだ」ということが、近年ようやく富士通総研の梶山恵司研究員から言われるようになっていました。
湯浅さんらの協力で、林野庁や「全国森林組合連合会」が、山から材を安く、コンスタントに出す"仕事のシステム"をきちんとつくり直すことで「林業を再生しよう」という動きがこの数年程はつくられてきていました。

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2010年6月 6日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめ No.12

二つの委員会―森から日本再生願う

今、政府の二つの委員会に属している。一つは林野庁の「森林・林業再生プラン」を実践するための「作業道」の委員会。その委員会に属する奈良県清光林業第17代当主の岡橋清元さんや京都大学名誉教授の竹内典之先生ら5人とわたしは、5月7日から15日に、ドイツ、スイスを歴訪し、作業道やそれを使った「仕事のシステム」を勉強しにゆく。

日本には、これまで林野庁や自治体が造り続けていたがほとんど使われていなかった「林道」は無数にあるが、実際に木を伐(き)り出すときに必要な「作業道」はあまり造られてこなかった。

それを造るためには、小さな所有者たちをまとめなければならなかったからだ。ほとんどの県で、森林組合にその仕事ができていないという現実が横たわっていた。

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2010年5月21日

ヨーロッパ林業視察  パートⅠ

5月7日から15日に、ドイツからスイスへと足をのばし、林業を見学してきました。これまでにも書いたように新政府下では林野庁が「森林・林業再生プラン」をつくり、そのメニューの中に、日本で5カ所、1カ所2億円をかけて、ドイツとオーストリアのフォレスター(森林官)を招いて指導を受けるというメニューが含まれています。

3月15日からおよそ1カ月間の日本訪問を終えたフォレスターたちを、ドイツに訪ねるのが、今回の旅の目的でした。

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2009年11月 6日

ついにダウン!9月18日からの日々

 10月31日朝、高知県仁淀川源流の"水鳥庵(と呼んでいる自分の小屋)"で、ふと手を伸ばしたとたんに腰がギクリ。これが"ギックリ腰"ですか。今11月2日、布団にまだ寝ながらこの文章を推敲しています。

先回の発信は9月15日でした。それからの忙しい日々を振り返ってみます。多分、これが、ギックリ腰の要因なのでしょうから。

 9月18日。菅直人さんとの乾杯。
・「日本に健全な森をつくり直す委員会」の提言書を「林政記者クラブ」にて発表。発表者は養老孟司委員長と、C.W.ニコル副委員長。(後ろに、発表物を掲載しています)
・「養老先生の希望される時間には面会はできないが、大阪へ帰らず、五十嵐敬喜法政大学教授と一緒に会ってくれ」、菅直人さんからこんな電話をいただき、指定された場所に五十嵐さんと午後9時に行きました。

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2009年9月28日

シンポジウム「高知を、森から元気にしていくために」のご案内

県土の84パーセントを林野が占める高知県では、林野庁が近年進める"林業再生"に先んじて「森の工場」づくりに取り組んでこられています。

森林所有者をとりまとめ、作業道をつけて山から安く材が出せる社会システムを構築し、「所有者に利益が出る林業」をめざしているわけです。

このたび、高知県の林業・林産業を支える皆様と「日本に健全な森をつくり直す委員会」が協働シンポジウムを開催致します。

「高知を、森から元気にしてゆく」取り組みが進めば幸いです。


シンポジウム「高知を、森から元気にしていくために

2008年11月17日

林政審議会委員に再立候補しました

11月17日までの〆切りで、林政審議会の委員2名の公募があったので、再度立候補しました。
以下がその応募原稿です。

テーマ  林業及び木材産業の再生のために
     政府がなすべきこと

ドイツでは、行政官である「フォレスター」たちが各地で、地域の行政や個人所有者の相談に乗ってあげている。森林の“管理”と“運用”の両方がフォレスターの働きで、全土において統一され、官・民一体で森林計画がされているのを昨年見て、うらやましく感じた。

 日本では数年前に、林野庁の赤字三兆八千億円が一兆円を残して国民負担で解消され、同時に全国の営林署が統廃合された。

 しかしその後、林野庁の「新流通・加工システム」「新生産システム」メニューが登場したことにより、急ピッチで、「林業を業(なりわい)に再生する」努力が、林野庁、森林組合連合会、民間の協働によって進められている。この数年の間の官・民の努力は、世界にも誇れるほどのスピードと賢明さである。

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2007年6月 5日

林業“三題”

林野庁近畿中国森林管理局を民間が借りて行う勉強会と、民主党の「森林・林業再生プロジェクトチーム」が真庭市で行うシンポジウムの案内に加えて、最近の緑資源機構問題を考える。

6月6日(水)PM1:00~5:00
勉強会「“日本林業再生”へ動くために」

6月9日(土)PM5:30~7:30
シンポジウム「“林業再生”への提言―21世紀は緑のエネルギーで生きよう」

「緑資源機構」問題について

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2006年9月 5日

カンヅメ

saisei060905.jpg
「“林業再生”最後の挑戦」
2006年11月、農山漁村文化協会
※この画像とリンクは、本誌発売後に記事に追加しています。

9月13日までに、250ページの「“林業再生”最後の挑戦」(11月10日に農文協より出版)を書き上げるため、取材に走りまわっています。9月7日から11日(この日は53歳の誕生日なのに・・・)まで自分を高知に“カンヅメ”(どこかに籠もって文章を書き上げること)にしますが、まだ、一字も書いていないのに果たして脱稿にこぎつけられるか。

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2006年3月10日

山(林野庁)は動くか?

 林野庁の九州森林管理局が、人工林を間伐し、その材を低コストで、しかも安全に市場(しじょう)まで出して使ってもらう手法として、“林内高密度路網”という作業道づくりを進めていると聞き、西都児湯森林管理署・尾鈴国有林の現場を見てきました。

 九州森林管理局は、昨年11月7日から9日にかけて延べ350人の参加者を集めて、「低コスト路網整備現地検討会」を開催しています。路づくりの指導をしたのは、高知県大正町の産業課長の田辺由喜男さん。

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Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


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