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林業の再生 アーカイブ

2011年10月23日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.29

耐震改修大勉強会 ―高知は山に家をつくる―

国土交通省住宅局の中に、「"木の家づくり"から林業再生を考える委員会」をつくっている。2009年12月に「森林・林業再生プラン」ができ、「10年後に木材自給率を今の倍以上の50%にする」ことが目標にされたが、林野庁の委員会では、その材の出口が考えられていなかったからだ。

この委員会は、養老孟司先生を委員長とし、私が委員長代理を務め、「耐震改修を進めること」、「二地域居住を進めること」をテーマにした。

そして、その活動の中から、今度は「"木の家"耐震改修推進会議」をつくっていった。今年1月17日に神戸では、阪神大震災から16年目のメモリアルとして、「耐震改修大勉強会in神戸」を開催して、1千人の大工・工務店・設計士・建築家の皆さんを集めた。

この10月9日には、その二回目として、南海地震が予想されている高知で、「耐震改修大勉強会in高知」を行い、「推進会議」の議長である養老先生や、日本一の地震学者で京都大学の前・総長であられる尾池和夫先生においでいただいて、600人を集めた。

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2011年10月16日

お知らせ:国際森林年記念会議「"森林・林業再生"から見えてくる、日本の未来」

10月25日(火曜日)、日本経済新聞社と農林水産省との共催により、2011年国際森林年記念会議「"森林・林業再生"から見えてくる、日本の未来」が開催されます。

日本の国土の約7割が森林 ─わが国は世界第3位の森林率を誇ります。しかしこの森林資源を積極的に活用してこなかったため、日本の林業は衰退し、森林は荒廃しています。この国際森林年記念会議では、森林・林業の再生を通じ、震災からの復興に向けた新たな国づくりについて議論します。林業を通じた地域振興、森林からの創エネルギー、地球温暖化防止など、森林が持つ様々な可能性を国と企業の視点から探ります。
(尚、参加申し込みはすでに締め切られています)

日時:平成23年10月25日(火曜日)13時~16時45分(12時30分開場)

会場:日経ホール(東京都 千代田区 大手町 1-3-7 日経ビル3階)

http://adnet.nikkei.co.jp/e/event.asp?e=00569

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2011年7月18日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.26


三つの勉強会と「鮎喰い」 ―「二地域居住」の実践も―

6月24日から3日間、島根県の高津川を舞台に三つの勉強会などを行い、3軒の店で"天然アユ(鮎)のフルコース"を食した。

24日は、林野庁から木材産業課長・渕上和之氏においでいただき、勉強会「高津川流域からもっとたくさんの材を出すために」を行った。

25日は、千葉から78歳の「日本不耕起栽培普及会」代表の岩澤信夫氏においでいただき、「"究極の田んぼ"不耕起栽培」講演会を開催し、吉賀町と益田市の5ヵ所の田んぼを見て回った。来年から両地域で「不耕起田んぼの市民農園」をつくる。

26日は、裏匹見峡に養老孟司さんにおいでいただき、広島市民を2台のバスで運び、みんなで「ゾウムシ」探しをした。養老さんは「現代にも"参勤交代"を」が持論。広島市内の自然の少ない環境に住む都会人も、月に1度ぐらいは匹見峡などの自然の中に出掛けたりして心身を健康にし、田舎にも災害時などに避難できる拠点をつくっておいてはいかがかという提案だ。

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2011年6月20日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.25

木質バイオマス復興なるか ―顔晴(がんば)っぺ東北!―

宮城・岩手の被災地を、「日本に健全な森をつくり直す委員会」でお見舞いしてきた。

これらの三陸海岸は、明治29(1896)年、昭和8(1933)年、昭和35(1960)年にも、大津波でたくさんの人命を失ってきている。最後の昭和35年は現地での地震ではなく、遠く離れたチリでの大地震による津波が日本の太平洋沿岸に来襲すると考えず、津波警報を発令しなかった気象庁の失態である。

岩手県大船渡市三陸町吉浜地区では今回、1人の行方不明者で済んだ。明治時代の村長判断で、高台に住宅を移すということがしっかりなされていたからだ。

一方、全国の3割を生産していたという「セイホク」などの合板メーカーが被災された地を見てみると、海岸に造成された工業団地で、おそらく埋め立て地だろう。経済的な理由もあるかもしれないが、同じ場所に工場を再建されようとしている。三陸に住む人々は、リアス式海岸という、V字形で津波に襲われやすいが"海の幸"の授かり物があるこの地を捨てないという覚悟で住み続け、仕事を続けるという御覚悟なのだろう。

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2011年5月16日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.24

国際森林年に想う ―「道のがっこう」開校します―

今年は、26年ぶりの国連の「国際森林年」である。私は、日本の委員の一人となった。

私たちの委員会では、テーマを二つにした。一つは、一般向けに、「森を歩く」。日本人の多くが意外と森を歩いていない。森林率は67.4%、世界第3位というのに、日本の森は日本人にあまり「愛されていない」ような気が私はしている。

それに比べると、ドイツでは多くの人が毎日森へ向かって歩く。都市の中にも、森と、森に至る小径(こみち)がある。産業革命時の19世紀にドイツは、「黒い森」と呼ばれるほど濃かった緑を、エネルギーとして使い果たしてしまった。ドイツ国内に今ある日本の人工林と同じ面積の1千万㌶の森は、すべて、それ以降に造られた人工林。なくしてしまった森を、反省を込めて100年をかけて復活させた歴史が、「森を大切にする民族」に、ドイツ人を育てたのかもしれないといつも想(おも)っている。

日本人が、特に子どもたちが、森を愛してくれる人間に育つように、今年日本は、「森を歩く」をテーマにしたのだろう。

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2011年4月19日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.23

総理からの電話 ―"森のエネルギー"と生きる―

3月21日に、菅直人総理から、私のケイタイへ電話があった。

3月11日の東日本大震災が起きてから18日まで1週間、総理は官邸に詰められ、歩いてたった3分の自宅、公邸には帰られなかったという。「1週間ぶりに公邸へ戻り、風呂に入ったんだ。毎日ほとんど寝てないけど、現地の人たちのことを思うと、あれもしてあげたい、これもしてあげたい、こうもしなければと、寝てはいられない。原発も大変。しかしこんな時に総理でいるのも、神様からのおぼしめしかもしれないと、頑張ってるから、安心して。それより、あなたにお願いがある。『今、林業からできること』というのをまとめて、官邸のFAXに毎日送ってくれないか」と。

翌日には、第一報をFAXした。「三陸バイオマスタウン構想」だ。

今回、津波の被害を受けた三陸海岸。ここで大きな被害を受けた一つに、「セイホク」などの製材所がある。もともと外材の輸入基地だった工場群だが、それを近年、林野庁が国産材のスギを加工するために造り替えてもらってきた。そこが、軒並みやられてしまったのだ。

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2010年8月19日

養老先生と、たちあげます

9月1日は、1923(大正12)年に関東大震災があった日で、「防災の日」となっています。

この日に、「"木の家"耐震改修推進会議(仮称)」を発会します。

私と養老孟司さんで2008年に発足させた「日本に健全な森をつくり直す委員会」は、09年9月に、新政権に提言書「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」を手渡しました。それがきっかけになり林野庁が「森林・林業再生プラン」をつくり、「10年後には今の倍以上の材が山から出てくる日本にしよう」とプランされました。

しかし、「少子高齢化」、「雇用不安」の現状を考えると、山からそれだけの材が出ても、「誰が家を建てるの?」という疑問が生じます。

そこで国土交通省住宅局内に「"木の家づくり"から林業再生を考える委員会」というものがつくられました。

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2010年7月 4日

作業道

6月28日から30日の間、京都府日吉町森林組合で、合宿研修をしています。
研修を受けているのは、「大橋会」の面々。私や京都大学竹内典之名誉教授がお供でついてきています。

「大橋会」とは、林業作業道をつけて60年近くになる大橋慶三郎さんの教える、法(のり)高1.5m、幅2.5mの作業道をつけて林業経営をしてこられた全国の個人林業家の面々のこと。
この方々が、林野庁が選んだ「オペレーター」(作業道などをつける高性能機械を使える人)指導者48名のうちの8名に選ばれ、これからは、急傾斜地、多雨地域、多破砕帯地といった難度の高いところにつくる作業道の指導を引き受けたのです。

しかしこれらの8名は、これまでは自分の山に「壊れない道づくり」をしてきた方ではありますが、森林組合などの経営は体験されたことはありません。そのため、日吉町森林組合の参事であり、近年は全国の森林組合や(山の)素材生産業者のために、「森林所有者とりまとめ」や「作業の近代化」「組合の改革」などを指導してこられてきた湯浅勲さんから、様々なレクチュアを受けようというのです。

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2010年6月22日

日本林業について

「ヨーロッパ林業視察」を「パートⅠ」だけで中断してしまいました。意見を寄せていただいた方と、今の「森林・林業再生プラン」の間に、あまりにも差があることに愕然としたからでした。

私には脳内に「脳動静脈奇形」という難病があり、いつも「残された時間を大切にしよう」という想いで生きています。またそのため、「失語症」に陥る可能性が高く、自分がコンピューターに頼っておかないためと、いつ死んでも幾人かの友人たちに私の仕事を受け継いでもらえるように、このブログを清文することや、政治家たちに文章を送ったりする時には、友人たちにコンピューター仕事を依頼しています。

そんな私からすれば、私のこのブログを読んで森を心配する方々が、「森林・林業再生プランとは、どういうものでしょう」とおっしゃるのは腑に落ちないのです。林野庁のHPを見れば、昨年の12月30日から載っているはずだから。

私が4度目のドイツ訪問に5月に出掛けたのは、私が事務局を務める「日本に健全な森をつくり直す委員会」(委員長養老孟司、副委員長C.W.ニコル)が昨年9月18日に菅直人副総理(当時)にお渡しした提言書「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」がきっかけとなって12月30日にできた「森林・林業再生プラン」(そのいきさつは「石油に頼らない」(北海道新聞社より4月に出版している)に書いています)が、ドイツなどからフォレスターを呼んで、全国5ケ所で今年からやっている仕事が、少し心配なためでした。

そんなことを連載しようと考えて始めた「ヨーロッパ林業視察」報告だったのですが、ブログを読んでくださっている皆さんに理解してもらうには相当書かなければ無理とわかり、断念したというわけです。

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2010年6月14日

mont-bell広報誌「OUTWARD」連載 48号

森里海連環学のススメ Vol.4(最終回)

「日本林業を"再生"するために」


4月20日に銀座で、『石油に頼らない 森から始める日本再生』の出版記念パーティーを行いました。

この一冊は、私が事務局を務める「日本に健全な森をつくり直す委員会」の2008年7月発足当初からの行動と、その委員会が2009年9月18日に新政権に出した提言書『石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために』を収めたものです。

先々号にも書きましたが、私たち「日本に健全な森をつくり直す委員会」は養老孟司先生を委員長に、C・W・ニコルさんを副委員長に、そして2月8日に逝ってしまわれた立松和平さんや、京都府日吉町森林組合参事の湯浅勲さんら12名で立ち上げて、今は16名の陣容。

「日本に健全な森をつくり直す」とは、世界第二位、国土の67.4パーセントに森林を持つ我が国が、今は「健全な森」を持ち得ていないと考えるからです。

国土のほぼ7割に森があっても、日本列島には「少しは誇れる自然林と自然度の高い二次林」は、23.4パーセントしかありません。
一方、25%を占める人工林は、木一本が大根一本と同じ価格でしか売れないという状態が長く続いてきていて、「日本林業の低迷」は日本中から、そして外国からも心配される状況でした。

しかし、その低迷は、「第二次世界大戦後の50年程前から植えてきた人工林がまだ成長期にあり、売り物にならなかったからだ」ということが、近年ようやく富士通総研の梶山恵司研究員から言われるようになっていました。
湯浅さんらの協力で、林野庁や「全国森林組合連合会」が、山から材を安く、コンスタントに出す"仕事のシステム"をきちんとつくり直すことで「林業を再生しよう」という動きがこの数年程はつくられてきていました。

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2010年6月 6日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめ No.12

二つの委員会―森から日本再生願う

今、政府の二つの委員会に属している。一つは林野庁の「森林・林業再生プラン」を実践するための「作業道」の委員会。その委員会に属する奈良県清光林業第17代当主の岡橋清元さんや京都大学名誉教授の竹内典之先生ら5人とわたしは、5月7日から15日に、ドイツ、スイスを歴訪し、作業道やそれを使った「仕事のシステム」を勉強しにゆく。

日本には、これまで林野庁や自治体が造り続けていたがほとんど使われていなかった「林道」は無数にあるが、実際に木を伐(き)り出すときに必要な「作業道」はあまり造られてこなかった。

それを造るためには、小さな所有者たちをまとめなければならなかったからだ。ほとんどの県で、森林組合にその仕事ができていないという現実が横たわっていた。

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2010年5月 5日

ドイツへ行ってきます

新政権がつくった「森林・林業再生プラン」は、全国で8千万立方メートル使われている木材のうち、1千8百万立方メートルしか自国で生産できていないわが国が、10年後までには5千万立方メートルを生産できるようにしよう。戦後に植えてきた人工林が使い頃に育っているので、使えるように、小さな所有形態を取りまとめて、作業道を整備しやすくしたりしよう、というもの。

そのプランの中に、全国5ヵ所にドイツのフォレスターを招き、大型林業機械などで効率よく仕事ができるモデルをつくろうというものもあります。

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2010年3月13日

自然に学ぶ"森里海連環学"

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学" No.10

森林・林業再生

「森里海連環学」を2003年に京都大学で誕生させたのは、人工林研究者と、ヒラメの研究者。

その人工林研究者が、今は名誉教授となられた竹内典之(たけうち・みちゆき)先生。昨年より私や養老孟司先生と一緒に、「清流高津川が育む家づくり協議会」の委員として、高津川に通っておられる。

竹内先生と私は、高津川流域の県や市町で働く若手を募って、「フォレスター養成講座」を組織している。

ドイツなど林業先進国では、国にも、州にも、地方自治体にも、"フォレスター"と呼ばれる公務員がいて、地域の森林所有者の相談に乗っている。国の森林計画がまずあり、州(日本では都道府県)にも国と調整済みの計画があり、だから市町村はこうしようという計画がきちんとあって、それに基づいて、「あなたの森は、今回はこのように間伐をしましょう」と指導してくれるのだ。

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2010年2月24日

日本に健全な森をつくり直す委員会・ニュースレター

「山おやじ三号」NO.7 (2010.2.22)

   立松さんが言い遺したこと

立松和平さんが2010年2月8日に62歳で逝ってしまいました。私たち「養老委員会」には一編の彼のメッセージが残されました。2009年12月9日に、「"古事の森づくり"で列島を歩いて」というテーマで、私達が出版しようとしている本の編集者である戸矢晃一さんに立松和平さんへのインタビューを試みていただき、お二人がそれをまとめられた原稿です。まさかこれが、"立松和平"が私たちに残した遺言になるとは思いもしないことでした。立松さんは85歳くらいで往生すると御自分では考えておられたようなのです。

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2010年1月29日

私の"森仕事"

カゼをひいてノドをいためて、もう2週間近く。奈良県吉野山の「清光林業」、東吉野の「ポロBCSフォレスタリー事業部」、福井市の素材生産業者「ネイチャー6」の山や作業地をうろつきながら、島根県と奈良県の、県、山元、"川下"と称される建築家たちとの会合などを重ねる一ヶ月でした。

1月21日から24日は、長崎県対馬で、対馬森林組合と、「日本に健全な森をつくり直す委員会」、「"森里海連環学"実践塾」、「町の工務店ネット」が共催するシンポジウムを行い、天然林・人工林の二つの森へのツアーもニコルさんと行ってきました。

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2009年9月28日

シンポジウム「高知を、森から元気にしていくために」のご案内

県土の84パーセントを林野が占める高知県では、林野庁が近年進める"林業再生"に先んじて「森の工場」づくりに取り組んでこられています。

森林所有者をとりまとめ、作業道をつけて山から安く材が出せる社会システムを構築し、「所有者に利益が出る林業」をめざしているわけです。

このたび、高知県の林業・林産業を支える皆様と「日本に健全な森をつくり直す委員会」が協働シンポジウムを開催致します。

「高知を、森から元気にしてゆく」取り組みが進めば幸いです。


シンポジウム「高知を、森から元気にしていくために

2009年9月12日

柿木村斉藤君たち、その後

林業のことを心配している人が多いことが、あまり更新しない私のブログへも林業には反応があることでわかりました。
9月18日(金)には、林野庁記者クラブで私が事務局を務める「日本に健全な森をつくり直す委員会」(委員長 養老孟司、副委員長 C.W.ニコル、俗称「養老委員会」)が初めての提言を発表いたします。

私はその後も島根県吉賀町柿木村の斉藤君たちと、「山仕事ひきうけ隊」(という名称で、「山仕事をひきうけたい」と思ってくれる人を育ててゆくのです)の活動を続けています。
"水質日本一"に2年連続なった、延長81kmでダムのない天然河川、島根県高津川から「日本林業を再生してゆこう」という大志を持って、「山から材を安く出せる生産システムをまずつくろう」と考えているのです。

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2009年6月26日

高津川の男たちは、林業を再生できるか

「柿木村の斎藤君」(前回紹介)たち21才から55才までの8名を連れて、京都府日吉町森林組合と兵庫県の山田林業へ研修に行きました。

この男たちは全員が、I・Uターンでなく、地元生まれ、地元の森を見て育ってきた男たち。全国のこんな年齢のやる気のある男たちが、今までの地元の林業の常識を打ち破って新しい頭に切り替えられるかに、「日本林業の再生が成るかどうか」がかかっていると思っています。

いえ、富士通総研の主任研究員・梶山恵司さんに言わせると、「“林業再生”じゃなくて、戦後に植えていた木が育って、今これからようやく日本林業が初めて始まると考えればいい」と。

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2009年6月 4日

柿木村の斎藤君

島根県鹿足軍吉賀町柿木村。六日市町と合併して吉賀町となっても柿木村は、吉賀町柿木村として名を残しています。

この柿木村は30年前から有機農業に村を挙げて取り組んできたことで知られています。

この村の産業課に勤める31歳、斉藤慎吾君は、初めて会議で同席した時に、「僕が通う年寄りしかいない村の奥の人々を幸せにするには、山しかないところだから、林業しかないと思うのです。どうしたらその林業で儲かるようにできるか、考えとんのですが、なかなか知恵が出ません」と言っていました。

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2009年5月15日

日本に健全な森をつくり直す

 昨年7月に養老孟司氏らと結成した「日本に健全な森をつくり直す委員会」が各地で地元有志と行うシンポジウムの皮切りが、5月24日、鳥取県益田市での「清流高津川を育む“木の家づくり”協議会」との事業です。
多くの皆さんの参集をお待ちします。
http://www.pref.shimane.lg.jp/seibu_norin/news/21st_century_forest_times.html

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2007年11月 8日

第3回 HOP“森の教室”in法然院

    第3回  HOP“森の教室”in 法然院

京都東山三十六峰のひとつ、善気山の山麓にある法然院さまのご協力を得て、「木の国のこれから」を考えるHOP”森の教室in法然院”。 第3回目を、下記のとおり開催いたします。この小さな芽を、ご一緒に大きく育てていきませんか。

日時 2007年11月23日(祝)PM5:00~7:30
場所 法然院本堂(京都市左京区鹿ヶ谷)

募集人員・・・ 200名    
参加費用・・・ 1,000円(当日)

基調講演 
  「“古事の森”をつくる心」   立松和平

パネルディスカッション
  「21世紀を“緑の時代”に」
  パネラー
   立松和平
   梶田真章(法然院貫主)
   石出和博(建築家・NPO法人森をたてようネットワーク理事長)
進行   
   天野礼子(アウトドアライター)

お申し込みは下記のフリーダイヤル、FAXまたはホームページから
Eメール  info@mori-net.org
TEL 0120-55-2486  FAX 075‐257-3074
ホームページ http://www.mori-net.org/
(住所・氏名・電話番号を書いてお送りください。)

<後 援>
林野庁近畿中国森林管理局  北海道  京都市  (社)京都モデルフォレスト協会  日本経済新聞社
京都新聞社  きょうとNPOセンター  NHK京都文化センター  京都北海道クラブ  ハウジングオペレーションInc.

<主催> NPO法人 森をたてようネットワーク

詳しくはこちら

2007年6月 5日

林業“三題”

林野庁近畿中国森林管理局を民間が借りて行う勉強会と、民主党の「森林・林業再生プロジェクトチーム」が真庭市で行うシンポジウムの案内に加えて、最近の緑資源機構問題を考える。

6月6日(水)PM1:00~5:00
勉強会「“日本林業再生”へ動くために」

6月9日(土)PM5:30~7:30
シンポジウム「“林業再生”への提言―21世紀は緑のエネルギーで生きよう」

「緑資源機構」問題について

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2007年4月13日

ドイツ林業から学ぶ

 3月に10日間かけて、ドイツの「黒い森(シュバルツバルト)」周辺の林業を勉強しにゆきました。

 かつて明治維新時に日本は、森林政策をドイツに、議会や憲法はイギリスに、河川政策はオランダに学びました。
 当時のドイツは産業革命のエネルギーの一つとしても「黒い森」のモミの木を使ったことで森林が消滅寸前で、人工林を、経済効率を優先して成長の早いトウヒ(針葉樹)に変えてしまうなどの政策を取っていました。

 しかしその後、近年はその政策の見直しがなされ、本来の「黒い森」に一番たくさん生えていたモミの木を植えたり、「エコロジーであることはエコノミーである」という思想が森林経営に生かされています(アメリカでレスター・ブラウンさんがやはり「エコエコノミー」という言葉を使っています)。

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2007年3月 9日

南ドイツへ、林業の勉強会に行ってきます

3月10日から21日の予定で、南ドイツへ林業の勉強に行ってきます。

詳しいスケジュールと視察テーマは以下のようです。
帰国後、報告します。

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2006年12月13日

NHKラジオ放送をテープ起こし

11月11日AM4:00からの「ラジオ深夜便・こころの時代 “山仕事”ピンチをチャンスに」を、NHKにテープをもらい、テープ起こししました。

12月13日より、私のホームページ“あまご便り”に載せているので、読んでください。

2006年2月25日

“緑の時代”へバス走る

 2月18日は、久しぶりにバスガイドをやりました(数年前までは、国会議員を各河川に案内していました。自民党の元環境庁長官鯨岡兵輔さんにバスの中で2回弁当を食べさせた時は、「こんなことをするのは天野礼子だけだよ」と本人から笑われたものでした)。

 バスの前に書かれた当日の一行名は「“緑の時代”をつくるために」。私以外の乗客は全員高知県民。県・森林局からは局長以下6名、県・産業技術委員会からは委員長以下2名、県・森林技術センターは次長以下2名、県・工業技術センターは次長。他のジャンルは、「JAとさかみ」を中心とした農業関係者。林業関係者。会社社長。

 行き先は岡山県真庭市の「集成材のコストカット世界一」と「日本で初めて自社の電気を木質バイオマスで発電し、電力会社にも売っている」ことで有名な銘建(めいけん)工業と、ビニールハウスの暖房を木質ペレット(銘建工業製)でやり始めたイチゴ農家。

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Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


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