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“森仕事” アーカイブ

2011年7月18日

自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.26


三つの勉強会と「鮎喰い」 ―「二地域居住」の実践も―

6月24日から3日間、島根県の高津川を舞台に三つの勉強会などを行い、3軒の店で"天然アユ(鮎)のフルコース"を食した。

24日は、林野庁から木材産業課長・渕上和之氏においでいただき、勉強会「高津川流域からもっとたくさんの材を出すために」を行った。

25日は、千葉から78歳の「日本不耕起栽培普及会」代表の岩澤信夫氏においでいただき、「"究極の田んぼ"不耕起栽培」講演会を開催し、吉賀町と益田市の5ヵ所の田んぼを見て回った。来年から両地域で「不耕起田んぼの市民農園」をつくる。

26日は、裏匹見峡に養老孟司さんにおいでいただき、広島市民を2台のバスで運び、みんなで「ゾウムシ」探しをした。養老さんは「現代にも"参勤交代"を」が持論。広島市内の自然の少ない環境に住む都会人も、月に1度ぐらいは匹見峡などの自然の中に出掛けたりして心身を健康にし、田舎にも災害時などに避難できる拠点をつくっておいてはいかがかという提案だ。

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2010年7月 4日

作業道

6月28日から30日の間、京都府日吉町森林組合で、合宿研修をしています。
研修を受けているのは、「大橋会」の面々。私や京都大学竹内典之名誉教授がお供でついてきています。

「大橋会」とは、林業作業道をつけて60年近くになる大橋慶三郎さんの教える、法(のり)高1.5m、幅2.5mの作業道をつけて林業経営をしてこられた全国の個人林業家の面々のこと。
この方々が、林野庁が選んだ「オペレーター」(作業道などをつける高性能機械を使える人)指導者48名のうちの8名に選ばれ、これからは、急傾斜地、多雨地域、多破砕帯地といった難度の高いところにつくる作業道の指導を引き受けたのです。

しかしこれらの8名は、これまでは自分の山に「壊れない道づくり」をしてきた方ではありますが、森林組合などの経営は体験されたことはありません。そのため、日吉町森林組合の参事であり、近年は全国の森林組合や(山の)素材生産業者のために、「森林所有者とりまとめ」や「作業の近代化」「組合の改革」などを指導してこられてきた湯浅勲さんから、様々なレクチュアを受けようというのです。

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2010年2月27日

mont-bell広報誌「OUTWARD」連載 45号・46号

森里海連環学のススメ Vol.1

「サケが、森をつくっていた」

 森の中に、何かが腐ったような異臭がただよっている。歩みを進めると、それが私の探していたものだとわかった。サケだ。ここはカナダのブリティッシュ・コロンビア州、クラッセ川。2002年、9月26日のことである。
 このサケは、クマが川で獲り、森へ運んだ。他のクマと争わないで食べるためだ。
 カナダでは、さまざまなサケの産卵シーズンの40日間に、クマが一年間の食糧の四分の三をサケで得(と)る。40日間でおよそ700匹のサケを、一頭のクマが食べるという。だから一本の川をテリトリーとしているたくさんのクマは、この時いっせいに川に出撃する。しかし隣のクマと争っていたのでは一日18匹のサケは獲れないし、食べられない。冬眠前の貴重な食糧獲得行動である。

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2010年1月29日

私の"森仕事"

カゼをひいてノドをいためて、もう2週間近く。奈良県吉野山の「清光林業」、東吉野の「ポロBCSフォレスタリー事業部」、福井市の素材生産業者「ネイチャー6」の山や作業地をうろつきながら、島根県と奈良県の、県、山元、"川下"と称される建築家たちとの会合などを重ねる一ヶ月でした。

1月21日から24日は、長崎県対馬で、対馬森林組合と、「日本に健全な森をつくり直す委員会」、「"森里海連環学"実践塾」、「町の工務店ネット」が共催するシンポジウムを行い、天然林・人工林の二つの森へのツアーもニコルさんと行ってきました。

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2010年1月 5日

総理官邸へ、が昨年の「仕事納め」

2009年の最後の仕事は、総理官邸へ12月30日に出かけることでした。

「新成長戦略」を鳩山総理が記者発表されるというので、「町の工務店ネット」の小池一三氏と相談の上、24の展示物の一つに「四つの時代の住宅の断熱のちがい」をつくって並べたのです。
 
他の発表物は、人間ロボットの「アシモ君」や村田製作所の「ムラタセイコちゃん」、ロケットや電気自動車といったハイテク先進技術ばかり。

鳩山総理はアシモ君と握手したりして、カメラ目線で笑ってみせます。

私たちの展示は、①「断熱化は、地球環境に負荷を掛けないで住宅の居住性能を向上させる技術」であり、②エネルギーロスが大きい1980年の「省エネ基準」以前の住宅がまだ全住宅数の40パーセントを占めている日本では、近30年以内に"大地震"が来ることも予想されるのだから、「断熱の改新」と「耐震」をリフォームででもやっておくことが、国産材の出口にもなり、総理が命題とされる「CO2の25パーセント削減」にとっても役立つ、というもの。

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2009年11月 6日

ついにダウン!9月18日からの日々

 10月31日朝、高知県仁淀川源流の"水鳥庵(と呼んでいる自分の小屋)"で、ふと手を伸ばしたとたんに腰がギクリ。これが"ギックリ腰"ですか。今11月2日、布団にまだ寝ながらこの文章を推敲しています。

先回の発信は9月15日でした。それからの忙しい日々を振り返ってみます。多分、これが、ギックリ腰の要因なのでしょうから。

 9月18日。菅直人さんとの乾杯。
・「日本に健全な森をつくり直す委員会」の提言書を「林政記者クラブ」にて発表。発表者は養老孟司委員長と、C.W.ニコル副委員長。(後ろに、発表物を掲載しています)
・「養老先生の希望される時間には面会はできないが、大阪へ帰らず、五十嵐敬喜法政大学教授と一緒に会ってくれ」、菅直人さんからこんな電話をいただき、指定された場所に五十嵐さんと午後9時に行きました。

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2007年11月 8日

第3回 HOP“森の教室”in法然院

    第3回  HOP“森の教室”in 法然院

京都東山三十六峰のひとつ、善気山の山麓にある法然院さまのご協力を得て、「木の国のこれから」を考えるHOP”森の教室in法然院”。 第3回目を、下記のとおり開催いたします。この小さな芽を、ご一緒に大きく育てていきませんか。

日時 2007年11月23日(祝)PM5:00~7:30
場所 法然院本堂(京都市左京区鹿ヶ谷)

募集人員・・・ 200名    
参加費用・・・ 1,000円(当日)

基調講演 
  「“古事の森”をつくる心」   立松和平

パネルディスカッション
  「21世紀を“緑の時代”に」
  パネラー
   立松和平
   梶田真章(法然院貫主)
   石出和博(建築家・NPO法人森をたてようネットワーク理事長)
進行   
   天野礼子(アウトドアライター)

お申し込みは下記のフリーダイヤル、FAXまたはホームページから
Eメール  info@mori-net.org
TEL 0120-55-2486  FAX 075‐257-3074
ホームページ http://www.mori-net.org/
(住所・氏名・電話番号を書いてお送りください。)

<後 援>
林野庁近畿中国森林管理局  北海道  京都市  (社)京都モデルフォレスト協会  日本経済新聞社
京都新聞社  きょうとNPOセンター  NHK京都文化センター  京都北海道クラブ  ハウジングオペレーションInc.

<主催> NPO法人 森をたてようネットワーク

詳しくはこちら

2006年2月 5日

公共事業をつくる

 公共事業の批判ばかりしていないで対案を出せといわれて、近年は、法政大学の五十嵐敬喜教授と「市民事業」(中公新書ラクレ)を上梓するなど、公共事業をつくることを始めています。
 
 「パブリック(公)」のために本当に役立つ事業は、それを必要とする市民が自分でつくるのが“あたりまえ”の世の中にしたいと本気で思っているのです。

 今、自分が実際に計画しているそんな“市民事業”は二つあって、一つは高知県仁淀川町で、狩山川という川を1本丸ごと再生しようというもの。

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Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


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