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自然に学ぶ「森里海連環学」のすすめ

山陰中央新報連載 自然に学ぶ"森里海連環学"のすすめNo.32

総合特区に当選―「森里海連環」思想で

昨年12月22日に、今年4月から始まる国の事業・内閣府「総合特区」の当選事業体が発表され、島根県高津川流域の「益田地域広域市町村圏事務組合」(益田市、津和野町、吉賀町)が全国26カ所の一つに選ばれた。

「総合特区」とは、地域の包括的なチャレンジを、規制の緩和、税制と財政と金融措置による支援をして、効率のよい発展が地域でできることを目指すもの。

高津川では、京都大学が2003年より提唱している「森里海連環学」が総合特区を考える上で採用され、申請タイトルは「森里海連環高津川流域ふるさと構想」とされた。

私は06年にこの「森里海連環学」を高津川流域の皆さんにお伝えし、この連載のタイトルにもなっているし、同名のカルチャー教室も高津川流域で展開してきている。

そのご縁から昨年、「総合特区」が本年に誕生することをお教えして、このたび、見事当選したというわけだ。


高津川では、「総合特区」のこれからの5年を利用して、「林業再生」、「有機農業の拡大と、"二地域居住"から"定住"へ」、「河川の自然再生」などに取り組むことになっている。

08年より、「バカの壁」の著者、養老孟司先生にもご参画いただいて、流域で「清流高津川を育む木の家づくり協議会」を形成し、養老さんの持論「現代にも"参勤交代"を」を皆で実践してきた。最初は、"二地域"での往復でも、後には"定住"を。それによって都会人は、「健康」「精神の安定」「第2の木の家」を得ることができるというもの。

「特区」はその時、農地を転用して木の家を畑のそばに建てることを可能にしてくれる。

私は、「高津川型クラインガルテン」を提案している。ドイツが発祥の地の「クラインガルテン」(ドイツ語で「小さな庭」の意味)は、農林水産省が全国に造った箱物で、月に3万5千円くらいで借りられるが5年で出て行かされる。それよりは月に3万円くらいのローンを10年で組んで自分で高津川材で建ててはという提案だ。

全国から、「清流日本一」を3度も取った高津川を目指して老若男女が移住してきて、地元の大工さんに思い思いのクラインガルテン(小さな農地付きの小さな家)を建ててもらう。

高津川では「総合特区」を利用して5年間集中的に、日本中へ向かって"定住"を誘う。

そのうち私の家も、高津川流域に建つことであろう。

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清流という誤解
 私も鮎釣りをします。子供の時分には、父親が梁漁をやっていました。
その時分は、鮎は、腹を食わなければ食った甲斐がないと言われていました。うるかも勿論作りましたよ。鮎の腹は、緑色でそれはそれはきれいなものでした。ほんのり苦みがあって、まさに鮎の美味を堪能したものでした。それが、今。私もも鮎釣りをします。で、腹を食うと、何というか、じゃりじゃりして食べられないのです。砂です。色も違います。昔、しっかりした綠の塊であった鮎のワタは今では、褐色の塊です。
 そんなわけで、今や鮎のワタは食えません。何故かは知りません。
 ところで、皆さん、嫌気性環境を忌み嫌ってはいませんか。自然界に於いて、嫌気性環境は、好気性環境に絶対劣らない必須の不可欠の環境尚です。
 きれいな川と言うときにそれは常に、好気性環境を意味しているようです。でもこれは間違いです。自然界においては、メタンガスを発生するヘドロの環境があるから、有機物は有効に分解できるのです。どうかそのことを絶対に忘れないでください。嫌気性環境を否定する自然保護論は、間違いであるという前提をどうぞ今一度、ご確認ください。

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Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


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