Calendar

2010年2月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

Recent Comments

« 私の"森仕事"
メイン
日本に健全な森をつくり直す委員会・ニュースレター »

長良川河口堰も撤去!

心待ちにしていた"荒瀬ダム撤去"が、ようやく各紙に載った2月3日。私に愛知県岡崎市のKさんからメールが入りました。10月18日に桑名で私たちが開催した、長良川河口堰撤去を求めるための「長良川救済DAY」以降の私のHP「あまご便り」や、高野孟さんとのブログ集「The Journal」に、長良川河口堰についての私のコメントが載らないのはなぜか、という質問です。

「ダム撤去」は、私が政治のあやまりから運用されてしまった長良川河口堰のゲートを上げ、長良川を救済するために、アメリカのダムをつくってきた、「TVA」「開墾局」「陸軍工兵隊」に1995年に教えを受けて、日本に持ち帰ったキーワードです。

私には、「"ダム撤去"への道」(東京書籍)という、法政大学の五十嵐敬喜教授との共著があります。(読んでみてください)

2000年11月に、当時の民主党代表であった鳩山由紀夫氏と、同党ネクストキャビネット社会資本整備担当大臣である前原誠司氏は、私や五十嵐さんら「公共事業を国民の手に取り戻す委員会」(鳩山代表が9月につくった特別諮問機関)がつくった「緑のダム構想」を持って、熊本県球磨川に計画されている「川辺川ダム」の建設現地五木村入りをされました。

その後、当時の熊本県知事である潮谷義子さんが考えられたのが、自分を応援する自民党の手前は川辺川ダムに知事として「反対」といえないが、そのかわりに、同流域の荒瀬ダムを「撤去」しようというアイデアでした。

しかし、今、知事をされている蒲島さんは、知事就任後には「荒瀬ダムを撤去しない」と発表されていました。

それを、「撤去」に変身させたのは、前原誠司さんだと私は知っています。

それ故に、長良川河口堰撤去は、私が今これ以上の行動をとらなくても、今年は秋に名古屋で「生物多様性条約締結国会議」もあり、必ずや民主党の政治的課題に挙がると信じて、「あえて」動かずにいるということです。

「荒瀬ダム撤去」が進行すれば、2011年には水利権更新を迎える高知・四万十川本流の「家地川堰」も尾崎正直知事自らの「撤去」宣言があるかもしれません。

私が愛している「長良川」は、それらの流れの中で、必ず河口堰のゲートが上げられると確信しています。

今、この文章を、菅直人さんが10月18日の「長良川DAY」に寄せてくださったメッセージを録音したCDの前で書いています。
東京の友人、佐藤弘弥さんがこの録音をしてくれた後、私と菅さんを並ばせて撮影してくれ、その写真がこのCDの表紙に使ってあるのです。

私は、これまで長良川のために闘って、亡くなっていった開高健師、村瀬惣一さん、恩田俊雄さんの写真が飾ってある仏壇に、このCDを10月19日から添えています。

いつか遠からぬ日に必ず、長良川河口堰のゲートを上げ、日本中の不要となったダムの撤去を、これらの亡き勇者に報告するつもりです。

Kさん、ありがとう。私はこれでも、考えているのです。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/6587

コメント (7)

■コメント投稿について編集部からのお願い

《THE JOURNAL》では、今後もこのコミュニティーを維持・発展させていくため、コメント投稿にルールを設けています。はじめて投稿される方は、投稿の前に下記のリンクの内容を必ずご確認ください。

http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

ところで長良マスはどうなったのでしょうか。自然遡上の鮎はどうなったのでしょうか。御用学者たちが検証したような結果になったのでしょうか。

夏になったら長良川で泳げるところで育ちましたが、
まだ小学生だった当時から疑問に感じていました、なおかつ、ここで住民運動で、建設中止できれば四万十川と比べられるくらいの清流として住民が守った河になったのに、、と思ってました

「脱ダム」がよく耳にする言葉になり、実際にその方向に向かっていることをよかったと思っています。それにしても、前原大臣がそんなに前からこの問題に取り組まれていたとは知りませんでした。そういうイメージがなかったので、「鉄男」だから国交大臣になったのかと思っていました。。。前原さんは、少し前の国会で町村さんにくってかかってたのを見て、なんて熱いんだと思いましたがそれだけ熱心にこの様な問題に取り組んでこられたんですね。。
ただ、前原さんは、民主党なのになぜか自民の一部との繋がりが深そうで(〜の会に民主から一人?で参加とかアベさんとアメリカに行ったり)実際どういう思いを秘めているのかわかりにくいのですが、国交大臣の仕事は頑張っていただきたいですね。

また、ダムや河口堰その他撤去などをする時のその方法も、出来れば周囲の環境を悪くする事無く、撤去したものもリサイクルにまわすなど画期的とも言える方法でやっていただければと思います。出来ればその後は、例えば人里からかなり離れた所にあれば、人が入らなくても循環して行ける森や山などになってくれればいいなと思います。これからの公共事業は、自然を破壊して何かを作るのではなく、作ってしまった無駄なものを撤去して自然に回復してもらうというようなものになったらうれしいです。
頑張ってください!

私は基本的には、環境に関わるものは循環型である方が、ベストだと思っています。
その中で、ダムや河口堰や河川改修や海岸線の堤防などすべてが、駄目という意識まで持てない。
というのも、自然災害や農業や飲料水の安定供給等に最低限のダムや堤防、堰等は、必要であると考えています。
そのためには、自然を破壊せざる場合もあると考えるからです。

この命題の「長良川河口堰」に関しては、その地域の住民の必要性も考える必要があると思う。
確かに、堰き止めることで、流域の魚貝類に影響は与えているはずです。
私は、その地区の住民ではありませんが、伊勢湾台風などで過去に高潮被害があり、今後東海地震などの津波被害が、全く起こらないと断言もできないはずです。
そうした時に被害を最小限にする効果もあると聞き及んでいる。

傲慢な言い方かもしれませんが、人が生きていくことは、何かしらの犠牲の元に成り立っているからです。
必要以上に負荷を掛けることには、断固反対です。
けれど、最低限の負荷を掛けずに、現在の人の生活を維持することもできないはずです。
自然と人の生活維持のバランスを考慮に入れないで、人工的なものはすべて駄目と、私は言い切れない。

「長良川河口堰建設に反対する会」HPや、徳山ダムに反対しているグループが、なぜ今、「木曽川導水路事業」に反対しているかなどの「利水」について、また、長良川河口堰がある長島町が川より低いマイナス地帯にあり、それ故に高潮時などにはかえって河口堰の存在が危険だと言われていることなど・・・少し勉強されたらいかがでしょうか。

今日も国会で加藤紘一が天野さんの名前を出してるよ。この人はよっぽど天野さんに痛いところを突かれたんだね。2月8日9時45分から50分くらいね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

※[投稿]ボタンをクリックしてから投稿が完了するまで数十秒かかる場合がございますので、2度押しせずに画面が切り替わるまでお待ちください。

Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.