Calendar

2010年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Recent Comments

« ついにダウン!9月18日からの日々
メイン
自然に学ぶ"森里海連環学" »

総理官邸へ、が昨年の「仕事納め」

2009年の最後の仕事は、総理官邸へ12月30日に出かけることでした。

「新成長戦略」を鳩山総理が記者発表されるというので、「町の工務店ネット」の小池一三氏と相談の上、24の展示物の一つに「四つの時代の住宅の断熱のちがい」をつくって並べたのです。
 
他の発表物は、人間ロボットの「アシモ君」や村田製作所の「ムラタセイコちゃん」、ロケットや電気自動車といったハイテク先進技術ばかり。

鳩山総理はアシモ君と握手したりして、カメラ目線で笑ってみせます。

私たちの展示は、①「断熱化は、地球環境に負荷を掛けないで住宅の居住性能を向上させる技術」であり、②エネルギーロスが大きい1980年の「省エネ基準」以前の住宅がまだ全住宅数の40パーセントを占めている日本では、近30年以内に"大地震"が来ることも予想されるのだから、「断熱の改新」と「耐震」をリフォームででもやっておくことが、国産材の出口にもなり、総理が命題とされる「CO2の25パーセント削減」にとっても役立つ、というもの。

赤い服を着て私が立っていたので総理は立ち止まり、「来ていらっしゃったんだ」と挨拶してくださいましたが、展示物にはあまりピンとこない様子でした。

翌日は、読売は書かず、朝日は「つけ焼刃だ」と論評していました。「こんな先進技術は民主党政権以前からあったもので、何も目新しい"新成長戦略"ではないではないか」というのです。私も、そう思っていました。

私たちを官邸での展示に呼んだのは、菅さんの国家戦略室。私と一緒に「日本に健全な森をつくり直す委員会」(委員長 養老孟司)活動をしている前・富士通総研主任研究員の梶山恵司氏が、今は戦略室で内閣審議官を務め、林野庁と、「森林・林業再生プラン」と「第二次補正予算」を一緒に作っているのです。

菅さんは、「植物で生きる日本にしたい」とおっしゃり、当委員会は、「石油に頼らず森林(もり)に生かされる日本になるべき」と主張しています。

森のために働くことを私は"森仕事"と称していますが、2009年はこのように官邸での"森仕事"で終わりました。

2010年の「仕事始め」は、明日1月6日に島根県庁へゆき、「森林・林業を見直すために」と称する勉強会を実行します。

梶山さんと林野庁がつくった「第二次補正予算」を使って、作業道を造ったり、"森林プランナー"を育てたりすることを今年は大いに進めようという勉強会です。

私はこんな勉強会を、1月12日には奈良県庁の方々と行います。
松江は、今夜から大雪のようです。

あなたは今年、"何仕事"をなさいますか?

官邸での発表について詳しくは小池氏の「町の工務店ネット」のネット新聞「びお」で、「もうひとつの成長戦略」を参照ください。

http://www.bionet.jp/2009/12/seityosenryaku/#commentlist

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.the-journal.jp/mt/mt-tb.cgi/6444

コメント (8)

■コメント投稿について編集部からのお願い

《THE JOURNAL》では、今後もこのコミュニティーを維持・発展させていくため、コメント投稿にルールを設けています。はじめて投稿される方は、投稿の前に下記のリンクの内容を必ずご確認ください。

http://www.the-journal.jp/contents/info/2009/07/post_31.html

ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

あの切り貼り報道の影に、こうしたプレゼンがあったことを初めて知りました。
経済成長がないとおっしゃっていた方々は、何を見ているのでしょうかね?

住宅エコポイント、生前贈与額の増額が、この業界の後押しになることを期待しています。
更に、森林の活性化にも繋がり、豊かな資源が再生される。

足元を見れば、豊富な資源が一杯あるのに・・・。

 昨日、赤松農水大臣が「公共の3階建て以下の建造物には木造(国産木材)の使用を義務つける法案を通常国会で成立させる。」との報道がありました。
 この赤松発言に賛成です。
 本田様の住宅エコポイントについても国産材の使用が望まれるところですが法律の義務はなく効果は未知数です。
 国土保全のため農業、林業の活性化につながるものは、政治主導でどんどん行って欲しい。

妹尾 | 2010年1月 6日 10:14様
貴重な情報ありがとうございます。
私も、先ほど確認できました。
今国会で、この法案が成立するといいですね。

本田様、妹尾様。
私は天野さんの200年7月31日の野党と民主党へ提案しましたのコラムでの林業者の困窮振りに言及された梅光様のコメントに私見を述べた者です。
其の要旨は、美林造りも結構なことではあるが、先ず、国産材の需要喚起が肝要。其の為の方策として幼稚園、保育園、に始まり小中学校の校舎、更には、庁舎等の公共建築を今後は木造とするなどして、国産材の需要を喚起すること。更には、杉や檜とは異なり真直ぐではない松や欅などの野物材をも用いる軸組み構造とすることで多様性のある森林の価値を高め、プレカット材の組立工に大工さんが淘汰されるを防ぎたいと言う思いを述べました。
少子化の進む昨今、校舎は平屋建て、部屋はこじんまりして木の香が漂い、新築、修理に際しては大工さんを始めとする手職の面々の働き振りを児童が目の当たりに出来ることなど教育効果も秀逸と想い投稿しました。
天野さんが、美林、省エネ住宅について語るも好しとは思いますが、林業はもとより、製材業、大工、左官、を始めとするもっと大きい視点で活動されたしと希求する者です。
貴方様方が何等かでも天野さんにも提言できる処に居られるのであらば、今少し、理の世界から利の世界に目を向けて頂きたいと想う処です。

北野幹雄 | 2010年1月 7日 13:02様

私は、地方都市の米農家で、残念ながら天野さんに提言できるところにはいません。
けれど、貴方が述べられている点は、私なりの解釈で同感できます。
我が家は、築40年近くになります。
半分以上は、改築・増築していますが、基礎は、昨今の物とは、比べようがありません。
高度成長期辺りから、消費が美徳になり、その影響は、住宅にも及んだと考えています。
20~30年持てばいい、そうした安普請で、効率の良いプレカット仕様の住宅が普及し、私の地方都市も80%以上はそうした住宅です(私周辺集落は、逆ですが)
まだ、現役の大工さんが活躍できます。
とは言え、土壁の需要は少なくなり、左官屋さんは、年々減少傾向です。
我が家の一部は、まだ土壁が残っており、高床式の高い基礎、家の周りは縁廊下になっています。
風通しがよく、内外温度差を空気で遮断している、ある意味エコ住宅です。
自然に優しい、循環型の家とも言えます。
娘の部屋は改築し、高断熱材仕様でエアコン付ですが、私の部屋は、自然冷暖房のままです。

現在の状況では、プレカットの普及も致し方ないですが、先人の知恵の住宅仕様が一番エコでないかとも考えます。
以前、農薬の仕様問題で、「お酢」の取り扱いが問題になりました。
変な話、「お酢」は農薬でないから、使用できないと言う矛盾です。
その後、改正されましたが、今回のエコ住宅ポイントに、プレカット断熱材や二重サッシが含まれるとは聞いていますが、こうした建築仕様も含まれることを期待しています。

北野さん、本田さんへ

「日本に健全な森をつくり直す委員会」を、美林づくりの会と誤解されてのやりとり、不思議。
委員会が9月18日に菅副総理に手渡した提言書と、このたび補充したメンバーのわかる表紙を含めた全提言をお読みください。
国産材の需要喚起が必要なのは当たり前。
「人が書いた本や論文を読んでみてから、いろいろ言ってくれ!」と思います。

私には何冊かの林業の著作、梶山氏には、富士通総研時代の論文が富士通総研のHPで見られるはずです。

「日本に健全な森をつくり直す委員会」提言↓
http://www.uranus.dti.ne.jp/~amago/yourouteigen918.html

天野礼子 | 2010年1月11日 21:02様

私の投稿内容が変な誤解を生んでしまったことをお詫びします。
私が、述べたかったことは、林業問題を林業関係者だけで、解決できないことを指摘したかったのです。
私は、農業関係者で、以前農林水産予算でも投稿しましたが、農業・林業・水産はいずれも繋がっている事業であると提言しました。
私の近隣の地域でも、漁師さんが山に木を植えています。
豊かな森は、豊かな実りをもたらし、それは、木材という資源だけでないということです。
つまりは、林業問題を林業関係者だけで、考えるのでなくいろいろな分野を交えた形で検討して言って欲しいと思っています。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

※[投稿]ボタンをクリックしてから投稿が完了するまで数十秒かかる場合がございますので、2度押しせずに画面が切り替わるまでお待ちください。

Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


当サイトに掲載されている写真・文章・画像の無断使用及び転載を禁じます。
Copyright (C) 2008 THE JOURNAL All Rights Reserved.