“439”街道と有機レストラン
高知県と徳島県の県境に近い、高知県大豊町から四万十川へ向けて続く「R439」は、人呼んで「与作(よさく)街道」。北島三郎が歌っているでしょう、「与作は木を伐る~」と。木の多い地方なのです。
この街道の、本山町、土佐町、大川村、いの町、仁淀川町の住民や行政の皆さんと、おもしろいことを始めました。
「“439”有機協議会」。
本山町に住む山下一穂というプロ農家が、「超かんたん、無農薬有機農業」という本を書いていて、高野孟さんや私は、彼が塾長をつとめる「有機のがっこう・土佐自然塾」の応援団です。
このたび6月21日には、この人のつくる有機野菜を、山形の「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ・奥田政行さんがやってきて調理するという、たった2時間だけ、たった20人のためにひらくレストランを開店します。
「山形のアルケ」といえば、昨年は毎日放送の「情熱大陸」で特集された、日本のイタリア料理界だけでなく、ヨーロッパでもその腕を買われている“時代の寵児”ですが、自分自身も有機の野菜をつくったりしている人です。
この人を山形から連れてくるのは、この人と山下一穂の出逢いのレストランを“アドバルーン”にして、世に広めたいことが私にはあるからです。
それは、「有機野菜を食べる」「有機野菜をつくる」人を増やして、人も、大地も、健康にしてゆくこと。
「川」そして、「森」、の次は、「大地」を再生したいというわけです。
一席2万円の、たった2時間だけひらくこのレストラン「コンモベンテ、アツボーイ」は大豊インターから1時間半、高知市内からも2時間かかる、700mの山上にあり、辺鄙なことこの上ないのですが、すでに満席の予約。
私たちはそれだけでなく、山下一穂を講師にして、本山町、いの町、仁淀川町の3カ所に「モデル圃場」を準備して、畑づくりを始めました。60人の生徒の半分は老・中年の農家の夫人。
「他人にも(これまでは自分の食べるものだけは無農薬だったが)、安全な農作物をつくってあげると高い価格が付くとわかった」という彼女らの入門の動機は、私はとても正直で好きで、これが広まると、最後まで元気で働いてポックリ往く人が増えて、日本の老人医療費が下がるかもしれません(笑)。
いえ、私は、今度も本気です。左脳に「脳動静脈奇形」という病を抱えているので、いつどこで倒れても、「少しは違う日本にして死ねたかな」と思って彼岸へゆきたいと考えて、毎日生きています。
「“439”協議会」、応援ください。大豊インターのあたりを通りがかったら、モデル圃場を見学していってください。近くには「有機のがっこう・土佐自然塾」もあります。






