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2006年11月27日

「“林業再生”最後の挑戦」発刊

 この間、林業再生のためのいくつかのシンポジウムに出席したり、“森里海連環学”のための京都大学の「ポケットゼミ」、木の家をつくる工務店たちとの「“森里海連環学”実践塾」を行なってきました。

 一方、その間に、山形県の最上川支流の小国川に造られようとしているダムへの反対行動へたびたび駆けつけ、ほとんど毎日どこかへ出掛けているという日々でした。

 その上、その歩き続ける中で、「“林業再生”最後の挑戦」(農文協)を書き、このたび11月10日にようやく上梓をすることができました。
 そのため、長期間このブログを更新できなかったことをお詫びし、駆け足で報告させていただきます。

9月25日(月)~28日(木)
 京都大学“森里海連環学”のポケットゼミを、高知県仁淀川流域で展開しました。海の研究者田中克教授と、人工林の研究者竹内典之教授が9名の学生を連れて高知入り。私は、全行程を同行して、川漁師や、「近自然工法」といって周辺15メートル内の自然物で川を再自然化する工法を編み出した福留脩文氏を紹介してサポートしました。

10月20日(金)
 この“森里海連環学”を支援するチャリティートーク&ライブを昨年から高知県仁淀川流域の市・町・村や森や川や海の組合、農協と始めています。第1回の昨年のゲストは南こうせつさんとC.W.ニコルさん。ニコルさんはこの学問の京都大学社会連携教授を引き受けています。
 今年はイルカさんとニコルさんがゲスト。土佐市文化会館に600人が集まりました。収益をこの学問に寄付します。

10月21日(土)
 チャリティートーク&ライブにも出席したC.W.ニコルさんと、この学問を広めるために高知新聞社が企画したカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」(ニコルさんや私が講師を務めている)の生徒さんを連れて、仁淀川源流の森「雑誌山」を間伐しました。

 この日の出席者のおよそ三分の一は、昨日のチャリティー活動でもボランティアを申し出てくれ、舞台設定などを手伝ってくれました。少しずつ“森里海連環学”のポリシーを高知県民が理解してくれているように感じます。黒潮から立ち上る水蒸気が石鎚山や剣山など2000m級の山々にぶち当たって雨を降らし、川ときざまれる高知県では、森と川と海の循環が人々の目に見え、“森里海連環学”がよく理解できるのではないかと思います。

10月25日(水)NHK「ラジオ深夜便収録」
 またお知らせをできませんでしたが、11月11日AM4:00に放送される「ラジオ深夜便」を、ベテランアナウンサーの峯尾武男さんと収録しました。5月の同放送の“川仕事”も6月の“森仕事”も好評で、どちらも再放送されましたが、今回は峯尾さんの提案で、視聴者からの質問が多かった「林業の今」を語ることになりました。峯尾さんが考えてくれたタイトルは“山仕事”でした。

10月28日(土)
 私の著書「日本の名河川を歩く」(講談社+α新書)で日本第2位の天然河川に選んだ山形県・最上川の支流小国川に菅直人さんを連れて行き、ダム反対のシンポジウムを行ないました。

 ダムに反対している小国川漁協とは別に「最上・小国川の“真の治水”を考える会」をつくり、ダムを造ろうと考えている齋藤知事に対して「ダムによらない対案」を提示しました。(詳しくは「最上・小国川の“真の治水”を考える会」のホームページを参照ください。
http://www.ogunigawa.org/

10月29日(日)
 大阪・帝国ホテルにて「近畿・高知県人会」35周年記念パーティのメインゲストとして講演しました。タイトルは「森林率日本一の高知県の林業にチャンスが来ている」。
 橋本大二郎知事の他、高知市長や県内の首長が居並ぶ中での40分、「日本林業に“ピンチ”と“チャンス”が同時に来ている」と話しました。

10月31日(火)~11月2日(土)
 高知県が林野庁より採択を受けた「新生産システム」の「高知県中央・東部」のアドバイザーとして会議に出席し、2日間山を見てまわりました。

 同行者は、総合コンサルを引き受けている「富士通総研」の梶山恵司さんとアドバイザーの一人の京都府日吉町森林組合参事の湯浅勲さん。
 レクチャーを受けたのは、土佐町森林組合と「とされいほく」の面々。
 梶山さんと湯浅さんは私の「“林業再生”最後の挑戦」にも登場していただいています。

11月8日(水)
 京都大学名誉教授で、国交省の淀川流域委員会の委員長である今本博健先生と私とで、山形県知事への四名の提案書を出しにゆきました。四名は二人のほか、新潟大学の大熊孝教授と、法政大学の五十嵐敬喜教授。

11月11日(土)
 AM4:00 NHKラジオ「ラジオ深夜便」で、“山仕事・ピンチをチャンスに”が放送されました。
 PM2:00 日本の人工林のふるさと吉野山で、林業再生のためのシンポジウムを催しました。
 これまでは1分間2万円のヘリコプターで出材していた吉野で、これからは林内に網の目のように作業用の小さな道をつけてゆくことを提案しました。

 この日、シンポ会場で初めて、9月11日に脱稿した「“林業再生”最後の挑戦」が売り出されました。

Profile

天野礼子(あまの・れいこ)

-----<経歴>-----

アウトドアライター。
1953年、京都市生れ。
中、高、大学を同志社で過ごす。
19才より釣りを始め、文化人類学者の今西錦司博士の主宰された「ノータリンクラブ」に属して、国内外の川、湖、海辺を釣り歩く。
26才より小説家、開高健に師事。
1988年には師と共に長良川河口の堰建設反対に立ち上がり、「ダムは不用」の国民世論に育て上げる。
近年は「川を再生するには森を生きかえらせることが必要」と“森仕事”へ視野を広げて、日本の森から材が出る社会システムを作り直すことを各地で提案している。
京都大学が2003年に構築した「森里海連環学」の普及もお手伝いするため、高知新聞社と山陰中央新報社でカルチャー教室「自然に学ぶ“森里海連環学”」を続けている。
2001年より、高知県・仁淀川の源流にも家を借り、有機農業普及のための「高知439国道有機協議会」を07年に立ち上げて、事務局長を務めている。08年7月に養老孟司氏らと「日本に健全な森をつくり直す委員会」を設立した。

BookMarks

オフィシャル・ウェブサイト
http://www.uranus.dti.ne
.jp/~amago/


長良川河口堰建設をやめさせる市民会議
http://nagara.ktroad.ne.jp/

公共事業チェックを求めるNGOの会
http://kjc.ktroad.ne.jp/

日米ダム撤去委員会
http://damremoval.com/

市民版憲法調査会
http://www.kenpou.com/

-----<著書>-----


『“林業再生”最後の挑戦』
2006年11月、農山漁村文化協会


『だめダムが水害をつくる!?』
2005年10月、講談社+α新書


『「緑の時代」をつくる』
2005年5月、旬報社


『ダム撤去への道』
2004年5月、東京書籍


『日本の名河川を歩く』
2003年7月、講談社+α新書


『市民事業』
2003年4月、中公新書ラクレ


『ダムと日本』
2001年2月、岩波新書


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