日本文化に精通する外国人
10月8日発売の「Newsweek」日本版10月15日号の特集は「NIPPON大好き」ということで、「失われかけた和の文化、ディープに極める外国人たち」と28人もの和文化に携わる外国人たちを紹介していた。
各々、コメントの内容はディープで、和文化に対しての深い愛が理解できるものもあり、短い文章ながらも感動する内容だった。
苦しい修行を乗り越え竹内流古武道の師範になって、イギリスで道場を開くイギリス人女性。織物の特異性に着目し、和の色を紡ぎだすカナダ人。名古屋にある上野天満宮の神職に外国人初に認められた21歳のオーストリア人。彼は「いつか神社界の役にたちたい」との思いがあるという。アメリカに自家製の味噌を普及させたアメリカ人の方は、すでに5冊のレシピ集を出版し、30年も味噌を愛し、多くの人に知ってもらう活動をしてきたという。生物学の研究者でもあったため、味噌の効能をいち早く理解したのだそうだ。
日本の優れた文化に関心のない日本人は一昔前は結構多かったように思う。和文化のもっている精神性の本質に気付ける人は意外にも外国人の中にもいると感じたことは多々ある。日本の感性は日本人の方が多分すぐに理解はできるのだろうが、興味のない日本人よりは、外国人であっても関心の高い人はずっと深く理解している。家元制や伝統を重んじる日本文化は世襲制が多く、血統が重んじ閉鎖的な面があるが、国籍を問わず外国人にも十分才能を発揮できる例をみると、日本の中の血統の意識がどれだけ狭い考えかと思ってしまうことはある。日本の文化の中に眠る精神は、すでに日本だけのものではなく、外国人が興味をもち、世界に広げる価値のあるものだと思う。しかし、そう考えると日本が世界に広がっていくようで文化と国家は別だと改めて思える。新しい価値として世界が認めスタンダードになる日も、そう遠くないようにさえ思ってしまう。


