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世にも奇妙な公共事業「成功」例 ── 宮崎県の土地改良事業 »

水をためない底抜け欠陥ダムへの旅

 各地を歩きながら腰を抜かすような公共事業に出食わす日々を送る当方にとって、国土交通省の前原誠司大臣の奮闘ぶりほど政権交代を実感させるものはない。なかでも、八ツ場ダムや川辺川ダムのみならず、建設・計画中の全国143か所のダム事業を見直すと明言したことの意味は大きい。「マエハラ、ガンバレ!マエハラ、ガンバレ!」と、声援を送る人も多いのではないか。

 しかし、ダム問題に限っていえば、前原大臣がどんなに努力を重ねても、力の及ばぬ分野が存在する。そんなことはないだろうと反論する人もいるかもしれないが、残念ながら、事実である。前原大臣が見直しを表明した全国143か所のダムの内訳は、国交省直轄が48、水資源機構管理が8、都道府県が事業主体で国が補助金を出すものが87。建設・計画中のダムはこれで全てかというと、そうではない。

 ダム建設は国交省だけが実施所管する公共事業ではなく、農水省も全国各地に農業用ダムをつくり続けている。意外に知られていないが、農水省が事業主体となっているダムは、建設中のものだけでも全国で15を数える。実は、この農水省がろくでもないダムを全国各地で建設しているのである。

 例えば、今や全国的に知られるようになった大蘇ダムだ。九州農政局が熊本県産山村に建設した農業用水用ダムだが、水漏れで使用不能となっている。ダム湖周辺に亀裂があり、水が溜まらないのである。当方、昨年夏にその存在を耳にし、「いくらなんでもそんなバカなことがあるはずがないだろう」と、最初は冗談だと思った。信じられなかったのだ。別件のダム取材である県を訪れた際のことだ。ダムの堤に多数のひび割れが生じ、住民が不安を募らせていた。その住民が「九州のどこかに水の溜まらないダムがあるそうだ」と、ポツリとつぶやいたのだ。ホラを吹くような人では断じてない。

 半信半疑のまま帰京し、調べてみたら、それらしきものがあった。実際にこの目で確認してみたいと思い、数日後、現地に行ってみた。そうしたら、確かに、水が溜まっていない。地元の人に尋ねてみると、周辺一帯は阿蘇の外輪山の東麓で、いわゆる火山灰地。地盤も脆弱のため、地元の人たちは当初から水をためるのは難しいのではないか、と語っていたという。しかし、ダム事業関係者は「ここにダムが造れれば、世界中のどこにでも造れることになる」と豪語し、自信満々だったという。

 大蘇ダムの建設は1979年に始まったが、地元の人たちの懸念が的中してしまった。建設地に多数の亀裂が見つかり、工事は難航。工期と事業費が膨らむ一方となった。2005年にやっとダム本体が完成したが、事業費は計画当初の約130億円から593億円にまで増大した。それでもなんとか試験湛水までこぎ着けた。

 しかし、これで一件落着とはならなかった。ダム湖からの水漏れが激しく、計画通りに水が溜まらなかったのだ。当然のことながら水利用はできず、原因と対策の検討で事業は宙ぶらりんの状態が続いている。

 事業主体の九州農政局を取材すると、彼らは奇妙奇天烈な言い訳を繰り返した。ダムからの漏水を認めず、「想定外の浸透によるもの」と言い張った。水がダムの底や周辺から地中に浸透していくのは、当たり前のこと。それらを全て想定したうえで、水をためるのに適した場所を選定し、ダムを建設するのではないか。水が溜まらないところにダムを造ってしまったのが、最大の原因ではないのか。そんな質問を 重ねたが、彼らは「水漏れダム」という事実さえ認めず、水の「想定外の浸透」という言葉を繰り返した。

 そればかりか、当方が大蘇ダムのことを「欠陥ダム」と指摘すると、彼らは「欠陥、欠陥と言わないで下さい」と、怒りの表情さえ見せたのである。当方も「しかし、これを欠陥といわないで、何を欠陥というのでしょうか」と、やさしく言い返したのである。

 水の溜まらない大蘇ダムのことは週刊ダイヤモンドやサンデープロジェクトで紹介した。その後、他のメディアでも頻繁に取り上げられるようになった。当時の農水副大臣(自民党)も現地を訪れ、「底抜けダム」と表現し、大失態を認め謝罪した。だが、ダムの事務所長らは3月末で転勤し、お役人たちは別の人たちに変わっていた。

 水を溜めずに無駄を溜める大蘇ダムの存在に心底、驚いた当方だが、日本社会の奥深さは想像を絶するものがあった。水の溜まらない欠陥ダムは他にも存在していたのである。例えば、北海道の東郷ダムだ。こちらも農業用水用のダムで、事業主体は農水省(北海道開発局)である。このダムも93年度に本体工事が完了したものの、「想定外の浸透」のため水利用ができずにいる。事業費は当初の約63億円から約379億円に膨らんでいる。

 国交省の前原大臣だけでなく、農水大臣にも様々なしがらみを断ち切って、奮闘していただきたい。

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ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

相川様
<八ツ場ダムや川辺川ダムのみならず、建設・計画中の全国143か所のダム事業を見直すと明言したことの意味は大きい。>
私も政権交代してからの政治の動きに快哉を叫んでいる一人です。
ぜひ、このような発信を続けていただきたいと思います。
もっともらしい理由をつけて住民をだまし、ほとんどの国民の知るところなく巧みに利権を作り上げ、甘い汁を吸うための仕組みが作り続けられてきたのだと、改めて怒りを感じます。
無駄な公共工事には、このほか利用するものがあまりいない高速道路、橋など以外に、あまり取り上げられない海岸埋め立て、港湾工事があるように思います。
海から離島を含め日本の海岸を回ってみると、過疎化した集落に不釣り合いな埋め立て工事、漁船の数に不釣り合いな広い係留用岸壁、山を切り裂いて中腹を走る道路、あちこちで動いている大型工事用クレーンの数々、驚かされます。
相川様には、ぜひ多くの日本の沿岸を巡るヨットマン達を取材し、要所要所を訪れて、地域の人たちにあまり役立っていない公共工事にも焦点をあてて取材、問題提起していただきたいと思います。

建設土木の技術者が地質学を知らないから、こういう欠陥ダムができるのでしょう。大学の土木工学では土木地質学を習うのだと思いますが、地質学の本質、つまり地球の歴史を習わないから、生まれたての岩石も、岩石生成後数億年経過した岩石も同じくらいに考えてしまうのでしょう。

阿蘇山系の地層なら透水性の高いことは本格的に地質学を学んだものにとっては常識です。
こういう事例を見ると、学問の大事さを痛感しますね。
経済性からか、今の日本、ノーベル賞を得ている量子力学を除けば基礎科学を疎かにしています。国の科学技術力が衰え、国全体が水漏れを起こすのではないかと心配します。

今問題になっている八ッ場ダムも地質学的に見たら問題があるのではないでしょうか。
現地の地質を見ていないので不確かですが、ネットから得た情報だと、ダム周辺は浅間山系の火山砕石流からできた地層のようです。

もし、これが事実なら、次のような事態が生じる危険性があります。
ダムに貯水し、この地層まで水位が上がった状態で大雨が降れば、火山砕石層が大きく地すべりを起こし、それこそダムを埋めてしまうことも起こりえます。

国土交通省に土木工学系技術者は多いでしょうが、農水省同様地質学系技術者はいないでしょう。また、縦割り行政ですから、地質調査所(経済産業省)に本格的な地質調査の依頼などしていないと思います。

ダムを完成させるなら、そういうことが杞憂であることを証明する必要があります。

我々が知らないところで膨大な無駄遣いが行われていることが分かりました。大変な仕事になりますが、民主党には精査の上無駄な工事は即刻中止にして欲しいと思います。それにしても相原さんの知見は貴重です。これからもどんどん無駄を暴いてくださるようお願いします。

それにしても一か月前までこういう状況になると想像できませんでした。政権交代の実感を少しづつかみしめています。

hamatora | 2009年10月 3日 09:39 さんのご指摘のとおりだと思います。

基礎科学の重視といいますと、太陽電池の基礎技術は、欧米に約10年は遅れている、というのです。

温暖化ガス削減が叫ばれておりますが、本年の6月にヨーロッパおよび米国の現状を視察された友人の半導体の研究者は、日本の太陽電池に関する基礎的研究が大幅に遅れてきている、といいます。

これも産業優先で基礎的研究に資金を投資して来なかった結果です。

このまま推移すれば、日本の太陽電池産業の優位性は失われると彼は嘆いております。

それぞれの分野の基礎的研究に国は、更に投資して欲しいものです。

欠陥ダムを造ったのは、役所も悪いですが、実際に手を下しているのは業者です。

業者にきちっと責任を取らせるべきです。業者の責任にもかかわらず税金を垂れ流すのは、民間の常識では考えられないのではないでしょうか。

赤松農水大臣は、どのダムか名前は忘れましたが、ある水漏れダムを現地視察し、その必要性を認め、ダムを完成させると言っているようですが、まさか税金を投入することはないと考えています。

民主党に政権が変わって、官僚ー自民ー業者による公共事業の無責任さを知る事が出来た。ダムの建設に入札があってきまるのでしょう。しかし、これが当初の金額が5倍、6杯になってしまうことに自民党も役所も良くも平気で認めている。これは全て税金でしょ。こう云う事が国の国債の赤字拡大になっている事に何とも思わない、それは利権と癒着でしょう。ゼネコンは3%のバックマージンが懐に入る。だから額が大きくなればスライドして入る、だから国交省なりに族議員を通じて口利きがはいるのでしょう。八ツ場ダムも住民と前原氏の間に、知事、町長が入り込んでいる。これも金の絡む問題だから必死に知事と町長が町民に合わせないのでしょう。
自民党政治は金まみれ、だから政権失っても民主党の金絡みの問題ばかり掘り起こしている。自民党こそ国民総意で地検に訴えるべきだ。自民党は全て昔から、直接国民にはお金はばら撒かない、それは企業経由なら企業献金として戻ってくるからだ。自民党政治は金の為、だから世襲でこの利権を独り占めしたいだけだ。皆に人気の小泉だとて同じだ。

机の上に日本地図を開かせ、役人に山と山の間の谷、つまりダムを造れそうな地形を全国に渡ってチェックさせていったところから日本のダム行政が始まったという、信じ難いが信じざるを得ないような話を以前テレビで聞きました。
そういった歴史的背景も143のダム見直し作業では公表して欲しい。
ダム建設理由の当初から現在に至る推移とその妥当性、建設予算額の推移、建設に向けての進捗状況(金額・工事それぞれ)、完成後の維持管理費、そういったものを一覧にして新聞の全面広告に出して国民に知らせてください。建設費に比べりゃ広告費なんてカスです。
自公政権が行ってきた事、これからも続けようとした事を白日の下に晒す事によって、ムダ切り作業が少しでもスムーズに行えるんじゃないかと思います。

<ダム、ムダ、ダメは同意語>
当該のダムはテレビで見ました。八ツ場ダムとの違いは、ダム下流の農民が水不足で本当に困っている事です。
ダム以外で何らかの利水を手配してあげないといけません。雨水を貯めたり、水の利用についてお隣り同士が険悪になる事もあるようです。
赤松さんに期待します。

業者に責任をとの書き込みもありますが、業者は情報を上げているはずです。

ダム等の大型公共工事を行う際には、地質から生態系まで環境調査を必ず行います。中でも地質調査は最重要調査です。(これ無しにダム建設はあり得ない)

問題は、すでに好適地には全てダムが出来てしまったこと。
好適でないにもかかわらず,ダムを造らせる圧力が存在していることです。

つまり、調査結果をねじ曲げてでもダムを造っていることが、こうした欠陥ダムを生み出していると考えるべきであり、そうした圧力はどこから、何故生じているのか?どうすればその圧力をなくすことが出来るのかを考えていくべきと思います。

《THE JOURNAL》を読むようになってから、皆様の書き込みに希望を持ったり、今日の相川氏のようなリポートに接しては今まで以上の不条理さを感じて落胆したりという、起伏の激しい毎日を過ごしています。
次々に見えてくる過去の長期政権の作為不作為が入り混じった膿、そして責任を取らない政治家・官僚組織・癒着業者など、法治国家とは程遠い無法状態…。
ダム建設や果てることの無い道路建設などに代表される長期与党と関係官僚と建設業界のズブズブの関係を断ち切るためには、新政権が必要と考える程度のペースで国民に説明しながら、4年後を気にせず、信じるところを迷わず断行する以外に方法は無いのではありませんか。
私は、国民主権を基盤とした民主国家樹立のための法整備を進めていただけるなら、この4年間は応援し続けたいと思います。反面、いい加減な報道をするマスコミや自分のためだけのジャーナリストやコメンテーターは、勿論退場を願ってやまないところです。

相川様

いつもながらのご指摘に感謝です。

当時の農水省のダム建設決済者を洗い出し、責任を問うべきですね。こんなデタラメな公共事業が自民党政権で行われていたということは、まさに氷山の一角です。

今後も未だあまり知られていない自民党政権のもとでの政官業癒着の不条理な事業の数々を国民に知らしめて頂きたいものです。

少し話がズレますが、自民党政権の最後の景気対策の悪あがきの補正予算の執行停止額3兆円に民主党政権が苦労しているのを聞くと、「官僚が協力しないなら、人事権行使すべき」と言いたい。

また民主党政権でも多くの族議員が未だ未だ健在ですから、官僚、大臣、副大臣、政務官と裏で組み、今後、不合理な事業推進が出てくるかもしれません。徹底的に洗い出して取材をお願いしたいと思います。

通常、業者は、官庁の設計書と現場説明を信用して入札します。ところが、詳細に現場を調査して設計書にはない特殊要件を発見したり、実際に着工した後に予期しないトラブルが生じた場合は、設計書通りでは工事ができないことを官庁の監督員に説明・協議し、監督員は設計変更することになります。

しかし、契約額が増となる設計変更は、予算がある関係上、そうそう安易にできるものではなく、そういう意味で、事前調査や予算計上時の積算をしっかりやっておく必要があるのです。
最近、地方自治体で設計ミス問題がニュースになっていますが、予算が厳しい自治体では大問題です。

ところが、国の工事、特に土建絡みとなると、工事費が何倍にも膨れ上がることが珍しくありません。その原因は、湯水のように予算が湧き出て、いくらでも設計変更できるからです。
国側は杜撰な設計ができますし、業者も、設計変更を念頭に、安心して入札できます。自民党も官僚も土建業者も損をしない。損をするのは国民だけという仕組みになっているのです。

もし、政権党による厳しいチェックにより予算が割り当てられ、決算も厳しくチェックされれば、安易な予算積算はできず、入念な事前調査が必要不可欠になります。工事費が何倍も膨らむなんていう杜撰な設計や設計変更は難しくなり、設計担当はマイナス査定の対象になります。業者も、リスクを背負うことになり、詳細な検討なしには、おいそれと入札は出来なくなります。

また、通常、建設工事の設計前には調査委託をするので、浸透性が高かったり、土砂崩れが起きやすい地質である等の不適格要素があれば、事前に判るはずです。ダム建設で事前調査をやっていないというのは、通常考えられません。

おそらく、土建業者と癒着している族議員(そのほとんどは自民党であることは明らか。)や天下りOBからの圧力が再就職間近の上司にかかり、その上司からの圧力が下っ端役人である設計担当にかかって、下っ端役人は、データを改ざんさせられるはめになったのだと思います。
建設反対の声を抑え、改ざんデータであることをごまかすため、御用学者による「嘘八百の」お墨付きも添えることになります。

民主党政権になって、族議員による圧力を排することができれば、無駄な工事は劇的に減ると思います。目安箱が設置されるということで、理不尽な圧力があれば告発もしやすくなるかも知れません。
現在行っている無駄な工事の洗い出しだけでなく、今後、新たな無駄工事が減るだろうという意味でも、民主党に期待しています。

赤松大臣はダム建設推進の方向で検討するそうですね。(9月29日)

赤松農水相という人物は、旧社会党出身という経歴から、訳が解らない。
その解らないという観点から観ると、【ダム建設推進の方向】は理解できる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%9D%BE%E5%BA%83%E9%9A%86

ダムだけじゃないですよ。
農地整理という事業があります。不整形で細切れの農地を統合し、四角い農地とすることで、農業機械の効率が上がるという事業です。
これにより、トラクターやコンバインなどが売れ、利を得たのは農協でしょうが、過酷な労働を機械化するという点で、時代の流れの上でも、悪いことではなかったように思います。
この事業の、農業者負担は30年の返済です。農業収入が減っていく中、やっと返済を終えると、広域農道という事業が始まります。
四角い農地を斜めに通り、これまでの30年は何だったのかと・・・。
山の頂までのカーブやアップダウンの多い広い道路。普段は対向車とすれ違うことさえまれですが、そこかしこにタイヤのスリップ跡があります。ドリフト族の楽しんだ痕跡ですね。休日に自然を求め山に登る。山頂に近づくとエンジン音が大きくなってくる。山の裏側の広域農道はレースコースとなっています。
「無駄」と言われる事業ばかりではないようです。「破壊」と言われるような事業が多々あるようです。これらを中止すれば、戸別補償の財源などは、絞らなくても目の前にあるように思います。

農業の所得を語る際、米価が引き合いに出されます。しかし野菜や果物の価格が語られることはないのではないでしょうか。果物に関しては半額以下です。
新聞ではないジャーナリストの方々には、反新聞ではなく、ニッチな部分に目を向けていただきたいと思います。
農業者の高齢化が問題なのではなく、なぜそれが起こったかということは、反新聞ではみえてこないように思います。

相川さんの「欠陥ダムへの旅」、大蘇ダム事業関係者の「豪語」を読み、かつて徳山ダム試験ボーリング中のころのある会話を思いだしました。徳山ダム建設予定地には濃尾地震の破砕帯が延びているが安全か、と尋ねると、その技術者は、今のダム建設技術をもってすれば破砕帯があろうと何があろうと、ダム建設できないところはない、と答えました。その建設技術者の傲りと、建設事業者の私欲が相乗されて、今、ムダな徳山ダムを作り上げられたのでしよう。相川さんの欠陥、問題ダムへのルポの旅に期待します。大滝ダムの山崩れなど、今だに続いていると読んで呆れています。

お人好しの方々のコメントには呆れます。

背任・背信行為の当事者に対して如何なる情状も不必要ではないか。己も含めて世の不条理・矛盾を否定するものではないが、真理と真実に背く者はその罪を免れることはできない。現世で裁かれなければ、あの世で裁かれる外はない。あの世まで罪を背負っていく者を、「人で無し」という。
人とは可能な限り自分で立ち、足らざるところは人様のお世話になるものではないか。足らざるところが多々あり結局は人様に生かされている当人が、背任・背信を犯してまで人様の利益を侵害しているならば罰せられて当然である。

背任・背信に連なる政治家・官僚・受益当該業者・受益者当該国民は程度の差はあれ同罪である。1,000兆円を超える国・地方の借金の中の背任・背信行為に当たるところを白日に晒し、当事者にはそれ相当の責任を取ってもらわねばならない。具体的な罪と罰のことである。そのメリハリを付けなければ日本社会の進化・進歩は達成されない。後世代にどのような申し訳が立つというのだ。

相川さんのようなジャーナリストによって背任・背信行為の真実が示されることは、社会の進化にとって是とされる。政治・行政権力の歪みをこれからも是非糾して頂きたい。それこそが第四の権力としての矜持というものだ。

公共事業とゼネコンの方向性について前原大臣のコメント
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009100501000927.html
(中日新聞より抜粋)

日本の土木技術が世界に通用するのかどうか知識を持ち合わせていませんが,きっと方向性は正しいと思います。前原氏はあまり好きではありませんでしたが,前原氏の国交相は予想外のハマり役でした。ますますの活躍を期待したい。
今,気がつきましたが,国交相就任理由は小沢氏との確執とかややこしい政治力学ではなく,単に「鉄ちゃん」だったからじゃないのか・・・?

世の中、真面目に生きれば、腹の立つことばかりです。自民党議員は、ダムといえば、『コンクリート重力ダム』に固執して来ました。業者から、多大の「政治資金」というバックが、あるからです。先ず貯水量を計算して、底部に掛かる、水圧の計算から始めなければ、水漏れは留まりません。決して、希釈コンクリートを流してはなりません。『ロックフイルダム』で、用いる粘土質の『コア』に近い泥水を、根気良く、濃度を変えて、すりつぶした花崗岩の粒子が、最適でしょう。
話変わりますが、私は、今静岡県に住んでいます。ここで、辞めた自民党知事、石川よしのぶは、太田川という川に、『太田川ダム』を、頁岩構造だから、必ず、水漏れがすると言う、有識者の反対を押し切って、ダムを建設しました。10/03日から、湛水を始めたのですが、事前から、水漏れがあり、現在、一本100万円のアンカーを、437本、打ち込みましたが、水漏れは、留まりません。「下流の住民」掛川、袋井の人々は、『決壊』という、恐怖に、おののいています。例え『公務』であっても、『犯罪』に等しい所業も、あるのです。退官後、5~7年後に、生じた重大な瑕疵については、民事的、刑事的な処罰を設けるべきです。これは、飲酒運転の「致傷罪」より、重罪です。そう思いませんか。

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Profile

相川俊英(あいかわ・としひで)

-----<経歴>-----

1956年群馬県生まれ。
早稲田大学法学部卒業。
1992年よりフリージャーナリストに。
1998年から週刊ダイヤモンド委嘱記者に。
地方自治を主なテーマとして全国を取材・執筆、サンデープロジェクトの特集レポーターも務めている。

BookMarks

-----<著書>-----


『長野オリンピック騒動記』
1998年1月、草思社

『ボケボケパラダイス』
1996年12月、筒井書房

『コメ業界は闇の中』
1994年4月、ダイヤモンド社

『東京外国人アパート物語』
1992年11月、新宿書房

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